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And This Is Not Elf Land

SEINFELD 5-9 The Masseuse(嫌われるのは耐えられない!)

※SEINFELD(となりのサインフェルド)5-9’The Masseuse’ (癒し系マッサージでイケてます)の内容が書かれています。

Jerryはマッサージ師のJodyと付き合っている。いい関係になっているのだけど、彼女がマッサージをしてくれないことに苛立っています。彼女はプライベートに仕事を持ち込みたくないらしいのですが、Jerryに言わせれば「アイダホへ行ってポテトが食べられないのと同じ」ようなこと…なのだそう。

JerryとJodiの関係がメインプロットなのですが、私的にはGeorgeの自虐ネタ爆発!も捨てがたいので、今回はこちらを。

Georgeは元カノだったセクシー美女Karenと「より」が戻り、JerryとJodiのカップルとダブル・デートをすることに。Georgeにとってダブル・デートとは「彼女にnondate personalityを知ってもらうためのshowcase」なんだそうです。しかし、これまでのエピソードでも、ダブル・デートは騒動の元なんですが…

しょうもない話を連発するGeorge。
それでもKarenには大ウケなのですが、


Jodiはもろ、不快顔。


JodiとJerryが帰った後、Karenと二人になります。彼女は嬉しそうにはしゃいでいるのですが…

GEORGE: I thought I picked up a little something. I'm very good at this. Did you pick up anything?
(ちょっとした何かを感じたんだよね。僕ってそういうことに敏感なんだけど。君、何か感じなかった?)

KAREN: I didn't pick up anything. (いいえ、何も。)

GEORGE: The second time I sent the noodles back, I tought she made a face...
(二度目にヌードルの皿を返した時、彼女は嫌な顔をした。)

KAREN: I didn't see a face. (そうだったかしら?)

GEORGE: I tought I saw a face.
(そんな気がしたんだよ。)

KAREN: Anyhow, what is the difference?
(だとしても、それがどうしたの?)

GEORGE: No difference. I could care less. She's Jerry's girlfriend.
(どうもしないさ。気にしなきゃいいんだ。Jerryのガールフレンドなんだから。)


とは言っても、この流れはGeorgeには「はまり込みモード」なのです。
Jerryとコーヒー・ショップで話してる時も…

GEORGE: What did Jodi say? (Jodiは何て言ってた?)

JERRY: She had a good time. (楽しかったって。)

GEORGE: Is that it? (それだけ?)

JERRY: Pretty much. (ああ、それだけ。)

GEORGE: Did she say anything about, uh...
(何か他に言ってなかった?つまり…)

JERRY: What? (何?)

GEORGE: Nah. It's all right. Great! She had a good time.
(いや、いいんだけどさ。いいさ、彼女が楽しかったんだから。)

JERRY: Yeah ({コーヒーをすすりながら}そうだよ。)

GEORGE: You just hesitated. (ちょっと躊躇しただろ!)

JERRY: I was blowing on the coffee.
(コーヒーをさましてたんだヨ。)

GEORGE: She didn't like me?
(彼女は僕のことが嫌いだろ?)

JERRY: Look it's not like you're gonna be spending a lot of time with her.
(彼女と今後ずっと付き合うわけじゃないだろう。)

GEORGE: So she doesn't like me?
(で、彼女は僕のことが嫌いだろ?)

JERRY: No. (ああ)

GEORGE: She said that? (彼女がそう言ったんだね。)

JERRY: Yes. (ああ)

GEORGE: She told you she doesn't like me!
(彼女は君に僕のことが好きじゃないと言ったんだね。)

JERRY: Yes. (ああ)

GEORGE: What were her exact—
(彼女が言ったのは…)

JERRY: "I don't like him."
(私、あの人嫌い。)

GEORGE: Uh-Huh Why didn't she like me?
(そ~う。何で僕のことが嫌いなの?)

JERRY: Not everybody likes everybody!
(誰にでも嫌いな人はいるさ。)

GEORGE: I tried to be nice. I wasn't nice?
(僕は親切にしようとしたんだ。そうだったろ?)

