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And This Is Not Elf Land

続 映画JERSEY BOYS撮影情報




LAに住むJBファンの方がレポートしてくださるロケ・ウォッチング情報。撮影は順調に進んでいるようです。


フランキー・ヴァリが撮影に立ち会っているという報告はありません。


先日も、LAのダウンタウンで、監督のクリント・イーストウッドと主演のジョン・ロイド・ヤングを始め、ヴィンセント・ピアッザ、マイケル・ロメンダ、エリック・バーゲンのフォーシーズンズのオリジナルメンバー役の役者たちが、重要なシーンを撮影しているところを偶然に通りかかったそうです(!)

複数のシーンを撮っていたようですが、周囲には60年代の服装のエキストラがたくさんいたそうです。そして、舞台を同じセリフを耳にした!と、興奮気味にレポートしておられました。

例えば…
ニックの言う”The Topix? The Romans? The Lovers? Who we gonna be next, Tommy?”(4人目のメンバーを探して迷走しているシーンですね)
そして、フランキーの言う“It’s a sign, Tommy!”(ここも重要なシーン)


「ただ、フランキー・ヴァリが立ち会っていた…」なんて情報は一切ないのですがね。

ヴァリ氏は小柄でありますが、ものすごいオーラのある方です。これだけの熱心なJBファンの方が、本家本元を「見のがす」なんてことは、まず考えられません。また、JBを御覧になった方は分かると思いますが、特に後者の台詞は非常に重要なシーンで言われるのですよね。そういうシーンでさえ、フランキー・ヴァリは立ち会ってはいないのですよ。



もうひとつは、会計士役で出演するバリー・リビングストンですが(トップの写真)自らのFBのページにこう綴っています。

JERSEY BOYSの撮影が終わった。すばらしいことに、ミスター・イーストウッドは真のジェントルマンでありアーティストだった。あの人は、自分がやりたいことがわかっていて、それを素早く実行できるんだ。僕は本当に気持ち良く仕事を終えることができた。なぜって、イーウトウッドから「バリー、本当のプロと仕事できるのは真の喜びだったよ」と言われたんだから。ハリウッドの伝説の人から、こんなふうに言ってもらうなんて、僕は泣きそうになったよ。JERSEY BOYSはすごい映画になるよ!


バリー・リビングストンは、子役のころからTVドラマに出演し、今は映画やTVで活躍していて、キャリアの長い人です。会計士の役は出番は少ないとは思いますが、トミーが金銭管理から手を引いた後は、彼がフランキー・ヴァリとボブ・ゴーディオのパートナーシップのための別予算を組んだりなど、役割は大きかった人でしょう。

出番は少なくとも、インパクトのある演技が求められます。それをイーウトウッドがきちっと評価したのですね。

すばらしい…(ため息)



で、ここで終わっておけばいいものを…(以下、蒸し返し~)

日本のプロモーターの話が本当ならば、ここにもフランキー・ヴァリご本人がいたことになります。

いーすとうっど「ヴァリさん、あなたの会計士は本当にこういう人でしたか?私は、すべてに正確を期さないと、気が済まないのです。そのために、アジア・ツアーをキャンセルして、ここにいてもらっているんですからなw」

ふらんきー「当時のぼくたちの会計士はメガネをかけていませんでいた。それと小柄な人でしたよ。こんなデカイ人じゃなかったな~」

いーすとうっど「な…なんですと!バリー、あなたはメガネをはずしなさい。それと、あまり大きく見えないように、背をかがめて座るんだ!ホントにもう~キャスティングディレクターは何をやってたのかね!」

ふらんきー「それと、会計事務所の机はもっと小さかった」

いーすとうっど「なに?テーブルのサイズまで事実と違うって!小道具、ちょっと来て、少し机の角を削るんだ!私は、私の映画が『史実と違う』と後になって言われるのが一番嫌なんだよ!」

なんて、やりとりが繰り広げられていた可能性もあるんですね?!


クリント・イーストウッドにしても、映画作りのノウハウを熟知している人です。JERSEY BOYSは、実在のミュージシャンをモデルにしていますが、これはドキュメンタリーではなくて、あくまでも独立したドラマなのです。「事実」と「創作」のせめぎ合いは、ミュージカル舞台化する時点で、クリエイターたちが乗り越えてきている部分なのです。映画化は、あくまでも舞台をどのようにスクリーンに移すか、ってことが重要なわけで…

もっとも、イーウトウッド氏ほどの人であれば、疑いなく、このあたりを深く理解しているはず。いかに、「ドラマとして」完成度の高いものに仕上げるか、まさに腕の見せどころでしょう。それなのに、モデルになった人に「正確を期すために、本人が立ち会ってくれ」なんて、ずいぶんズレた話だと思うんですが…映画ファンは、ここに疑問を感じないんでしょうかね?

ただ、JERSEY BOYSというミュージカルは、国内で観たことのある人というのはごく少数ですし、もしかしたら、先日BWで予定よりも早く終演を迎えたLET IT BEのような、単なるトリビュート・ショーのようなものだろう~と誤解されているとすれば、やはり問題は見えにくいでしょうね。

私としては、このあたりが一番残念です…

コメント一覧

Elaine's
brown_potさま、お久しぶりです!

相変わらず、文句をたれる状況になるとパワーアップしていますよ

brown_potさまは、故郷が大変なことになられて、どんなに心を痛めておられることかと思いながらも、「真夜中のJB談義」を楽しくやっていたころが懐かしくて仕方がないこのごろでした…

それでも、またロンドンでJBをご覧になったとのこと、私にとっても嬉しいニュースでした。ロンドンの人たちもJBを本当に大切してくださっていて嬉しいです。

ジャロッドは、キャロル・キングのミュージカルに出ています(この記事、アップしますね)今SFでトライアウト中ですが、11月末からBWでプレビューが始まります。
ジャロッドのパフォーマンスは評判も良く、トニーのミュージカル助演男優部門にノミネートされてくれないかと、気の早すぎる期待をしています
brown_pot
映画版も楽しみです。
ごぶさたしております、brown_potです。
久々におじゃまさせていただき、変わらぬ熱い記事を拝見して心が震えました・・・。

BWの「JERSEY BOYS」周辺も、以前とだいぶ様変わりしているのですね。
観たい観たいと思っていたときにBWに行くことができなかったのが今でもとても心残りです。(ジャロッドとか、ジャロッドとか、ジャロッドとか・・・orz)

諸々の事情はさておきまして、つい先日、3年半ぶりにロンドンで「JERSEY BOYS」を観てきました。ロンドンでも今年の春からまた一部のキャストが入れ替わったようですが、役柄によっては初演からのメンバーが戻ってきていたりして、懐かしさで涙腺が早々に決壊しました。
トミー役のジョン・ボイドン(彼も丸3年半になりますね)がとてもよかったんですよ。Elaine'sさんもきっと気に入られるのでは、と思います。

映画版の完成、楽しみです。
映画館には、バンドとしてのフォーシーズンズのファン、そして舞台版のファンも少なからず観に来ているはず・・・そう考えると、なんとなくうれしいですね。
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