バリでは昨日5月27日はムハンマドの昇天祭、明日5月29日はキリストの昇天祭で学校もお休み。ムスリム、キリスト教と昇天祭があってヒンドゥーの昇天祭は無い。もちろんヒンドゥー教は日本の神道と同様に開祖がいないことはほとんどの方が知っている事柄なのだが、こうして開祖にちなんだ祝日を迎えるとなると改めてその違いとはなんだろうと注目してしまう。
ヒンドゥー教にも多くの聖人がいるだろう。こうした聖人たちが集団で形成した宗教だと言える。
仏教も原始仏教は釈迦だが大乗仏教にいたる様々な開祖が存在する。原始仏教のみを仏教とし厳格にとらえると開祖だが広義の仏教は集団で形成したものだともいえる。もちろん四諦や縁起など革命的な教義は釈迦のものだがベースになるものは六師外道と本質教義はそれほど大きく変わらないと言う見方もある。
そう考えると釈迦の天才的発見を否定するものではないがむしろ集団で形成してきたものではないか。
キリスト教も実際の実際の教会や教義はパウロが開祖だとも言われる。
ムスリムもムハンマドのコーラン解釈をめぐってスンニ派などをはじめとする多数の派が説を構えている。
各宗派の開祖はシンボルであり程度の差こそあれ集団で形成されたものではないかとの思いをもつ。