【はじめに】
ロシアがウクライナに侵攻したのは2月24日ですから、既に2週間以上経過した事になります。 私は正直、こんなに長くウクライナが持ちこたえられるとは思っていませんでした。 ウクライナ国民に敬意を表します。
今回は私の持論である「ロシアを常任理事国から外すべき!」について書きます。 そもそも、常任理事国に『拒否権』が与えられているのは、5ヶ国が協力して世界平和に貢献してくれる事を期待している為だと思います。 国連加盟国のウクライナを武力で制圧しようとする国は、絶対に常任理事国で有ってはならないのです!
【理想の世界】
私の考える理想の世界は、「内戦や戦争の無い平和な世界」、「全ての国で独裁者がいなくなり、国民が弾圧される事無く、民主的に暮らせる」事です。 私が生きている内に・そんな世界になって欲しいですが、21世紀末までに実現出来るか?怪しいですね!。
第二次世界大戦後・アメリカが『世界の警察官』だった頃は、少しずつでも理想の世界が近づいて来そうに思えました。 然し、21世紀になって、アメリカの相対的な力が低下して来たので、理想から遠ざかっている様に見えます。
ロシアのウクライナへの侵攻を許したら、第二次世界大戦前の「武力で弱小国を制圧しても良い」と言う時代に戻ってしまいます。 日本を含む西側諸国は、ロシアに対する経済制裁の反動で経済的に大きな痛手を被ると予想されますが、耐え忍ぶ必要が有ります。 ウクライナでは、多くの一般人が殺害されています。 ガソリンを始めとした物価の高騰が予想されますが、ウクライナ人の事を考えたら、耐えられるはずです。
【プーチン氏の非情性】
「パーキンソン病が進んできたプーチン氏が焦って、今のうちにウクライナを手中に収めてしまおう!」と決断したのでは?・・・と言う記事を見かけます。 然し、私は、プーチン氏がKGBで厳しい訓練を受けて、諜報活動(非合法なスパイ活動)を経験した人間ですから「敵対する人間の生命なんか屁とも思わない冷血漢だ」と見てきました。 世界の多くの指導者達は、「少しは・プーチン氏に約束を守り、他国の人命を尊重する心が有るだろう!」と騙され続けてきたのだと思います。 その典型が安倍晋三氏だったと思います。
私は、プーチン氏と金正恩氏は良く似ている様に思います。「俺に盾突くと、女でも殺すぞ!」と言う態度で、(見せしめの為に)本当に女性も殺して来ました。 ロシア国内でプーチン氏とその一派が、暗殺した人数は100人とも、1,000人とも言われています。
今回のウクライナへの侵攻は、「俺に従わない国は軍隊を派遣して、攻め取ってやる、俺は世界を壊滅出来る量の核兵器を持っているから、第三国は手出しするな!」と言うプーチン氏の強い意志を表明したのだと考えます。
・・・ プーチン氏の関与が疑われている暗殺事件 ・・・
★ 2004年 :ノーバヤ・ガゼータ紙のアンナ・ポリトコフスカヤ記者が射殺された。
★ 2006年 :ロシアの元スパイのアレクサンドル・リトビネンコ氏がロンドンで殺害された。
★ 2015年 :野党指導者ボリス・ネムツォフ氏が殺害された。
★ 2018年 :イギリスで元ロシア軍情報機関大佐セルゲイ・スクリパリ氏と娘ユリアさんに神経剤の『ノビチョク』が使用された。
★ 2020年 :アレクセイ・ナバリヌイ氏の毒殺未遂事件
【ロシアの軍事行動】
1991年にロシア連邦が成立しましたが、それ以来のロシア軍の軍事行動を列記して置きます。 2014年のクリミアの併合までの軍事行動は、ロシアの目的を達成しています。 (アフガニスタン侵攻は失敗しましたが、ソビエト連邦時代の軍事行動でした。)
