ビジネスモデル2.0図鑑 | |
クリエーター情報なし | |
KADOKAWA |
『ビジネスモデル2.0図鑑』
ビジネス上で、
どんな仕組みをつくったら、生き残れるか?
そのヒントを海外では有名だけれど日本では余り有名でないところ、今注目のユニコーン企業。大手企業のはじめてのビジネスモデルにフォーカスして100個取り上げた本。
著者は面白法人カヤックに入社し、その後、株式会社そろそろを起業し、社会課題の解決を目的と事業を行われている。
面白いのが元々カヤックで、クリエイティブの仕事をされていたこともあるのだろうか、大手クライアントから、自社のビジネスモデルを図示化してくれというコンサルティングもさえているとのこと。
デザイナーの力というのは本質的こういうビジネスにも繋がるのだ。
本書の面白いところが、まさに、上にもあるが、日本ではまだビジネスを展開していないが、海外で面白いビジネスモデルを展開している企業の事例があること。ブラッシュアップ、日本にカスタマイズして、展開すかにも繋がるアイデアがたくさんある。
◇ ビジネスは世界を救うということ
改めて気づかされるのが、ビジネスには世界を変える力=世界の課題を解決する力があるということ。
楽天グループが運営するVacation STAYはAirbnbとほぼ同業だが、日本の民泊上、最大180日までしか貸し出せないのを残りの185日をマンスリーとして貸し出すということをしている。
これは、2013年現在で820万件の空き家問題を解決する一助になるだろう。101
<ビジネスモデルの在るべき姿>
立ち食いフレンチで、高回転率の飲食ビジネスモデルと、いきなりステーキが表面上模倣しているというもの。4
⇒
<ビジネスモデル2.0>20
•逆説の構造がある。
•八方よしになっている
•儲けの仕組みが成立している。
逆説の構造:今の業界の定説を覆すこと
ビジネスをとりあえずでもいいのでつくってみる。そのビジネスが時代の流れによって、定説になってしまったら、また次の逆説をつくる。4
⇒逆説が強いほど、そのビジネスは非常識的であるということ。だからこそ、起点と逆説を組み合わせるためには高度な仕組みが求められる。25
⇒その時代によって定説、逆説は変わるので、時代読解力が重要になる。
★ 逆説の外の逆(起点ではない)が最も強いイノベーション 27
起点:傘
定説:片手を占拠しているのに、どうしても雨にぬれてしまう
逆説:両手が空いていて雨に絶対ぬれない
という具合 27」
社会性
経済合理性
創造性
—理想はすべてが揃ったビジネスモデル
八方よし:
企業を取り巻く
経営者/社員/取引先•債権者/株主/顧客/地域/社会/国
⇒鎌倉投信の提唱する考えで、「事業を通じて、いいことをしている会社にしか投資しない」ということ。143
<社会の兆候>
ちょっとした資金需要=手軽さ=十感の貧困化?
バンドルカードもそうだが、写真を撮ってすぐ現金化できるというCASHも面白い。119