1Q84 1-3巻セット | |
クリエーター情報なし | |
新潮社 |
1Q84Book2前編 後編(2K)/Book3前編(3Z)、後編(3K)
1ストーリー★★★★★
天吾と青豆の想いを巡る物語。
謎の少女ふかえりとは?
2つの月がおりなすものとは?
試練を乗り越え。
探し求める。信じる。出会う。運命。
★★★★★書き出し0
もし彼に会えたとして,滑り台の上で何をするの?
二人で月を見るの。
とてもロマンチックだ。304(3K)
滑り台の上で今夜青豆と会う。313(3K)
↑
★ ★★★★書き出し0-0
やがて雲が切れ,月が空に姿を見せる。
月はひとつしかない。いつも見慣れたあの黄色い孤高な月だ。381(3K)
★ ★★★★書き出し0-2
これでいいんだ。今がちょうどその時期だったんだよ。どちらにとっても。390(3K)
0-0-2
★★★★★私たちはお互い出会うためにこの世界にやって来た。私たち自身にもわからなかったのだけれど,それが私たちがここに入り込んだ目的だった。365(3K)
★ ★★★★二十年の間一度も顔を合わせることなく,人と人の心は,〜少年と少女の心が〜変わることなくひとつに結びあわされてきたということが。314(3K)
★ ★★★★でもとにかく話をする。我々は空白を埋め,互いについての知識を共有しなくてはならない。 天吾 315(3K)
★ ★★★★そこにいる青豆は本当に自分が探し求めて来た青豆なのだろうか?そしてここにいる自分は本当に青豆が探し求めて来た川奈天吾なのだろうか?317(3K)
★ 20年間という歳月が天吾の中で一瞬のうちに溶解し,ひとつに混じりあって、渦を巻いた。325(3K)
通過•媒介としてのふかえり:
★★★★★そこにいたふかえりはおそらく通過するものだった。それがあの小次女にそのときに与えられた役割だった。361(3K)
0-0-0書き出し★★★★★
★ ★★★★君の愛がなければ,それはただの安物の芝居に過ぎない。12(2K)
0−0−0−1↑
★ ★★★★光があるところに影はなくてはならないし,影があるところには光がなくてはならない。光のない影はなく、また影のない光はない。15(2R)〜ユング
★ ★★★★簡単なことだ。それは君と天吾くんが、互いを強く引き寄せあっていたからだ。21(2K)
★★★★★いろんなものごとがまわりで既にシンクロを始めている。それが僕の感じ取っていることです。そのいくつかはもう形を変えてしまっています。そう簡単には元に戻れないかもしれない。97(3K)
◇タマル:老夫婦/男性
◇ 老婦人(以下:Rf):青豆と友に悪の男性の粛正を行う。
◇ 青豆(以下Am):主人公女性
◇ 天吾(以下Tg):主人公男性
◇ 彼女=ガールフレンドの喪失/人妻 167
◇ 彼女=青豆107
⇒はじめて青豆についてのことが。
◇ ふかえり(以下Fk):ふかえりと天吾はパワルフな組み合わせだった。205
◇ 父親(天吾の):2年ぶりの再会/痴呆症を患っている。
空白が生まれれば,何かがやってきて埋めなくてはならない。みんなそうしておるわけだから。233
◇ さきがけの代表との邂逅
大きな男だった。太っているのではない。慎重も在るし,横幅もお大きい。力もありそうだった。245
⇒女たちは全部で3人いる。全員が10代だ。254
◇ 牛河:天吾に取引を申し出たひと、Book3から章立てされるようになっている。
◇ 穏田:坊主頭 牛河に迫る男
◇ リトルピープル:サムシンググレート的なもの:
リトルピープルなるものが人々の運命を支配する条理のわからない世界46(3Z)
<青豆とさきがけリーダーとの会話>
私が生きているのは1Q84という名前で呼ばれる年であって、それは本当の1984年ではない。そういうこと?
