出雲に大元神社は存在せず、在るのは荒神であり、反対に石見に荒神はなく、在るのは大元神であることは、過去に当該ブログで触れた。いずれも蛇神を信仰する点はおなじである。
過日、石見西部を訪れた際、国道9号脇に鎮座する本郷・大元神社を訪れてみた。御神木に藁蛇が捲きつけられているのを見たいがためである。結論からいえば、それを見ることはできなかった。
参拝当日は午後三時から祭礼のようで、氏子さんが準備をしておられた。聞くと祭神は国常立神とのことである。大元神社は国常立命(神)を祀る社も多いが、由緒不明な社も多い。ここ本郷は国常立神のようである。
国常立神は農耕にまつわる土着の豊穣神で龍蛇神の性格を併せ持つ。大元神は荒神と共に村の守護神として信仰されている。多くの場合、御神木に藁蛇を捲きつけた状態で祀られているが、ここ本郷・大元神社で、それをみることはできなかった。
幾つかの境内社があったが、稲荷神社以外は由緒書や案内板がなく、よくわからない。
先にも記したが、当日は祭礼の準備中であった。
場所は国道9号脇で拝殿の階段下が駐車場になっており、参拝には都合が良い。
<了>
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます