多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

「ムクドリの実」と繭玉飾り

2015-01-21 10:26:26 | 自然のこと
最近、我が家の近くでよく見かける光景。

落葉したクヌギ(椚/ブナ科)に大きな実がたくさん…?

しかし、よくよく見ると…

それは、ムクドリ(椋鳥/ムクドリ科)の群れ。

ムクドリは大群をなす習性があるため珍しいことではないのですが、この群れが葉を落とした木々に止まると、まるで大きな実がなっているよう。

こうした現象は、冬鳥として飛来し、やはり群れで行動するマヒワ(真鶸/アトリ科)が有名。丸みと黄色みがかった身体が、まるで「マヒワの実」に見えます。


こちらは、果実ならぬ繭玉(まゆだま)飾り。(数馬の湯にて)

西多摩郡檜原村の数馬集落では、昔からツゲ(黄楊/ツゲ科)の木に、“カイコのまゆ”の形をした繭玉団子を飾り、繭の豊作を祈願していたとか。

「木の実がなる」と、私たちに恵みをもたらしてくれるだけでなく、どこかおめでたい気持ちにさせてくれます。繭玉飾りのような風習が生まれた由縁なのでしょうか。

丘陵地や山地で生活するマヒワはなかなかお目にかかれませんが、ムクドリは街中で普通に観察できる鳥。この季節しか見られない「ムクドリの実」を、探してみてはいかがでしょうか?(笑)
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