シッポ振ってられるかよ!

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マサキ・キャンベル公式(?)ブログ
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コーヒーねーたん その5、の裏

2005年06月03日 | 焦燥&妄想事情
今日、偶然にもまた彼女と会ってしまった。

もちろんパチンコ屋ではない。今はパチンコ屋に行く動機がないから行ってない。
以前はヒマさえあればパチンコ屋へ向かってたが、今はその時間を駅前でブラブラすることにしてる。
コンビニでエロ本読んだり100円ショップで物色したりと、有意義な時間の過ごし方をしてる。
が、例の本屋だけは行ってない。別に行けないワケではないが、行けばあの忌わしい記憶が蘇ってきそうでちょっぴり怖い。とにかく嫌な思い出は忘れてしまいたいのだ。

こうして今日も、初夏の心地よい風を受けながら駅前の『マツキヨ』に入った。
少々疲れぎみなので栄養ドリンクを買おうとレジに持っていったら、そこに見覚えのある女性の姿が。常連客の顔も覚えられない女がそこに……。
彼女だ。
レジ脇の化粧品売り場で、何やら物色してる。

ここであの忌わしい記憶が蘇る。
本屋での出来事が俺を硬直させる。
話しかけてもまた無視される。それはわかってるんだが、また同じことを繰り返そうとしてる自分がいる。

「偶然も二度続けばそれは運命?
 俺と彼女は見えない何かで結ばれてるのでは?
 妄想に狂った日々をまた繰り返せというのかオーマイガッ!」

……いいや、やっぱり偶然。ここで会ったのは偶然。
ニ度目も偶然、三度目も偶然、何回会っても偶然、他人だもの。
それにもう彼女に興味ない。
自分の売上に貢献してくれる得意客の顔さえ記憶できないサービス業の女に興味はない。
興味がなくなったらさっさと忘れる。愛なんてそんなもの。
俺様の愛に気付かないオンナの記憶なんてスグに消してしまおう。

俺は彼女の脇を素通りし、栄養ドリンクをレジに持っていった。
どうせ彼女は俺様に気付かないはずだし。
だから俺様も気付かなかったことにする。

彼女は新緑を揺らす初夏の風のようなもの。
俺の心をちょっぴりくすぐった、それだけ。
今度街で彼女と会ったとしても、俺様は気付かないで通り過ぎるはず。
そのころはきっと、灼熱の太陽が俺を照らしてるはず。


しかしこうも度々会うのなら、パチンコ屋に金を落とさなくても済んだのにと、そのことだけが今は口惜しい。飛んでいった諭吉が恋しい……。
俺 の 諭 吉 よ カ ム バ ッ ク !

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