これ!どう思います?

マスコミがあまり報道しない様な問題を、私なりに考えてみます。

兵庫県知事選挙から学んだこと

2024-11-23 06:13:05 | 政治
【はじめに】
 今月、行われた兵庫県知事選挙の結果は、私の希望/予測とは違っていました。 「何で?斎藤元彦氏が当選したのか?」私なりに考えて見ました。

 多くの国民は、新聞やテレビ等々(マスメディア)から情報を受け取る側でしたが、スマホの普及で個人個人が自分の考え/身近な出来事をSNSで発信する時代になっています。 マスメディアは原則として、発信する情報の信憑性をチェックしていますが、個人はチェックしないで発信します。 他人がSNSで流した話し(意見)を疑う事無く取り入れ→→自分の意見の様にSNSで発信し→→同じ意見の発信がネズミ算式に増加するのです。

 今回の知事選挙では、斎藤氏を擁護/支援するSNSの発信数が、他の候補者よりも圧倒的に多かったので→→斎藤氏が当選したのだと私は見ています。 東京都知事選挙でも”この風潮”が見られましたが、日本の選挙は新しい時代に入ったのだと思います。

【スマホ世代】
 私は、月に二、三回・往復で4時間ほど電車に乗ります。 50歳以下の方はほぼ全員、60歳代のかたの多くもスマホで何か楽しんでおられます。 覗き込んでいる分けでは有りませんが、スマホの画面が結構見えます。 ゲームをやったり、漫画、動画を見ている方が多いいです。 時々ですが、ニュースやブログの様な文書を読んでいる方もいます。 ワイヤレスイヤホンで音楽を聴いておられる方が結構多いいです。

 今回の知事選挙では、斎藤氏を支援する人達がSNSで→→有る事無い事・ゴッチャ混ぜにして、SNSで発信し→→ドンドン支援者が増えて→→発信数がビックリするほど増加して→→『斎藤教』の信者が増えたのです。

 スマホ世代の人達は、新聞、雑誌、本を読まず、テレビを持っていないケースが多くなってきています。 「日頃接し無い情報入手・手段よりも→→スマホからの情報を信用するのでは?」と私は思います。 SNSで発信される内容には、悪意の有る嘘や誤解によるフェイクが含まれていますが→→スマホ世代の人達には、「フェイクなのか? リアル(真実)なのか?」を判断する知識と経験が少ない様に思います。

 知事選挙では、『言ったもの勝ち』状態になって→→SNSの発信数が勝敗を決めた様に思います。 これからの選挙では、政党と立候補者にとって、SNSが重要になって来ると予想します。

 既成政党は、SNSで発信される内容を常にチェックする必要が有ります。 SNSで『嘘(うそ)』を発信されても→→警察や検察が取り締まる事は殆ど不可能だと思います。 例えば、A党の妻子のいるB議員が、既婚のCさんとダブル不倫している証拠だと称して→→年恰好がB議員とCさんに似た二人がラブホテルから出て来た時の写真と偽って→→SNSで発信したとします。 写真の顔にモザイクを掛けて→→外国のサーバー経由で発信したら→→発信者の特定はかなり難しいと思います。 この種の話を好きな人間は多いいですから→→真実だと勘違いして→→B議員を批判する意見がSNSで多数発信されると想像します。

 私は最近、自民党を刷新する方法として、『若者クラブ』の創設を提案しました。  14歳~30歳の党員を集めて→→SNSで発信してもらい→→若い党員を『3万人』以上集めたら→→自民党は、公明党等の選挙運動協力を得なくても→→自前で選挙が出来る様になると言う提案です。

★ 自民党を刷新する万能薬(その1)~(その3) :投稿日=24年10月26日~11月10日

【兵庫県知事選挙の背景】
 兵庫県知事選挙が急遽行われた背景を整理して置きます。

 斎藤元彦氏のパワハラ等の問題が報道される様になったのは、たった7ヶ月前の事ですが→→斎藤氏に投票された方の多くは、報道された問題点を忘れてしまった様に見受けられるので→→以下に書いて置きました。

・・・ 斎藤元彦氏の経歴とパワハラなどの問題 ・・・
★ 生年月日 :1977年11月15日(46歳) ・・・神戸市須磨区
★ 愛光中学校・高等学校 :愛媛県に有る、超有名な私立の進学校
★ 東京大学経済学部卒 
★ 総務省に入省 :2002年
★ 結婚   :時期不明 ・・・息子が一人(?)
★ 兵庫県知事選挙投票日 :21年7月18日→→斎藤氏が当選 ・・・日本維新の会”が斎藤元彦氏を推薦し、自民党は分裂して斎藤氏と金沢和夫氏を支援しました。
★ 県民局長だったW氏が告発文書を配布 :24年3月12日 ;パワハラ等の問題
★ 総務課長自殺 :24年4月 ;阪神・オリックスの優勝パレードに必要な金がなかなか集まらなかったので→→(複数の?)信用金庫への補助金を増額して→→キックバックさせた。
★ 百条委員会の設置 :24年6月27日 ・・・11月23日時点でも百条委員会は存在しています。 11月25日に斎藤知事の証人尋問が行われる予定でしたが、→→斎藤知事は欠席届を提出しました。
★ W氏が自殺 :7月7日(?)
★ 県職員労働組合が斎藤知事の辞職を要求 :7月10日
★ 片山副知事が辞任 :7月31日
★ 百条委員会が証人尋問を開始 :24年8月~
★ 県議会が不信任決議 :24年9月19日
★ 知事選挙告示 :24年10月31日
★ 市長会有志 :11月14日に稲村氏を支持すると表明
★ 知事選挙投票日 :24年11月17日→→斎藤氏が当選

