タナロットの光 光の屈折で説明はつきそうだが
不思議な光線と虹 岩棚の海水が蒸発してレンズ効果をもたらしたと推測するのだが、それにしても場所がスピリチュアルスポットだけに神の啓示のように光線が美しい。光が収束して先端に完璧な虹を形作る。
バリアンが亡くなった母と交霊 マッサージ師アユに聞いた話
マッサージ師のアユは母の死後に身元をしらせずにバリアンに相談した。生前に母が呼んでいた名前xxでアユを呼んだことに驚く。xx、近くにおいでと言った。その言葉でアユの疑いは飛んだ。アユの母はサヌールよりもシンガラジャに帰りたいと言った。バリアンは、私たちがサヌールから来たことも母がシンガラジャ出身だとも知らない。「xx、セダップマラムを買ってきて、私の傍に置いてほしい」アユは部屋にセダップマラムを置くのを好み、いつも部屋にはよい香りがしていた。アユは母の棺にセダップマラムを入れたという。
バリアンの作る惚れ薬 Lungis colek
相手の腕に塗れば自分を恋してくれる薬があるという。バリアンが作る。効能が切れる前に塗らねばならないので面倒ではあるが。
「サムライ、バリに殉ず」には以下の興味深い記述がある。
「ジョヨボヨの予言=10~13世紀頃インドネシアを支配したクディリ王朝の国王であり、数多くの予言を書き残している。そこには
「わが王国はどこからか現れる白い肌の人々に乗っ取られるであろう。彼らは魔法の杖をもち、離れた距離から人を殺すことが出来る」
「白い肌の人々の支配は長く続くが、やがて北から黄色い人々がやってきて、白い肌の君主を追い出す。彼らは天から白い布をまとっておりてくるだろう」
南米のペルーにも似たような予言があり、そのために唯々諾々とスペイン人に滅ぼされたとあるが、なんと共通した予言があることだろう。このあと、黄色い肌の人々も去っていくと続くのだが。
「バリ人達はジュンポール=白馬という言葉で日本軍を歓待した。」
平良がバリで体験した不思議
「サムライ、バリに殉ず」の主人公である平良がバリで体験した不思議の数々を記した箇所は興味深い。以下に引用すると。
「ある夜、平良が密林で寝ていると、目が燃えるように赤い、大きな蛇が現れ、しゃーしゃーと鳴いた。・・・翌日、近くの村人に話すと、「あんたが寝ていたところは神様の通り道だ」といわれた。」
「寝ているときに毒蛇に顔を舐められたことがある。・・・蛇は不思議なことに彼に語りかけるように耳元から離れず、じっと側にいた。その声は男でも女でもなくやけに甲高かった。」
「「なめるな」と心で恫喝すると、猿はすっと煙のように消えた。」
「真っ昼間、二人の目の前で小石がぴょんぴょんと跳ねた。・・・飛ぶ石はその後も何度も目撃した。村人に聞くとそれは霊がやどったせいだろうという。」
「大きな穴を掘って、その中で飲まず食わずのまま数日過ごすことが多かった。そんなとき、どこからか鈴の音が聞こえてきて、本物の鈴が落ちた。」
「人魂にいたってはあまりにも頻繁に現れるために慣れっこになってしまった。・・・人の形をした白い、ぼうっとした光の塊が動いているのもよく見た。」
「一度など、夜中に死んだ戦友の声に起こされたことがあった。寝ていた平良の耳元で、「あそこにいくな、殺されるぞ」と囁いた。実際、・・・敵兵が乗り込んでいた。」
「神があちこちで助けてくれた」「安全な道を教えてくれた 」「渇きに苦しむ兵の前に突然水たまりが現われた」
写真に写らない
ある人から聞いたことだがケチャダンスで火の上を渡るトランス状態の男を撮ったがなぜか写真に写っていなかった。そういえば私も確かに撮った記憶のある写真が真っ黒で何も写っていないことが一度あった、そのときは腑に落ちないながらもどこかに操作ミスがあったのかなと思っただけだったが。
こういった霊能者はそれぞれ得意分野があり、アユはブラックマジックに対抗するホワイトマジック、それも不妊治療が専門分野だそうだ。従って、ビジネスの予測はあまり当てにならない。当たるも八卦、当たらぬも八卦とは、こういう予知能力者には適切な言葉であると思う。これは、なにも全く宛にならないと言っているのではない。おおまかな方向性は予知できても、諸般の事情でその結果は変わることがあるとのことを言っているのだろう。その後彼女が妊娠したとは聞かないので効果は無かったことになる。
