多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

静寂に石仏佇む道/笹尾根

2013-10-24 13:24:07 | 山のこと

23日、東京・山梨の都県界、笹尾根(ささおね)へ。

西多摩郡檜原村で仕事の打ち合わせがあり、どうせなら「峠を越えて」と思い立っての独り歩き。
(笑)

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9:05 今回は、山梨県上野原市 棡原(ゆずりはら・標高300m)から入山。

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秋川(あきがわ)両岸に山が迫る檜原側に比して、空が広く、山裾もたおやか。

道路が通り車が入るようになるまでは、雑穀中心の食生活と畑仕事で鍛えた足腰の強さなどで「日本一の長寿村」と呼ばれた棡原。この伸びやかな環境も、村人たちの健康を後押ししていたのでしょうか。

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山道に入り、日原峠(ひばらとうげ)を目指す。

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馬頭観音(ばとうかんのん)

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人工林の中の静かな峠道。

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10:35 雨の日原峠(900m)へ。
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佇む地蔵菩薩(じぞうぼさつ)

ここからは…
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歩きなれた道、笹尾根縦走路。

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笛吹峠(うずひきとうげ)の大日(だいにち)

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12:50 霧の数馬峠(1100m)

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こちらも…馬頭観音。

天候不順のせいか、珍しく誰にも会わない一日。かつての人々の往来を物語る石仏だけが、江戸寛政年間(1789~1801)から昭和初期のものまで、あちらこちらで静かに出迎えてくれました。

甲斐と武蔵の境になっていたこの尾根には、日原峠や数馬峠など多くの峠があり、生活物資である塩や米がこれらの峠を越えて運ばれていたという。小棡峠
(こゆずりとうげ)は花嫁が越えた「婚姻の峠」でもあり、檜原の村人は、商人の町・五日市よりも、距離的にも心理的にも近い上野原の人々との交流を深めていったそう。

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龍神(りゅうじん)の滝。水量豊か。

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13:55 数馬の湯(640m)着。

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