【選挙結果・得票数】
 知事選挙には7人が立候補しましたが、すべて無所属となっていました。 斎藤氏が当選しましたが、得票率は『45.2%』でしたから、既成政党が統一候補を擁立していたら→→斎藤氏は落選した可能性が有ります。

■斎藤元彦氏 :111万3911票→→当選
■稲村和美氏 :97万6637票 ・・・無所属で立候補しましたが、立憲民主党と国民民主党の票が沢山流れたと思われる。
■清水貴之氏 :25万8388票 ・・・日本維新の会の元参議院議員
■大澤芳清氏 :7万3862票 ・・・共産党の支援を受けたと思われる。
■立花孝志氏 :1万9180票 ・・・NHK党の代表
■福本繁幸氏 :1万2721票
■木島洋嗣氏 :9114票
出典 :ラジオ関西

【SNSの驚異的な力】
 私は二拠点生活をしていますが、住所登録は神戸市です。 11月16日に神戸の家で、70歳過ぎで一人暮らしの奥さん(Hさん)と知事選挙について話しました。 Hさんには、40歳代の娘婿(R君)がいて「斎藤元彦氏に投票すべきだ!」と長い時間説得されたそうです。

 HさんがR君から聞いた内容を詳細に話してくれました。 全ては覚えていなせんが、以下の様な内容でした。 Hさんは半信半疑だったので、私達夫婦の意見が聞きたかったのです。

 私は、①何らかの圧力でマスメディアがフェイクニュースを流したとは思えない。②どの程度のパワハラが有ったか?は分からないが、二人も自殺したのだから、県庁内が異常な状態なのは確かだ!と思う。③斎藤氏が人格者だとは思えない。・・・と話しました。

 Hさんが帰られた後で、妻は「R君は、斎藤氏を神様の様に尊敬している。 まるで宗教だ! 呆れた!」と言っていました。 投票日の翌日、Hさんは妻に「稲村和美氏に投票した」と言われたそうです。

 Hさんは、娘婿(R君)から聞いた話しを長々と私達夫婦にしていたら→→馬鹿馬鹿しさに気付いて→→冷静になれたのだと思いました。

・・・ Hさんから聞いた娘婿(R君)の主張 ・・・
❶ テレビや新聞は権力者の意向を受けた報道をしており、斎藤氏を誹謗中傷するフェイクニュース(虚偽報道)を繰り返し流している。 (権力者とは誰のことか? R君は、「陰謀だ!」と漠然と信じているのだと思いました。)

❷ 斎藤氏は、県の職員が働かないので→→働かせ様としたら→→パワハラだと言い出した。 県民局長だったW氏は、「斎藤氏がパワハラをしている」と言う嘘の文書を作って→→マスコミに流して→→何故か?自殺した。

❸ 総務課長が自殺したのは、斎藤知事の許可無く→→総務課長が勝手に信用金庫への補助金を増額したので→→怖くなって自殺したのだ!

❹ 「斎藤氏が視察に出掛け、地元産の品物を”おねだり”した」と言うのはフェイクニュースだ! 知事が「素晴らしい製品ですね」と褒めたら→→お土産に持って帰って貰うのが常識だ!

❺ 斎藤氏は人格者で、気さくで、穏やかな方だ! 怒鳴られたとしたら、余程の事が有ったのだと思う。 (娘婿は親しく接している様に言ったそうです。)

【立花孝志氏】
 NHK党の立花孝志氏が知事選挙に立候補して→→斎藤氏に投票する様に演説して回りました。 そして、SNSでも斎藤氏を褒める内容の投稿を続けました。 普段から立花氏のSNSのフォロワーが沢山いるので→→知事選挙の結果に大きく影響した様に見受けられます。

 批判を覚悟で書きますが、立花氏は高卒で高学歴社会のNHKに1986年入社しました。 不正経理問題で懲戒処分を受けて→→2005年に依願退職しました。 「立花氏にとってNHKは楽しい職場では無かったのでは?」と推察します。

 立花氏は「NHKをぶっ壊すべきだ!」と言う様な発言をされますが、「NHKを改革すべきだ!」とは言いません。 「何が問題で、ドウ改革すべきだ!」と言う考えが無いのだと思います。

 私は前から「立花氏はアナキスト(無政府主義者)だ」と見ていました。 今回の知事選挙での言動から、アナキストだと確信しました。 斎藤氏が知事に返り咲いたら→→県政がグチャグチャになるのを期待して→→斎藤氏を応援した様に私には見えました。

 「日本の政治を変えて欲しい」と願っている方が多いい様に思います。 「既成政党では政治改革は無理だ!」と考えている人達から見ると→→「立花氏の様なアナキストが、救世主の様に思えるのでは?」と思います。

《補足 :アナキズム(無政府主義)》 
 『無政府主義』と言う思想は西欧で500年ほど前に発生した様です。 少し考えたら「政府の無い国家」なんて成立するはずが有りません。 日本にもこの思想は入りました→→明治時代の幸徳秋水が有名です。 現在でも、極々少数派ですが無政府主義者がいます。

【田崎史郎氏】
 選挙の前後にテレビ等によく登場する田崎史郎氏は、1950年生まれで→→現在、74歳です。 田崎氏は、スマホ時代についての知識は少ない様に見受けられます。

 田崎史郎氏の永田町についての知識と経験で、現在の政治家の言動は予想出来るでしょうが→→スマホにドップリの世代の投票動向を予想するのは難しいでしょう! これからの政治家は、スマホ世代を取り込む工夫が不可欠になると予想します。


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