「ブックカバーチャレンジ」
DAY5
「 ブックカバーチャレンジ」の5日めは『ONEPIECE』
ずいぶん前に、インフルエンザにかかったときに、一気読みした漫画です。
1997年に『週間少年ジャンプ』で連載が始まった尾田栄一郎の作品で、
全世界での累計発行部数は何億部と、ムチャクチャ読まれてる。
ONEPIECE(ワンピース)とは女の子の着る服のことではなく、
「ひとつなぎの大秘宝」という意味。
海賊にあこがれる主人公の少年ルフィが、海賊王をめざして海に出る壮大なストーリー。
96巻がただいま発売中です。
いくつものエピソードのなかでも、ぐっと心を掴み、しみじみいい話だと印象深いのが、
巻15から巻17にかけて描かれるトニートニー・チョッパーの物語。
トニートニー・チョッパーとはトナカイの名前です。
「ヒトヒトの実」を食べて人間になってしまったトナカイのエピソード。
(まだ読んでない方は「なんじゃそれ」と思うかも。笑)
ONEPIECEはスピード感のある漫画です。
アメリカ製のドラマのように展開が速い。
しっとりとしたストーリーに活劇のような動きが加わり、
合い間にはルフィたちが敵を相手に暴れまくるシーンもあり、
コミック独特の世界が描かれます。
そしてトニートニー・チョッパーの物語の最後に待っているのは滂沱の涙。
おい、人間っていいなあ。いいよなあ。
そう思わせてくれる選りすぐりのストーリー。
この物語は映画にもなっていて、アニメ劇場版第9作
『ONEPIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+冬に咲く、奇跡の桜』
は2009年第32回日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞を受賞しています。
何にしても、「仲間」や「つながり」っていいなあと思わせられる大好きなコミックです。