何が本当の世界かというのは,きわめて難しい問題だ。
パラレル•ワールドのようなもの?9(2K)
▼
1984年はもうどこにも存在しない。君にとっても、わたしにとっても、今となっては時間といえばこの1Q84年のほかには存在しない。
私たちがその時間性に入り込んでしまった。10(2K)
★ ★★★★少女がやっと手を放し,後ろも振り返らず早足で教室を出て行った後,天吾はそこに立ちすくんだまま,しばらく何もすることもできなかった。彼女はとても強い力で彼の手を握っていた。
まるであの少女に手を握られたことによって,何かが引っぱり出されてしまったように天吾は思った。109(10歳の頃)
⇒彼の手は,青豆の並外れた握力をまだ鮮やかに感じ続けていた。113
⇒青豆はこのあと転校した。11
⇒天吾は小学校の教室で青豆に手を握られたと時に感じたような激しい心の震えを,その後二度と経験することはなかった。114
⇒★★★★★おれの心はあの女の子から離れることがどうしてもできないみたいだ。115
⇒★★★★★どうしてあの10歳のやせっぽちな少女が、いつまでたっても心から去らないだろう。119
▼
<さきがけの代表に会う当日天吾のことがよみがえる。唯一の消したくない過去として>
★ ★★★★天吾の記憶が残る。彼の手の感触が残る。激しい心の震えが残る。彼に抱かれたいと言う渇望が残る。たとえ別人になったところで、天吾に対する想いが私からもぎ取られることはない。144
★ ★★★★青豆が時々たまらなく男たちと寝たくなるのは,自分の中で育んでいる天吾の存在を、限りなく純粋に保っておきたいからかもしれない。
天吾と二人だけで、何者にも煩わされることのない親密な時間を過ごしたかった。145
【青豆の天吾に対する想いのコア】
★★★★★私という存在の核心になるのは、無ではない。荒れ果てた潤いのない場所でもない。私という存在の中心にあるのは愛だ。私は変わることなくてんと言う10歳の少年のことを想いつづける。彼の強さと、聡明さと、優しさを想いつづける。144
<気持の核心>
天吾に会えるかもしれないという可能性でもある。生きたいと彼女ははっきり思った。48(3Z)
◇ 天吾の高校時代の年上の彼女:
⇒青豆?×
私にはあなたの知らない過去がたくさんあるの。誰にも作り替えようのないね。44
◇ 牛河さん:うしうし天吾の才能を見抜き、財団として小説家としての援助を申し出る。
⇒タマルと老婦人と関係?
◇ドウタ:自分の分身
犬の爆破されたシーンの続きからBook2は始まる。
つばさちゃんがいなくなる。
⇒天吾のところからふかえりがいなくなったタイミングから近い。
Rf:あなはた死ぬのが怖い?特に怖くありません。私が私として生きることに比べれば。
23
さきがけのリーダーを始末をするために、青豆は整形手術を受け,名前を変えることに。
Am;私にとって何よりも重要なのは,自分が彼を心から深く求めていると言う事実です。24
ヤナーチェックのシンフォニッタでのシンクロ。41
Fk:リトルピープルの知恵や力は先生やあなたに害を及ぼすかもしれない。ふかえりはテープの中でそう語っていた。もりのなかではきをつけるように。天吾は思わず当あたりを見渡した。そう、森の奥は彼らの世界なのだ。73
【ふかえりからの電話】268
いまからそちらに言っていい 267
★ ★★★★いっしょにいたほうがいい ふたりでちからをあわせる269
ソニーとシェール 最強の男女デュオ 269
★ ★★★★いそいだほうがいい リトルピープルがさわいでる286
0-0-4★★★★★
★ ★★★★★我々は力をあわせなくてはならない。なにしろ地上最強の男女デュオなんだから。
ビートはとまらない。288
<抱き合うふかえりと天吾>
★★★★★天吾がこうしてベッドの中で抱いているのは.なにかしら妙な心持ちのするものだった。まるで自分の一部を抱いているような気さえする。4(2K)
気がついたとき、彼は裸になっていた。そしてふかえりもやはり裸になっていた。47(2)
⇒★★★★★彼は既に隅から隅までふかえりの中に入っていた。50(50 2K)
⇒天吾はふかえりの中にいて,彼女の子宮に向けて射精をしていた。そんなことはしたくなかった。56(2K)
【青豆のためらい】305
★ ★★★★彼女にはなぜかそれができなかった。彼女の右手をためらわせているのはとりとめのない、それでいて執拗な疑念だった。
⇒おそらく、さきがけの代表は青豆に殺されることを察している。
ためらう必要はない。それでいい。あなたが求めていることは、まさに私の求めていることだ。306
⇒わたしの痛みは既に,生命を根もとから立つことによってしか解消することのできないものになっている。地下室に行って,メインスイッチを切るしかない。あなたはわたしのために、それをやってくれようとしている。306
王ではない声を聴くものになった。309
★ ★★★★あなたをここで殺す必要を私は感じません。313
さきがけの代表:
もしここでわたしの命を奪ってくれるなら、かわりに川奈天吾くんの命がたすかるようにしてあげよう。319
⇒★★★★★★君たち二人の運命が、ただのなりゆきによって邂逅してわけではない。君たちは入るべきしてこの世界に足を踏み入れたのだ。
319
<ふかえりに対する想い>
★ ★★★★彼女のむき出しにされた耳と首筋は、ほかの女性のまるっきりの裸体を目の前にするのと同じくらい、彼の心を揺り動かし,深く戸惑わせた。326
★ ★★★★こちらに来てわたしをだいて わたしたちふたりでいっしょにネコのまちにいかなくてはならい345
わたしたちはふたりでひとつだから
⇒天吾はその目眩の中で,自分がずいぶん長い間母親の幻影に教われていないことにふと気づいた。211(2K)
⇒ふかえりとの性交:
★ ★★★★ふかえりはあの雷雨の夜に天吾と交わることによって,彼の心の中から大事な何かを持ち去ったのだ。部屋から家具を運び出すみたいに。そんな気がした。
たとえば何を?