JERRY: You were very nice!
(君はとても親切だった。)

数日後、JerryのアパートでJudyに再会したGeorge。 彼女のマッサージ道具一式を階下まで運んであげたりして、痛々しいほど必死なGeorge。(トップの写真)彼女は迷惑そうな顔をするだけ。

ここまで来たら、Karenとデートしていても、もうJodiのことが離れません。

GEORGE: Anyway, I don't even get a thank you. I don't get it!
(結局、ありがとうの一言もないんだ。ひと言もね!)

KAREN: George, frankly, I'm getting a little tired of hearing about her.
(George、正直言うと、私は彼女の話ばかりでうんざりしてしてるの。)

GEORGE: I wanna know what I did to this woman.
(僕はどうすりゃよかったんだよ?)

KAREN: What, you got a little thing for her?
(あのねぇ、あなたは彼女に何か責任でもあるの?)

GEORGE: No, No! She's going out with a friend of mine. It's only courteous that we should try and like each other.
(いやいや、彼女は僕の友達のガール・フレンドだから。お互い好感を持っていればそれに越したことはないってだけさ。)

KAREN: What difference does it make? Who cares if she doesn't like you? Does everybody in the world have to like you?
(だからどうだっていうの?彼女があなたのことが好きじゃなかったってどうだって言うの?世界中のみんながあなたのことが好きじゃなきゃいけないの?)

GEORGE: Yes! Yes! Everybody has to like me. I must be liked!(ああ、当然だ。みんな僕が好きじゃないといけない。僕は好かれなきゃいけないんだ!)



Karenと二人っきりでいい雰囲気になっているときも…突然思い出したように…

GEORGE: You know what? I should really go talk to her. Nothing confrontational. Just two adults sitting down trying to clear the air. You know, I just know if I could spend some time alone with her. I've got to. (he grabs his jacket) I've got to.
(あのさぁ…彼女と話し合わなきゃいけないんだ。もう止めないでくれ。僕たち二人が誤解を解くために大人の話をするだけだ。つまり、彼女と話をさせてくれないか。行かなきゃいけないんだ。彼女のところに行かなきゃ!)

KAREN: You're going now? (今行くの?)

GEORGE: I think I can still catch her.
(今なら間に合う!)

KAREN: All right George. I have had just about enough of this.
(わかったわGeorge。こんなのは、もうたくさんよ。)

GEORGE: What? What are you talking about.
(何だって?)

KAREN: I am talking about you and Jodi. You're completely obsessed with her!
(あなたとJodiのことよ。あなたは完全に彼女にとりつかれてるじゃないの!)

GEORGE: I know. I know. (わかってるよ。)

KAREN: Who is more important to you, her or me? I like you, she doesn't. Who are you gonna pick?
(彼女と私、どっちが大事なの?私はあなたが好き、彼女はそうじゃない。どっちを取るのよ?)

GEORGE: I'm sorry Karen. I know I care for you, but I just can't stand when someone doesn't like me.
(悪いね、Karen。君のことを思っているんだよ。でも、誰かが僕のことを好きじゃないってことに耐えられないんだ。)

KAREN: Well, now I hate you!
(いいわ、あなたなんて大ッ嫌い!)

GEORGE: That I'm used to.
(それには慣れてるんだよ。){George出ていく。}

JerryのアパートへやってきたGeorge。Jerryもマッサージをおねだりしすぎて彼女を怒らせて険悪な空気になっていました。


GEORGE: Jerry, could you excuse us for a few minutes, please?
(Jerry、しばらく彼女と二人にしてくれないか?)

JERRY: What for? (どうして?)

GEORGE: We need to talk. (話し合いたいんだ。)

JERRY: You need to talk? (話し合う?)

