熊本市が部活動を、地域に移行をせずに学校での部活を継続する方針を公表したという。この流れは全国的なものへと広がっていく危険性が高い。結局は進展しないまま終わってしまうのではないかと心配である。
部活動は教員にとって害悪でしかない。地域に部活動に移行する力がないとか、過疎地域の学校ではやりたい活動が何もできないとかいろいろと理由はあるだろう。しかし、部活動が結局は教員の成り手を減らしているのであり、現在の教育改革の第一歩は部活動を学校から切り離すことであるのはあきらかなのだ。
確かに部活動をやりたくて教員になる人もいる。しかし、そういう教員は結局は教科指導や、校務分掌に手を抜いてしまう。手を抜かずにがんばっている人もいると反論する人もいるかもしれない。しかしあくまでもそれは少数であるし、そういう働き方をしている人が発言力を増してきたのが、学校をおかしくしてきたのだ。ごまかされてはいけないのだ。
生徒のためと言う人もいるが、逆に生徒にはきちんとした技術のある指導者が必要だ。それは学校の教員であるはずがない。
もし部活動をしたいのならば、地域のスポーツ指導員になるべきである。そういう人にもそれなりの報酬を与えるようにすればいい。ただし、それは朝から晩まで部活動仕事をしなければならない教員よりも報酬が少なくなるのは当然である。もちろんその指導員の指導技術が高いのならば、それに見合った報酬をもらうことも当然であるし、日中はスポーツクラブの指導員をすることで、教員より多くの収入を得る方法だってあろう。
中学校も高校も学校の規模が小さくなり、部活動離れも始まり、生徒たちが自分のやりたいスポーツや文化活動をやるためには、地域活動に移行するほうがいいのである。その方向で地域や国が指針を示し、推進できるような予算措置をすることが必要なのだ。安易な方向に流されてはいけない。
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