18~19日、南アルプス/仙丈ヶ岳(せんじょうがたけ・3032.6m)のガイドを行いました。
岳と森の「カール美しい南アの女王と高山植物」。T、Y、Uさんが参加。
仙丈ヶ岳は、山梨・長野・静岡県にまたがる南アの3000m峰では最北端に位置する。藪沢(やぶさわ)、大・小仙丈沢の上部に、典型的な三つのカール(氷河が削った圏谷)が口を開け、この山を優美な姿に仕立てている。特に藪沢は、穂高岳の涸沢カール、立山の山崎カールとともに我が国の三大カールに数えられており、残雪が遅くまで残り、水量も豊富。このため初夏から秋まで、文字通り高山植物の宝庫となる。
登山口でもある北沢峠付近のシラビソやコメツガ林が、高度を上げるにつれてダケカンバからハイマツとなり、お花畑に変わっていく様はその山容と相まって比類なく美しく、“南アの女王”と呼ぶにふさわしい。
18日
甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ・2967m=上)を背に、藪沢を遡る。
タカネグンナイフウロ(高嶺郡内風露)
シナノキンバイ(信濃金梅)
ハクサンフウロ(白山風露)
ウサギギク(兎菊)
毛が多く、対生する葉をウサギの耳に見立てての名。
愛嬌たっぷりの…
ホシガラス(星鴉)も。
本日の宿泊者は10名!快適な一夜を過ごさせていただきました。(笑)
19日
南アの“雄”、甲斐駒(左上)と夜明け。
コイワカガミ(小岩鏡)
チングルマ(稚児車)
こう見えてもれっきとしたバラ科の樹木です。
チシマギキョウ(千島桔梗)
ミヤマダイコンソウ(深山大根草)
イワツメクサ(岩爪草)
一見可憐な姿でも、高所の岩礫地や岩場など、強風・低温・低酸素・低養分…最も厳しい環境に生育する高山植物たち。
日本第二の高峰・北岳(きただけ・3193m=右上)を望む。
富士山との“背比べ”は、雲が出て叶わず。
山頂から見下ろす…
藪沢カール(真ん中の建物は仙丈小屋)と…
仙丈ヶ岳東面。
稜線下のすり鉢状地形が、大・小仙丈沢カール。
小仙丈ヶ岳
当初は雨天覚悟で臨みましたが、入山した18日から天候が急速に回復。爽やかな空気と南ア、八ヶ岳、北ア…「日本の屋根」の眺望、旬の高山植物を満喫することができました。3000m峰初挑戦の方もおられましたが、奥多摩で磨いた経験を活かして、皆さんゆとりの表情?(笑)山は「1/3のゆとりをもって」楽しみたいですね。
お疲れさまでした!(北~中央アルプスをバックに)
以下、亜高山帯の植物も一部ご紹介。
ツマトリソウ(端取草)
紅く縁どられた花弁が名の由来。
マルバダケブキ(丸葉岳蕗)
ニホンジカが食べないため、奥多摩ではやたらに増えている印象がありますが、一つ一つの花をこうして見ると美しい。
コイチヨウラン(小一葉蘭)
岳と森の「カール美しい南アの女王と高山植物」。T、Y、Uさんが参加。
仙丈ヶ岳は、山梨・長野・静岡県にまたがる南アの3000m峰では最北端に位置する。藪沢(やぶさわ)、大・小仙丈沢の上部に、典型的な三つのカール(氷河が削った圏谷)が口を開け、この山を優美な姿に仕立てている。特に藪沢は、穂高岳の涸沢カール、立山の山崎カールとともに我が国の三大カールに数えられており、残雪が遅くまで残り、水量も豊富。このため初夏から秋まで、文字通り高山植物の宝庫となる。
登山口でもある北沢峠付近のシラビソやコメツガ林が、高度を上げるにつれてダケカンバからハイマツとなり、お花畑に変わっていく様はその山容と相まって比類なく美しく、“南アの女王”と呼ぶにふさわしい。
18日
甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ・2967m=上)を背に、藪沢を遡る。
タカネグンナイフウロ(高嶺郡内風露)
シナノキンバイ(信濃金梅)
ハクサンフウロ(白山風露)
ウサギギク(兎菊)
毛が多く、対生する葉をウサギの耳に見立てての名。
愛嬌たっぷりの…
ホシガラス(星鴉)も。
本日の宿泊者は10名!快適な一夜を過ごさせていただきました。(笑)
19日
南アの“雄”、甲斐駒(左上)と夜明け。
コイワカガミ(小岩鏡)
チングルマ(稚児車)
こう見えてもれっきとしたバラ科の樹木です。
チシマギキョウ(千島桔梗)
ミヤマダイコンソウ(深山大根草)
イワツメクサ(岩爪草)
一見可憐な姿でも、高所の岩礫地や岩場など、強風・低温・低酸素・低養分…最も厳しい環境に生育する高山植物たち。
日本第二の高峰・北岳(きただけ・3193m=右上)を望む。
富士山との“背比べ”は、雲が出て叶わず。
山頂から見下ろす…
藪沢カール(真ん中の建物は仙丈小屋)と…
仙丈ヶ岳東面。
稜線下のすり鉢状地形が、大・小仙丈沢カール。
小仙丈ヶ岳
当初は雨天覚悟で臨みましたが、入山した18日から天候が急速に回復。爽やかな空気と南ア、八ヶ岳、北ア…「日本の屋根」の眺望、旬の高山植物を満喫することができました。3000m峰初挑戦の方もおられましたが、奥多摩で磨いた経験を活かして、皆さんゆとりの表情?(笑)山は「1/3のゆとりをもって」楽しみたいですね。
お疲れさまでした!(北~中央アルプスをバックに)
以下、亜高山帯の植物も一部ご紹介。
ツマトリソウ(端取草)
紅く縁どられた花弁が名の由来。
マルバダケブキ(丸葉岳蕗)
ニホンジカが食べないため、奥多摩ではやたらに増えている印象がありますが、一つ一つの花をこうして見ると美しい。
コイチヨウラン(小一葉蘭)
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