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歴史
キャサリン・オブ・アラゴンの黒い心臓:スペイン王妃を殺した謎の病気
妻の死を聞いたヘンリー8世は、上半身から下半身まで黄色の服を着て、帽子に白い羽根をつけ、グリニッジで舞踏会を開き、娘のエリザベスにこう言った。
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ヘンリー・ボックスによる裁判で弁明するキャサリンby ヘンリー・ネルソン・オニール / 動画: 夫とアン・ブーリンとの不貞に端を発した、キャサリン・オブ・アラゴンの波乱に満ちた歴史。
セザール・セルベラ
セザール・セルベラ
09/01/2018
10:29h 更新
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アラゴンのカトリーヌは1536年初め、夫ヘンリー8世が彼女を断罪した金ぴかの牢獄で死んだ。エンバーミング(防腐処理)された彼女の臓器は、心臓が黒く変色し、黒い腫瘍が癒着したおぞましい外観を呈していた以外は、すべて健康であることが医師の診断で判明した。スペイン王妃が毒殺されたのか、それとも非常に侵攻性の強いガンの犠牲者だったのかは、今日でも明らかではない。ただひとつはっきりしているのは、彼女の夫が誰よりも彼女を地図から消し去りたがっていたということだ。非難の矛先は王の新妻アン・ブーリンにも向けられ、彼は「私は彼女の死であり、彼女は私のものだ」とまで言った。そう、ブーリンはキャサリン妃の死後、ほとんど生き延びることができなかったのだ。
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