6日、奥多摩/三頭山(みとうさん・1531m=中央峰)のガイドを行いました。
西多摩郡檜原村・数馬の湯の「温泉登山」11月。今月のテーマは「紅葉の自然林と静かな沢をつなぐ」。
今回は三頭山北面、同郡奥多摩町の奥多摩周遊道路(標高750m)から入山。9:40発、気温6℃は肌寒い。
静寂のサイグチ沢を遡る。
朝の光が、足元の苔と木々の緑を浮き立たせる。ヤマメ泳ぐ清流の道ならではの美しさ。
癒されます。(笑)
鞘口峠(さいぐちとうげ・1140m)から主稜線へ出ると…
錦繍(きんしゅう)鮮やか。
ブナ(上=茶)とイヌブナ(下=黄)の競演はとりわけ見事で、東京都を代表するブナ原生林の、秋の魅力が凝縮されたような風景。
秋晴れの下、東に仲良く並ぶのは御前山(ごぜんやま・1405m=左手前)と大岳山(おおたけさん・1266.5m=右奥)。
12:40 三頭山中央峰。11℃。ほぼ落葉。
三頭大滝の紅葉も盛り過ぎ。
それでも…平日にもかかわらず、紅葉お目当てのハイカーやツアー観光客が次々に訪れていました。
私たちは、南面の三頭沢沿いを数馬へ。
1973年に奥多摩有料道路(現周遊道路)開通、1990年に檜原都民の森が開園するまでのメーンルート。観光開発が一気に進んだ三頭山と都民の森の賑わいが嘘のように、今は訪れる人も少ない。
(諸事情により)思わず長丁場になった一日…
「足王さま」に感謝の参拝?で〆。疲れた足が軽くなりますように…お疲れさまでした。
15:55 数馬の湯(640m)着。
本日の“もみじ※”たち(一部)。
(下から時計回りに)ハウチワカエデ、チドリノキ、コハウチワカエデ、ウリハダカエデ、ブナ、クロモジ、タカノツメ、ウリハダカエデ、オオモミジ、(真ん中二枚・上から)カジカエデ、ヒナウチワカエデ
メグスリノキ(目薬の木)は、れっきとしたカエデの仲間。
※もみじ=カエデの仲間(カエデ科)と思われがちだが、本来は草木が赤や黄色に変わることを意味する上代の動詞「もみづ」が名詞化したもの。紅葉、黄葉の漢字をあて、山の木の葉が秋になって色づく様子を広く「もみぢ」といい、転じてとくに紅葉の美しいカエデの仲間を「もみじ」と呼ぶようになった、という。
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お疲れさまでした。
三頭沢沿いのルートは“ハイキングルート”というよりは、地元の人たちをはじめ、一部の文人や登山者がかつて歩いた登山道を、檜原村が数年前に再整備したもの…といった方がしっくり来ます。三頭山への“由緒ある道”でしょうか?
自動車が通れるようになる前のハイキングルートも歩けたし、とても楽しい登山でした。good