315(3Z)
⇒
□ 私見:やはりふかえりは天吾と青豆を媒介するリトルピープル?
ふかえりの青豆に対する言葉:
そのひとはすぐちかくにいいるかもしれない。119(2K)
【パシヴァとレシヴァ】247(2K)
わたしがパシヴァであなたがレシヴァ。
⇒★★★★★perceiver とreceiver つまり君が知覚し、僕が受け入れる。そういうことだね24(2K)
<青豆を探し出す決意をする天吾>111(2K)
<青豆と天吾>203(2K)
私は天吾の立ち上げた物語の中にいることになる、と青豆は想う。ある意味では私は彼の体内にいる。彼女はそのことに気づく。
⇒
★★★★★ドウタが生まれたとき、月は二個になる。
それがしるしだぞ。空をよく注意してみるがいい。とリトルピープルは少女に言った。207(2K)
▼
◎ 青豆と天吾の邂逅
そのとき青豆はふと気がつく。今こうして月を見上げている人がが、自分一人ではないことに。223(2K)
⇒
★ ★★★★青豆は唐突に知る。それは天吾だった。225(2K)
⇒天吾の腕に抱かれたいと彼女は思った。229(2K)
<銃口と青豆>
天吾くんと青豆はいった。そして引き金にあてた指に力を入れた。273(2K)
⇒青豆は拳銃の引き金を引かなかった。45(3Z)
<空気さなぎとの邂逅>300(2K)
父の病室で
空気さなぎ=ドウタ=自分の分身
⇒天吾はそこに青豆を見た。305(2K)
⇒青豆は死んでいるかもしれない。
▼
青豆を見つけよう、と天吾はあらためて心を定めた。何があろうと、そこがどのような世界であろうと。彼女がたとえ誰であろうと。308(2K)
<天吾と父と青豆と>
★ ★★★★空気さなぎの中で眠っていた少女の姿を目にして以来,天吾は青豆のことしか考えられなくなっていった。ほかの女たちは、みんな彼にとって、そばをたまたま行き過ぎていく淡い影に過ぎなかった。74(3Z)
★ ★★★★私はこうして天吾に対する激しい欲望に身をこがしている。絶え間のない渇きと絶望の予感がある。118(3Z)
<誰とも性交渉なしで妊娠したかもしれない青豆>202(3Z)
⇒★★★★★前後じゃない。激しい落雷があって,都心に大雨が降ったあの夜に、私は受胎した。私がリーダーを処理したまさにその夜に。前にも言ったように、性的な交渉は一切抜きで。291(3K)
⇒タマルも私見と同じことを思っている。
ひょっとして、あんたのお腹の中にいる胎児がリーダーの子供だという可能性は考えられないか?291(3K)
⇒★★★★★あるいはリーダーは自分の生命と引き替えに,自分を後継するものを私に託そうとしたのかもしれない。293(3K)
やはり妊娠している。274
⇒★★★★★体内にいるのは,あるいは天吾の子供かもしれない。279(3z)
▼
こう考えてみたらどうだろう。何もかもが立て続けに起こったあの混乱の夜、この世界に何らかの作用が働き,天吾は私の子宮の中に彼の精液をお送り込むことができた。289(3Z)
⇒
□ 私見:やはり青豆はふかえりの写し身?もしくは、リーダーの後継者を授かった?
<再び消えたふかえり>307(3Z)
Book2は小松が8日ほど誘拐されていたことの告白で終わる。
<ふかえりが牛河に発見される>25(3K)
NHKの集金は牛河ではなかった。34(3K)
<さきがけとふかえり>
ふかえりの父はさきがけの教祖で代表だった。空気さなぎの出版により、父は語ることを辞め、死んだ。85(3K)
<牛河も月を2つ発見する>130(3K
牛河を追う中で青豆は天吾の家を突き止める。
「川奈」という一枚の小さな名札が彼女の理性を麻痺させ,身体を凍り付かせてしまう。147(3K)
牛河が何者かによって拉致される223(3K)
⇒タマルの仕業
◇ さきがけは、青豆を新しいリーダーとして求めている?
我々は声を聴き続けなくてはなりません。我々に撮っては,豊かな井戸水のようなものです。それを失うわけには生きません。277(3K)
◎フレイザー 金枝篇