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And This Is Not Elf Land

Metal Guru Ⅲ, All I Want Is EASY ACTION!


Marc Bolan(マーク・ボラン)の命日までは、グラムロック一色にしようかと…

記事① T.Rexの再評価って何?
記事② Born To Boogie

繰り返して観ていますよ~。金曜日に放送されたT.Rex(T.レックス)のライブ。(厳密に言うとBorn To Boogieという映画)家の中が70年代初頭の狂乱のロンドン!ですよ。も~う、このままサテン地にスパンコールのついたジャケットでも着そうな雰囲気です★☆★☆


T.Rexのライブ映像ってあんまり残っていないんだそうですね。私も近年目にしたのはプロモかスタジオで収録したものばかりでした。この映画については、当時のMusic Life誌などの記事と何枚かの写真によって知っていたに過ぎません。(日本公開なんてあり得なかったし。)これ、ノーカット版もあるはずなんですよね。調べてみると「けっこう高い!」(悩)

いや~、ライブいけてますよ!!
34年前のものなんですが…今どきのアーティストによる今どきのライブ映像だと言っても全然おかしくない。なんで~!?
ギター・リフに拘った、シンプルだけどキャッチーな音、Marc のステージ・パフォーマンスもファッションも、むしろ「今っぽい」んですね。ステージと一体になった熱狂的な観客も、むしろ今どきのライブ・ハウスのノリですよ。ライブというよりcommunionに近い雰囲気。まさにmetal guru(金属製の伝道師)。こんな豊かな(巧みな…って言ったほうがいいかな)表現者だったのか!って感激しましたよ。

最初の記事では、72年末に来日して散々けなされたことを述べましたが、(実際そうだった)でも、今はT.Rex, Marc Bolanは一定の評価を得ている。ネットを渡り歩いていても「絶賛」の声も少なくない(ちょっと違和感もあるんですが)。

だから私も「あなたも、アナタも…あの時、悪口言ったでしょ?!」なんて恨みつらみは、これ以上言いますまい…と反省しているんです。当時、「T.Rexファンだ」と言いづらい状況になったと感じた私は、世間体を気にして(?)、勝手にクローゼットに隠れただけだったのです、はい。

MCの鋤田氏は「T.Rexの人気は今も衰えていない。特に日本では。」と言っておられましたが、諸外国に比べて、日本での人気が本当に高いのか?どれほど高いのか?調べる術も無いのですが、今の日本の若者にウケそうな要素はたくさんあると思います。実際、Marcの命日にはトリビュート・ライブが行われたりしているそうですね。ヘンな話ですが、この映像を見ていると、なんだか「日本のアーティストのライブ」に見えてくる。むしろ今は、日本からこういう傾向のものが発信されているんじゃないだろうか?シンプルだけど、キラキラしていて、繊細で、人を惹きつける魅力があるようなもの…。

T.Rexの音楽はチャック・ベリーなどのロックン・ロールが基本です。それに加えて、摩訶不思議な歌詞とMarc Bolan独特の呪文のような歌い方。ギラギラ風味のサウンド。そして、なによりも「グラム・ロック」の言葉どおり、すべてがglamorous。観客をあそこまで陶酔させるのは、Marc自身の魅力によるところも大きいですね。

当時、「ラストタンゴ・イン・パリ」という映画が話題になっていましたが、マーロン・ブランドと共演したマリア・シュナイダーはマーク・ボランに似ている!と言われました。

↑マリア・シュナイダー

↓マーク・ボラン


ま、ファンは「マークの方が美しい☆」なんて言っていましたがね。

また、当時の日本の少女マンガの中でも、Marc Bolanばかりではなく、David Bowie, Dave Hill(Slade)などのグラム・ロックのスターに酷似したキャラクターが誌上を賑わしていましたね。当時のマンガ家たち(今も活躍しておられる人ばかりですが)の美意識に合致したのでしょう。日本のマンガも今は「輸出品」になっています。

T.Rexは、その後のパンクロックにも大きな影響を与えましたが、リアルタイムでは、アメリカでも殆ど受け容れられませんでした。しかし、イギリス人は最初からロックン・ローラーとして評価していました。

時代が流れて、Marc Bolanの死後長い年月を経て「再評価」に繋がるわけですが、これもひとえに、イギリスのファンたちがT.Rexの残したものを大切に守り続けてくれたからですね。ケルトの不思議な妖精伝説を静かに守り続けるように。
あ~!またイギリスに行きたい
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