JODI: We have nothing to talk about.
{嫌そうに}(何も話すことなんかないわ。)

GEORGE: Look it's no secret what's going on between us. She doesn't like me. Now Jerry if you don't mind.
(ほら、これが二人の間の真実なんだ。彼女は僕を嫌ってる。Jerry、彼女と話をさせてくれないか。)

JERRY: George, anything you have to say to her, you can say in front of me.
(George、何でも話したいことがあったら、僕の前で話せよ。)

GEORGE: Jerry... This woman hates me so much. I'm starting to like her. She just dislikes me so much... It's irresistible.
(Jerry、この人は僕をとても嫌ってる。僕は彼女に惹かれはじめてるんだ。彼女は本当に僕を嫌ってる…これって、たまらないんだよ。)

Jodiは呆れて帰る

GEORGE: A woman that hates me this much comes along once in a lifetime.
(これほどまでに自分を嫌う女性にめぐり合えることはもうないだろう。)

JERRY: You're a lucky guy.
(君は幸運だな。)

GEORGE: I got to go after her. (彼女を追いかけなきゃ。)

JERRY: George. I wouldn't push for the massage.
(George、マッサージをおねだりするんじゃないぞ。)

最後のJerryのオチはベタなんですが、Georgeが彼女の後を追っていく所で静止画となり、絵的には大袈裟で笑えるエンディングになっています。


‘The Shoes’でも、かつてJerryが冷たくされて別れた女性、GaleとKramerがたまたま会うのですが、KramerがGaleに「シカト」したら、彼女の方からKramerにすり寄ってきちゃった…というのがありましたね。女性を落とすには「シカト」が一番という…

ここでWoody Allenを引き合いに出せるほど、彼の作品をたくさん観てはいないのですが…まぁ、こういう話、私には「ツボ」なのですよ。

コメント一覧

master of my domain
George
そう、車の中の場面ですね。あんな風に「告白」されたら、みんな逃げ出しますよね~。

他にも、ボランティアでおじいさんにウジウジ言っているうちに、次第にキレてくるところも好きです。Georgeで小心者なのにどこか大胆だったり、劣等感のかたまりなのに狡猾な面も見せたりとか、それらのブレンド具合が絶妙だと思います。

それを演じきるJason Alexanderも凄い役者だといつも感心します。

マッサージはNYではポピュラーなようですね。それだけストレスも多い日常なんでしょう。また、行き過ぎな健康志向ってのもありますしね。(それなら、食べる量を減らせばいいのに、、と思う)
ファイア-
Disturbed...
http://blogs.yahoo.co.jp/jko_110
このエピソードも抱腹絶倒ですね。

前にDark&disturbedな人が好きな中国系の弁護士が出てくる話もありましたが、Georgeのdisturbedぶりは年季が入っていますね(笑)。「あ、すごくGeorgeらしい~」と思わせられる行動をきっちり確立してるのがすごい。

シーズン1を見ると、Jasonがそれを最初からちゃんとわかって演じていて、すばらしい役者だなあ~と思いました。



ところで、マッサージネタはしょっちゅう出てくると思うんですけど、ニューヨーカーはそんなにマッサージが好きなのですか?
master of my domain
Georgeの選択
ベル様、こんにちは!



Georgeの「選択」って、一見馬鹿げているんですが、人の深層心理の中ではあり得ないことじゃないんですよね。(Susanとのやりとりににも見られますが。)



このシーズンは他にも抱腹絶倒のエピソードは多いので、これはむしろ「地味な」印象を受けたのですが、こうして台詞を文字にしてみると、練り上げられた言葉の面白さが実感できます。



JerryとJodiのマッサージに関するやりとりも「わかる。わかる!」って感じです。



最後にJerryがぶち切れて

You're a massage teaser!

と言うところなんか何度見ても笑えます。人との関係の中で…ありますよね、相手がteaserだと感じること。



よく私も「you're a ... teaser!」と{心の中で}叫んでみることがありますよ
ベル
obsession
このエピソードもbull's eye、「上手い」ですよねー。

Georgeのobsessionは誰の心の片隅にもあることだから。

せっかく面白くないジョークを笑ってくれる恋人がいるのに

すべてを犠牲にして、自分を嫌うジェリーの恋人に好感を

持ってもらいたい。馬鹿馬鹿しいけどわかる~。



Karenの「Well, now I hate you!」に、「That I'm used to.」

それと、「A woman that hates me this much comes along

once in a lifetime」というGeorgeにJerryの「You're a lucky guy.」 上手いですよねー。



せっかくプロのマッサージ師の彼女ができたのにマッサージを

受けられないのは「アイダホに行ってポテトが食べられないのと

同じ」とは、これも異存ははございません。

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