現在までの軍事行動では、燃料気化爆弾を使用したり、民間人を攻撃したりして、西側諸国から・その都度非難されてきましたが、プーチン氏にとっては口先の非難は蚊に刺された様なものだったと思います。
クリミアの併合の後に、西側諸国はロシアに経済制裁を加え続けましたが、殆ど効果の無い内容でした。 その結果、クリミアの併合の前年(2013年)の外貨準備高は5,097億USドル→→14年≒3,862億→→15年≒3,680億→→17年≒4,327億→→21年≒6,306億USドルと推移しました。
クリミア併合の時に、西側諸国は”毅然とした態度”で臨むべきだったのです。 余り効果の無い経済制裁で済ませてしまったので、ロシアに誤ったメッセージを伝えてしまい、プーチン氏が「ウクライナに侵攻しても、西側諸国は大したことは出来ない」と判断した様に思えます。
・・・ ロシアの軍事行動 ・・・
★ 1991年 :ソビエト連邦崩壊→→ロシア連邦
★ 1994年~96年 :第一次チェチェン紛争
★ 1999年~2009年 :第二次チェチェン紛争
★ 2008年 :南オセチア紛争 ;グルジアとロシアの紛争
★ 2014年 :クリミアの併合
★ 2015年~現在 :シリア内戦に介入
★ 2022年 :ウクライナへの侵攻
【プーチン氏とロシア国民の責任】
習近平氏や金正恩氏とは違って、プーチン氏は国民の直接選挙で選ばれた大統領です。 他国で非合法活動していた、元スパイのプーチン氏を何回も大統領に選出したロシア国民の多くは、「人道主義の欠片すら持っていない」と見るべきです。 ウクライナへの侵攻についての責任は、プーチン氏だけでは無く、ロシア国民にも有ります。
私は、「軍事力で弱小国を併合すべし!」と言う植民地時代の考え方を、現在のロシア国民の多くが未だに持っていると思います。
「ロシアの若者達は西側からの情報に接しているので、プーチン氏の覇権主義に反対している」と言う記事を見掛けますが、多くの国民が覇権主義を支持している事が問題です。 ロシア国民の大半が「覇権主義は悪だ!」と考える様になるには、相当長い年月が必要です。
【ロシアを常任理事国から外すべきです!】
皆さんは、「北朝鮮を常任理事国に絶対してはいけない!」と思われるでしょう! プーチン氏と金正恩氏は、ほぼ同じ『ならず者』ですから、ロシアは常任理事国で有ってはならないのです! 核兵器で他国を恫喝する国は、常任理事国になる資格が有りません。
「夢物語だ!」と批判されそうですが、「人道主義や自由主義が大切だ!」、「覇権主義は悪だ!」と考える国々を説得したら、ロシアを常任理事国から外す事は可能だと思います。 (国連憲章の第5章・第23条~第32条が安全保障理事国に関する規定です。これらの内容を改正すれば常任理事国から外せます。)
現在の国連加盟国は193ヶ国ですから、国連緊急特別総会を開いて、129ヶ国が『ロシアを常任理事国から外す決議』に賛成したら、私の夢が実現するのです。 今回、『対ロシア非難決議』に賛成した国は141ヶ国でした。
今すぐにロシアを常任理事国から外そうと、西側諸国が動き出したらプーチン氏は核戦争を始める恐れが有ります。
ウクライナの国民が今後も抵抗を続ける事が出来、経済制裁の効果が効いて・ロシアのインフレが酷い状況になったら、ロシア国民に「プーチン氏を追放したら、→→経済制裁を解除して、→→西側諸国はロシアの経済再建に協力する。但し、常任理事国から外す」と宣伝するのです。
プーチン氏が排除されて、ロシアに新しい政権が出来ても、民主主義国家になるとは思えません。 然し、ロシアが常任理事国で無くなれば、国連は少し世界平和に貢献出来る様になるでしょう!。 そして、常任理事国を外す前例が出来れば、中国は(今までの様に)傍若無人な行動が出来なくなるでしょう!
