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And This Is Not Elf Land

SEINFELD7-6The Soup Nazi(その2)

※SEINFELD(となりのサインフェルド)’The Soup Nazi’(日本盤DVD未発売)の筋書きが書かれています。

前回の続きです。


アメリカでは「サインフェルドといえばコレが一番!」と誰もが認める超人気エピソード。

その昔、アメリカの有名な(今や古典的な)ドラマ「大草原の小さな家」がNHKのゴールデンタイムの時間帯で毎週放送されていた頃、ま、我が家でも毎週熱心に観ていました。父なんかはママ役のカレン・グラッスルに一目ぼれしておりまして、「あんな綺麗な嫁なら、男はどれだけでも働く!」なんて口走っておりました。

そんな事はどうでもいいとして…「大草原~」は幼心に(ホントに{幼かった}の~??…なんて突っ込まないでね~)たいそうカルチャー・ショックな部分がありました。貧しくて日々の暮らしもギリギリで、家族や近隣の中でトラブルが発生することも珍しくないんだけど、かれらは、相手が身内であろうが他人であろうが、大人であろうが子どもであろうが、お互いに誤解がなくなるまで徹底的に話し合う。「意見を言う」権利は誰にもあり、それが脅かされない。「話し合い」で決まった事が最優先される。

(この「大草原の小さな家」もそれなりにツッコミどころがあるのではないかと思います。)

翻って身近な世界を見れば、日本のお父さんたちは「ドン!」と構えていて(当時の話ですよ~)、周囲の家族はいつもお父さんの顔色を「察して」先回りして行動しなきゃいけない。しかし、気を回しすぎてもカミナリがおちるし、気がつかなかったらもっと大きなカミナリ。ぬかりなく「察して」相手の「威厳を傷つけないように」…、まさに「カラスが白い!」と言われれば「はい、ごもっとも」…。腹を割って話しあおうと思っても「うるさい!理屈ばかりこくな!」…

ちょっと、ちょっと…日本って滅茶苦茶な国やん!ちゃんと話し合いもしないで、ひたすら相手の顔色ばかり伺ってて…建前ばかりが大事…。「大草原~」と大違いやんか!私はこんな野蛮な国から脱出するんだ!…と思ったもんでしたね~。

しかし、いまだに田舎でくすぶっていますけど、、

さて、このスープ・ナチは、まったく日本の古典的なお父さんみたいな「コブシへんに無理と書いて{従わせる}と読ませる」ような人物なのです。

GeorgeとJerryがやってきました。

GEORGE: Medium turkey chili.
(ターキーチリ、ミディアム)

JERRY: Medium crab bisque.
(クラブビスク、ミディアム)

GEORGE: I didn't get any bread.
(あれっ、パンは?)

JERRY: Just forget it. Let it go.
小声で(いいじゃないか!行けよ!)

GEORGE: Um, excuse me, I - I think you forgot my bread.
(あのっ、すいません。パンもらってないんですけど。)

SOUP NAZI: Bread -- $2 extra.
(パンは2ドルだ)

GEORGE: $2? But everyone in front of me got free bread.
(2ドル?みんなパンはサービスでもらってたでしょう?)

SOUP NAZI: You want bread?
(パンが欲しいのか?)

GEORGE: Yes, please.
(はい、お願いしますよ)

SOUP NAZI: $3!
(3ドルだ)

GEORGE: What?
(そんな!)

SOUP NAZI: No soup for you!
(貴様のスープはない!)

Elaineもスープを買いに行こうとします。「オーダーするのが大変なんだよ!」というGeorgeやKramerの忠告にも笑っているだけ、バカバカしい…ってね。Elaineは典型的なNYのリベラルな知識人として描かれているので、そんな前時代的で理不尽な事…想像もできないんです。

ELAINE: Hi there. Um, uh -- Oh! Oh! Oh! One mulligatawny and, um.... what is that right there? Is that lima bean?
(こんにちは~!えーとね…ああ、これこれ、これって、もしかしてリマビーン?)

SOUP NAZI: Yes.(ああ)

ELAINE: Never been a big fan. Um..you know what? Has anyone ever told you you look exactly like Al Pacino? You know, " Scent Of A Woman." Who-ah! Who-ah!
(あんまり好きじゃないかも…んー、あれっ!あなたアル・パチーノに似てるって言われた事ない?「セント・オブ・ウーマン」あれ最高!)

SOUP NAZI: Very good. Very good.
(なるほど、それで)

ELAINE: Well, I –
(そうねぇ…)

SOUP NAZI: You know something?
(分かってないみたいだな?!)

ELAINE: Hmmm?(はぁ?)

SOUP NAZI: No soup for you!
(貴様のスープはない!)

ELAINE: What?(えっ?)

SOUP NAZI: Come back one year! Next!
(一年間来るな!はい次!)

これじゃあ我らがElaine嬢の気がおさまるはずがありません。
彼女は同時進行で「家具騒動」にも巻き込まれています…

to be continued
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