今日もロンシン125のコンプリートエンジン作りなんだが腰上の部品を全て加工してヘッド内部から組んでいたらバルブスプリングの内側のバネが折れていた。
原因は思い当たる節があり、このベースエンジンを譲り受けた時にハイカムが入っていたからそのせいで折れたと推測出来る。
実はこのエンジンってハイカムを入れただけだとリフトとオーバーラップ量がかなり多くてバルブの傘が当たってしまうし、
さらにサブスプリングは縮み切って底付きを起こしバネが折れたりカム山とロッカーアームの当たり面が焼き付きを起こす。
解決策はバルブスプリングをシングルの物に交換すれば良いだけの話なんだが、
排気量が125ccもあるロンシンは高回転型ではないから強化スプリングを入れても全く意味は無いのでライトスプリングで十分。
ちなみに私が使ってたエンジンのスプリングは中華純正からサブスプリングを抜いただけのシングル。
私は1万回転以上は滅多に回さないしテストでわざと回したがサージングは起きないし、
さらにフリクションがビックリするくらい減るからカムの周りも凄く軽いんだが、
試すなら自己責任でどうぞ。
そう言えば同じように無加工でハイカムだけ入れたLIFAN125の1次側遠心クラッチエンジンに乗ってる方を偶然知ってるんだが、
私がちゃんと作ったエンジンより遥かにパワーが無く2速でしか登坂路を上がれないと乗り比べたマストテクノの社長が言っていた。
多分このまま乗ってるとバネ折れるかカムとアームが焼けるだろうねぇ。
剥離から返って来たクラッチカバーを洗っていたんだが、
クラッチカバーの内部の精度が悪くオイル通路が貫通していないみたい。
私も初めて見たんだが通路が出来ていないとクランクにオイルが行かないって事になるから気が付いて良かった。
ウチに予備のクラッチカバーが有ったから良かったが、まだ剥離していないから来週持って行って、
このカバーはHISPECさんにお願いして穴を掘り直していただき、
メクラを打ち込んでもらわないと使い物にはならない。
予備のクラッチカバーはまだ剥離ブラストが終わってないから来週に持って行って終わったらまた連絡します。
おまけ
この間映画の「跳んで埼玉」を見たんだが超面白かった。
上はMVだがYouTubeでは多分海賊版と思われる動画も有ったから、
気になる方は消される前にどうぞ。