(余談 :国連緊急特別総会) 特定の問題について、安全保障理事会が決定出来ない時は、常任及び非常任理事国の9ヶ国以上が賛成したら、国連緊急特別総会が開催出来ます。
この規定に従って、ジュネーヴで開催された国連緊急特別総会で、3月2日に対ロシア非難決議が採択されました。 この時、賛成したのは141ヶ国で、反対は5ヶ国、棄権が35ヶ国でした。
(余談 :現在の非常任理事国) 現時点の非常任理事国は次の10ヶ国です。 カッコ内は任期期限年です。
アルバニア(23年)、ブラジル(23年)、ガボン(23年)、ガーナ(23年)、インド(22年)、アイルランド(22年)、ケニア(22年)、メキシコ(22年)、ノルウェー(22年)、アラブ首長国連邦(23年)
(余談 :国連憲章の改正) 過去・3回国連憲章は改正されています。参加国の2/3以上の国が総会で賛成し、2/3以上の国が署名すると改正されます。(和文と英文の国連憲章がインターネット上に公開されています。)
(余談 :国連憲章の不思議) 常任理事国は現在でも、アメリカ、フランス、イギリス、中華民国(台湾=The Republic of China)、ソビエト連邦(the Union of Soviet Socialist Republics)となっています。 中華人民共和国とロシア連邦とはなっていません。
日本とドイツ等の国は、現在でも『敵国』と明記されています。 (第53条、第77条、第107条を読んでみて下さい。)
ロシアがウクライナに侵攻したのは2月24日ですから、既に2週間以上経過した事になります。 私は正直、こんなに長くウクライナが持ちこたえられるとは思っていませんでした。 ウクライナ国民に敬意を表します。
今回は私の持論である「ロシアを常任理事国から外すべき!」について書きます。 そもそも、常任理事国に『拒否権』が与えられているのは、5ヶ国が協力して世界平和に貢献してくれる事を期待している為だと思います。 国連加盟国のウクライナを武力で制圧しようとする国は、絶対に常任理事国で有ってはならないのです!
【理想の世界】
私の考える理想の世界は、「内戦や戦争の無い平和な世界」、「全ての国で独裁者がいなくなり、国民が弾圧される事無く、民主的に暮らせる」事です。 私が生きている内に・そんな世界になって欲しいですが、21世紀末までに実現出来るか?怪しいですね!。
第二次世界大戦後・アメリカが『世界の警察官』だった頃は、少しずつでも理想の世界が近づいて来そうに思えました。 然し、21世紀になって、アメリカの相対的な力が低下して来たので、理想から遠ざかっている様に見えます。
ロシアのウクライナへの侵攻を許したら、第二次世界大戦前の「武力で弱小国を制圧しても良い」と言う時代に戻ってしまいます。 日本を含む西側諸国は、ロシアに対する経済制裁の反動で経済的に大きな痛手を被ると予想されますが、耐え忍ぶ必要が有ります。 ウクライナでは、多くの一般人が殺害されています。 ガソリンを始めとした物価の高騰が予想されますが、ウクライナ人の事を考えたら、耐えられるはずです。
【プーチン氏の非情性】
「パーキンソン病が進んできたプーチン氏が焦って、今のうちにウクライナを手中に収めてしまおう!」と決断したのでは?・・・と言う記事を見かけます。 然し、私は、プーチン氏がKGBで厳しい訓練を受けて、諜報活動(非合法なスパイ活動)を経験した人間ですから「敵対する人間の生命なんか屁とも思わない冷血漢だ」と見てきました。 世界の多くの指導者達は、「少しは・プーチン氏に約束を守り、他国の人命を尊重する心が有るだろう!」と騙され続けてきたのだと思います。 その典型が安倍晋三氏だったと思います。
私は、プーチン氏と金正恩氏は良く似ている様に思います。「俺に盾突くと、女でも殺すぞ!」と言う態度で、(見せしめの為に)本当に女性も殺して来ました。 ロシア国内でプーチン氏とその一派が、暗殺した人数は100人とも、1,000人とも言われています。
今回のウクライナへの侵攻は、「俺に従わない国は軍隊を派遣して、攻め取ってやる、俺は世界を壊滅出来る量の核兵器を持っているから、第三国は手出しするな!」と言うプーチン氏の強い意志を表明したのだと考えます。
・・・ プーチン氏の関与が疑われている暗殺事件 ・・・
★ 2004年 :ノーバヤ・ガゼータ紙のアンナ・ポリトコフスカヤ記者が射殺された。
★ 2006年 :ロシアの元スパイのアレクサンドル・リトビネンコ氏がロンドンで殺害された。
