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2018年チェンマイ・インターキン祭りで考えたこと#1

2018-05-16 14:27:34 | 古代と中世

先日発刊されたチェンマイの日本語フリーペーパー・CHAO362号に山田藍花女史の『チェンマイ俳句散歩 ⑧都の柱(インターキン)を祀る』なる記事が掲載されていた。以下、そのイントロの一部である。

祭りの初日には、雨乞仏として有名な『十万降雨仏(プラプッタループ・フォン・セーンハー)』を木彫の龍神山車に載せ、長太鼓・ドラの鳴物入りで大通りを練り歩く。その雨乞行列は、夕方にチェディー・ルアン寺の境内に到着し、インターキンの御柱に供物を供え、続いて『十万降雨仏』を山車から降ろし、本堂前の祠に安置する・・・と記されている。

2018年のインターキン祭りは5月11日ー17日である。5月11日その十万降雨仏の龍神山車行列があったかどうか知らないが、その見物はパスをして過日チェディー・ルアン寺に出掛けてみた。

インターキンの御柱が安置されているのは、写真の御堂であるが、御柱のことを記す前に、本堂前の祠に安置されている『十万降雨仏』から紹介する。それが下の写真である。

(供花やトゥン(幟)で彩られる十万降雨仏)

日本では厨子とか祠というであろうが、北タイではモンドップと呼ぶなかに、十万降雨仏は安置され、前はおろか周囲に生花が供えられ、次々と老若男女が供花している。山田女史によれば、雨乞いと豊作を祈願する祀りとする。その十万降雨仏は雨を呼ぶ龍神山車に載って練り歩くとのこと。これは稲作民族の予祝儀礼以外の何物でもなく、同様に日本でも新春の耕作開始に先立ち、その豊作を祈って行う前祝いの行事がある。そこでは五穀豊穣を予祝するのである。日本人もタイ族も稲作民族であり、古来からの民俗は似ていると云わざるを得ない。

<続く>

 


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