先日、霊能者の彼女に会ったところ、なにやら憂鬱な顔をしている。どうやら、ある男が病院のベッドで横たわり、点滴を受けているところをビジョン(幻視?)でみた。翌日その通りになったというので、ものすごいストレスなのだという。結果の入院は私も見舞いにいったので、本当のことだが、予知をしたというのは、話を信じるかどうかによる。
それよりも凄いのは、地球に大きな物体が近づいてくるのが見えるという。それは星なのか、UFO的なものかというと、そこまではわからないが、怖くてストレスになると繰り返して言う。惑星衝突のビジョンでもみているのかもしれない。
つぎに、アメリカ大陸に断層というのか、裂けていくビジョンが見えて怖いという。かつてジャワ島の地震の前にも、裂け目がみえたので、同様の事が起きるのかと、これもストレスなのだという。つくずく、霊能力あるいは予知能力などない方がハッピーだと述懐していた。この思いはよく理解できる。こんな能力を授けられたらどうなるのだろう。
ブラックマジックと嫉妬 2010-10-28
嫉妬は犬も持っているのに気が付いたのは私が中学生のころで、お隣のスピッツを可愛がっていて、彼もよくなついていた。あるとき家の前でお向かいの若い犬シロの頭を撫でていたところ、それを目撃したスピッツ君は猛烈にダッシュして若い犬シロに襲いかかった。可愛そうなシロ君は何のことかよくわからずにすごすごと逃げて行った。その時の強い印象が今でも残っている。
普段おとなしいスピッツ君のあまりの激しい感情の爆発にこっちも心底驚いてしまった。もちろんそれまでにも大小の嫉妬は経験しているが、嫉妬という感情に露骨に向き合った初めての体験だったと思う。その激しさは母犬が生まれたばかりの子犬を守ろうとするときのそれと同じレベルで、嫉妬は母性本能と同じくらい強力なしろものなのだとそのとき学んだ。
その嫉妬にからんでのお話です。最近、知り合いのインドネシア人の息子がブラックマジックにかかったと聞いた。その息子はジャワ島の祖母のうちに一人でふらりと遊びに行って、ようやく帰ってきたらおかしくなった。夜に突然目つきがかわり、憑き物がついたようになり暴れるのだという。それが連夜続くので、気の毒に彼女は疲れ切っている。インドネシアの人はこんな病状に出くわすとブラックマジックだとして迷わずバリアンに相談にいく。彼女も例外ではなく、ジャワのバリアンとは電話で相談し、バリのバリアンには家に来てもらってブラックマジックを解いてもらう儀式を行った。
出入りのバリ人アグンに事の次第を話して感想を求めると「それはブラックマジックだよ。銃弾のように飛んでくる」といって銃を撃つ真似をした。銃と同じで狙った当人には当たらないで、後ろにいる他人に被害を及ぼすこともあると確信を持って言う。
彼の祖母がその誤射の被害にあったらしい。それにしてもその息子は一体何に嫉妬されたのだろうと疑問を投げかけると、「ジャワ島からバリに移住しているだけで、豊かな生活をしていると思われ嫉妬される」アグンは確信を持っていう。こちらは半信半疑で聞いている。
単にバリ島に移住しただけでそんなに豊かになるとは思えないと疑問をぶつけると「身近なものほどちょっとでも自分よりいい目にあうと、ブラックマジックの対象になる。身近でない人がいくら金持ちになろうが嫉妬はおきないので外国の観光客がいくらリッチでも気にもしないしブラックマジックもかけない」という。「アグン、君って人間心理をわかっているね」
「病状が現れてどのくらい経つの」とアグンが尋ねる。「まだ1週間程度だよ」「じゃあ、すぐ直るよ」と彼は回復を請け合う。これは精神病でよく聞く「固着する前なら直りやすい」と言われるのと同じことのようだ。
嫉妬は人間の根源的な生への欲望と密接に絡んでいる。というより生への欲望そのものにも見える。犬などでも同腹の子供たちがよりよく出る乳房を求めて激しく奪い合うのは生存競争であっても嫉妬の萌芽を感じる。また、親犬が子犬を舐めていて、他の子犬がその間に割り込んでいくのもより嫉妬に近くなっているがまだ嫉妬そのものとは言えない。嫉妬と生存欲とには似ているが違いを分けるある一線があるように思うが、うまく表現できない。
ブッダはカルマを形成するのは根源的な生存欲だといったが、この生存欲とは嫉妬と置き換えたほうがふさわしいと直観的には思えるのだが、まだ自分で納得のいくレベルでは理解していない。
