昨日エンジンを納めたお客様からスパークプラグについて質問があったためメール返信したんだけど、
そう言えばエンジンの事は事細かく書いてはいるがスパークプラグについては全く触れていないため、
良い機会なので自論を書いてみようと思う。
まず中華エンジンを買った時に装着されているプラグは始動確認用なのでさっさと交換が基本で、
そもそも写真の普通のプラグは400円もしないため国産の物に交換して欲しい。
国産に交換する場合なんだが普通のプラグでも全く構わないんだけど、
自分が使う比較的パワーが出てるエンジンにはやはりイリジウムを入れてるかなぁ。
ただこれは気分的なもんだから間に受けなくて良いよ。
今乗っているリトルカブは初期装着のNGKさんの物だが、
ローパワーのエンジンはかなりブン回すためそのうちイリジウムにしてみようかと思う。
次に熱価についてなんだが、
パワーが出てるエンジンには8番とか9番とか熱価を上げたがる方がかなり多いんだけど、
それは全くの間違いでエンジンの使い方によって変更するのが正解だと思う。
例えばハイコンプにしたGPX125などでも街乗りなら5番とかでも全然構わないし、
サーキットで使うにしても125ccは15000rpmも回る訳じゃないから最高で8番でも良いかなぁ。
ちなみにプラグの碍子は狐色が良いと言うけどそれもちょっと違ってて、
碍子は白い方が良く使い込んで来ると狐色になるって話で、
そもそも狐色になるまで使い込まないでね。
写真のプラグはNGKさんのCR5HSAで自分のエンジン用のプラグ。
私はレーサーじゃないから低い熱価の方をどうしても使いたいのだ。
さっきも書いたがプラグなんて必要な部品の癖してかなり安価だし、
単気筒なら1本しか使わないんだから写真のような普通なプラグなら毎日乗っても毎年交換くらいにはしておきたい。
まぁ先端が丸くなり始める前ににさっさと交換しておきたいが、
プラグはエンジンの性能にも関係するから大事に使う物じゃないよ。
次にプラグのメンテナンスなんだがそんな考え方は今は無く何事においても交換が基本となる。
昔は車検などでプラグの先端をワイヤーブラシで擦って煤を落としたり、
プラグのクリーナーみたいなサンドブラストが有ったが、
今では考え方が違い何事においても交換が基本と言うかそれが当たり前で
交換は車なら車検毎でバイクなら毎年でも良く、
キャブセッティング中に濃すぎて碍子を黒くしてしまったら再利用はもう出来ないので交換となる。
私はプラグメーカーさんの回し者じゃないが、
何回も書いたように絶対必要な部品なのに物凄い安価なんだからケチケチせず交換してね。
あとだ、プラグ交換の時にヘッドのネジ山を潰してしまう方が本当に多過ぎる。
原因は最初からレンチで締めてしまうのがいけないから、
先ずはネジ山に沿って手で締めていき最後にレンチで締め付けるのが正解だ。
皆さんはプラグの箱とか見てないだろうがNGKさんの箱には目安の取り付け方法がイラストで記載されていて、
ただ老眼の方は見えないくらいだから読めないと思う。
私の場合なんだがプラグは手で入れて行き、
最後にレンチを使い約1キロのトルクで締め付けているが、
ヘッドはアルミでプラグは鉄なんだから、
高トルクで締め付けて痛むのはプラグじゃなくヘッドの方だよ。
あと自動車やバイク用のプラグは航空機には使わないでと注意書きがあるから気を付けてね。
まぁ横型エンジンを積んだ飛行機とかは前からの夢なんだが、
墜落しちゃうと一貫の終わりだから試してみる勇気は出んわ。
ちなみにスカイスポーツ用のdaytona animaのエンジンもあるみたいで、
ミッションは無くプロペラを回すだけの簡単な構造だったかな。
つまりクランク軸がプロペラに繋がってる感じだった。
最後にプラグなんぞ定期交換部品だから自分で交換時期を決めて交換しても良いし、
イリジウムだって消耗品だから定期交換となる。
つまりプラグは何事においても交換が基本なんだが、
エンジンが始動する3大要素の1つが良い点火だから常にに気にしておいと欲しいかな。
ちなみにエンジンが始動する3大要素は良い点火、良い圧縮、良い混合気となっていて、
これ知ってるだけでエンジンのトラブルシュートがかなり楽になるから絶対忘れてないでね。