久しぶりに日本の週刊誌を5冊も貸していただきむさぼり読む。週刊文春3冊週刊新潮1冊週刊ポスト1冊。印象に残った記事を忘れないうちにメモしておくと。
・細野真宏氏の記事・・・日本経済が元気が無いのは民社党が年金破綻を必要以上にあおり立てたせい。経済成長率を現状以下に見積もり、出生率も現状数値以下で見積もると民社党の言うとおりになるが、実際はそんな数字にはなっていない。第一民社党の言うとおりの成長率、出生率なら年金以前に日本の存立が危ない。 感想・・・細野真宏という人は何となく聞いたことがある程度だったが、結構説得性がありわかりやすい。民社党 野党としてあおり立てたはいいがさて責任与党でどう大人の議論をしていくのか。
・立花隆の読書コーナー・・・長田弘の詩集を取り上げていた。いつもながら彼の詩は胸に響く。日本に帰ったら是非購入すること。
・小沢一郎の政治と金問題・・・後援会や元秘書がぞろぞろと発言している。自宅に13億円運んだとかの証言。建設省に「地元の意見も良く聞いて、慎重に」と注文して延期させ、こんどは地元から自らに陳情させて「はやく開始せよ」と尻をたたく。 感想・・・元秘書や元後援会幹部に正義感だけで証言されると90%は信じたくなる。彼らは証言しても何のメリットもない。
・一刀齋夢録・・・浅田次郎の新撰組三番隊長斉藤一の伝だがいよいよ終盤にさしかかる。特に大きな事件でもない個々の出来事を丁寧に扱っているが、浅田次郎が斉藤一になりきった一人称の語り口で語られると斉藤の体臭までが立ち上り話が活きていて実に面白い。
・逆説の日本史・・・井沢元彦が週刊ポストに連載している。連載回数をみると849回となっている。実に十六年のわたる連載で、第一巻から単行本化されるたびに買ってきているが、この息の長さは驚異的で凄い。逆説といっていながら著者は逆説とは考えていないとどこかの巻にあった。もう一度読み返す時期にきているようだ。こんどは網野善彦の『日本の歴史をよみなおす』と合わせ読みをしてみよう。
・官房機密費配布実名リスト・・・野中広務氏の実名リストとあるが、実は掲載されていない。まあきれい事ではおさまらない世界だとは知っているが、日本の政治評論家もかなり汚染されているのは確か。私の経験では屋山太郎は新電電三社から相談を受けても謝礼さえ受け取らなかったみぎれいさが天晴れ。