この厄介な嫉妬がブラックマジックを送り出すのだが、これに類するものは南米でもモロッコでも日本でもある。おそらく世界中にあるのだろうが、キリスト教やイスラム教国では表向き抑えられている。しかし土着の民間信仰的には生き残っている。日本でも源氏物語では六条御息所が葵の上を生霊で殺している、負けてはいない。
バリでも観光客はブラックマジックにかからないという。これは嫉妬の対象にならないためだろう。しかし南米では白人がかかった例がコリンウィルソンの著作で紹介されているが、これなど恋愛感情が仲立ちしているのでより身近な存在として嫉妬を覚えたのだろう。
もうひとつかかりにくい理由が考えられる。日本人もすでに西洋文明になじんで長い。呪詛など迷信と考える人々が圧倒的多数だ。そうなると本人が信じていないので共鳴することが難しい。したがってかかりにくいのだと考えている。
一方、バリ人をはじめかかりやすい人々は自らも他人を呪詛したりした経験があるか、それに近い感情を持ちがちなのだろう。そんな経験があるので、他人が呪詛すると受け入れる、つまり共鳴してしまうのだろうというのが私の理解です。人を呪わば穴二つのことわざはこんな事を意味しているのかもしれない。
ヒンドゥ神の恩寵 2011-02-23
これだけ高い建物はスカルノ全盛時代の1966年に日本の戦後賠償金をもとに例外的に高層に建てられたもので、彼の当時の権力の大きさを思い起こすよすがになる。バリではヤシの木以上の高さの建築は美観上禁止されていると多くの人々から聞いたことがあるが、真偽のほどは確かめたことは無い。これだけの高層ビルは以降建てられていないということからして真実なのだろう。
シックスセンス 2012-08-26
ワヤンの親族やまわりの人たちには彼の言葉で「シックスセンス」つまり霊感を持っている人がかなりいるのだという。彼の姪は毛の長い尻尾の長い猿がうろついているのが見えるという。この猿は伝説上のハヌマンかと思うが、勿論他の人にはみえない。バリ人の遺伝子に組み込まれた幻視感覚かもしれない。
ワヤンの務めるレストランに隣接するパブには夜な夜な誰もいない階上で歌を歌う美女のゴーストが出現すると言う。ハンサムな男が現れると誘惑するという。
ワヤンも15歳のときに、自分の内でドアをあけるとハリーポッターの登場人物ハグリッドのような巨人が立っていたので飛んで逃げたという。(このあたりになると、なんだか真夏の怪談ぽくなって、眉唾ものになってきたかもしれない)
レイキを受けてみた 2012-11-03
バリのマッサージ店には時折レイキなるサービスメニューがあり、気になっていた。受けたスエーデン人の知人にその感想を聞いてみると、なんとも不思議な感覚になり眠っているわけではないが体が宙に浮いたような状態が施術中続くと言う。その男はそういった不思議な話をあまり信じないタイプだ。その話を聞いたのは一年以上前なのだが、昨日それを受けてみた。メニューはレイキのみとレイキとマッサージの組み合わせがあり、組み合わせの方を選んだ。
肉厚の手を使って行う通常のマッサージもなかなか上手で、太ももの外側まで進むとその位置に両手を当ててレイキを始めた。軽く触れる程度の位置に両手を置き、両手で何かを周期的に押す仕草をするが実際には圧力を加えていない。そのうち私の両手に軽い痺れみたいな感覚がやってくる。その時間は5分程度で、又通常のマッサージに戻る。額にもレイキを5分程度施した後は半覚醒の眠りともいうべき状態になる。気持ちがよいのでそのままの状態でいる。時間の感覚がないのだが30分程度もその状態でいたのだろうか。
自宅に向かって歩くと普通に歩けるのだが、体中のたがを外されたような感覚が続くがむしろ心地よい。
ネット検索でレイキを調べてみると臼井さんという方が1920年頃に始めたものが海外に渡って伝えられ、こうしてバリにも伝わっていることを知った。予想通り「霊気」という命名が海外でレイキになっている。気功が有名だがレイキと気功は別物だとネット上では説明されている。まあ、通じるものはあるのだろう。
バリでUFOのニュース 2012-11-24
バリの新聞(2012年11月19日付に、アグン山にお皿型のUFOが目撃され、カメラにとったとある。残念ながら写真は公開されていないがいずれ公開されるのだろうか。40年前にも写真がとられている。
http://blog.goo.ne.jp/masaoreport/e/1898fb5ad3aa495812e5db748967b3bc