★ 2015年 :野党指導者ボリス・ネムツォフ氏が殺害された。
★ 2018年 :イギリスで元ロシア軍情報機関大佐セルゲイ・スクリパリ氏と娘ユリアさんに神経剤の『ノビチョク』が使用された。
★ 2020年 :アレクセイ・ナバリヌイ氏の毒殺未遂事件
【ロシアの軍事行動】
1991年にロシア連邦が成立しましたが、それ以来のロシア軍の軍事行動を列記して置きます。 2014年のクリミアの併合までの軍事行動は、ロシアの目的を達成しています。 (アフガニスタン侵攻は失敗しましたが、ソビエト連邦時代の軍事行動でした。)
現在までの軍事行動では、燃料気化爆弾を使用したり、民間人を攻撃したりして、西側諸国から・その都度非難されてきましたが、プーチン氏にとっては口先の非難は蚊に刺された様なものだったと思います。
クリミアの併合の後に、西側諸国はロシアに経済制裁を加え続けましたが、殆ど効果の無い内容でした。 その結果、クリミアの併合の前年(2013年)の外貨準備高は5,097億USドル→→14年≒3,862億→→15年≒3,680億→→17年≒4,327億→→21年≒6,306億USドルと推移しました。
クリミア併合の時に、西側諸国は”毅然とした態度”で臨むべきだったのです。 余り効果の無い経済制裁で済ませてしまったので、ロシアに誤ったメッセージを伝えてしまい、プーチン氏が「ウクライナに侵攻しても、西側諸国は大したことは出来ない」と判断した様に思えます。
・・・ ロシアの軍事行動 ・・・
★ 1991年 :ソビエト連邦崩壊→→ロシア連邦
★ 1994年~96年 :第一次チェチェン紛争
★ 1999年~2009年 :第二次チェチェン紛争
★ 2008年 :南オセチア紛争 ;グルジアとロシアの紛争
★ 2014年 :クリミアの併合
★ 2015年~現在 :シリア内戦に介入
★ 2022年 :ウクライナへの侵攻
【プーチン氏とロシア国民の責任】
習近平氏や金正恩氏とは違って、プーチン氏は国民の直接選挙で選ばれた大統領です。 他国で非合法活動していた、元スパイのプーチン氏を何回も大統領に選出したロシア国民の多くは、「人道主義の欠片すら持っていない」と見るべきです。 ウクライナへの侵攻についての責任は、プーチン氏だけでは無く、ロシア国民にも有ります。
私は、「軍事力で弱小国を併合すべし!」と言う植民地時代の考え方を、現在のロシア国民の多くが未だに持っていると思います。
「ロシアの若者達は西側からの情報に接しているので、プーチン氏の覇権主義に反対している」と言う記事を見掛けますが、多くの国民が覇権主義を支持している事が問題です。 ロシア国民の大半が「覇権主義は悪だ!」と考える様になるには、相当長い年月が必要です。
【ロシアを常任理事国から外すべきです!】
皆さんは、「北朝鮮を常任理事国に絶対してはいけない!」と思われるでしょう! プーチン氏と金正恩氏は、ほぼ同じ『ならず者』ですから、ロシアは常任理事国で有ってはならないのです! 核兵器で他国を恫喝する国は、常任理事国になる資格が有りません。
「夢物語だ!」と批判されそうですが、「人道主義や自由主義が大切だ!」、「覇権主義は悪だ!」と考える国々を説得したら、ロシアを常任理事国から外す事は可能だと思います。 (国連憲章の第5章・第23条~第32条が安全保障理事国に関する規定です。これらの内容を改正すれば常任理事国から外せます。)
現在の国連加盟国は193ヶ国ですから、国連緊急特別総会を開いて、129ヶ国が『ロシアを常任理事国から外す決議』に賛成したら、私の夢が実現するのです。 今回、『対ロシア非難決議』に賛成した国は141ヶ国でした。
今すぐにロシアを常任理事国から外そうと、西側諸国が動き出したらプーチン氏は核戦争を始める恐れが有ります。
ウクライナの国民が今後も抵抗を続ける事が出来、経済制裁の効果が効いて・ロシアのインフレが酷い状況になったら、ロシア国民に「プーチン氏を追放したら、→→経済制裁を解除して、→→西側諸国はロシアの経済再建に協力する。但し、常任理事国から外す」と宣伝するのです。
プーチン氏が排除されて、ロシアに新しい政権が出来ても、民主主義国家になるとは思えません。 然し、ロシアが常任理事国で無くなれば、国連は少し世界平和に貢献出来る様になるでしょう!。 そして、常任理事国を外す前例が出来れば、中国は(今までの様に)傍若無人な行動が出来なくなるでしょう!
(余談 :国連緊急特別総会) 特定の問題について、安全保障理事会が決定出来ない時は、常任及び非常任理事国の9ヶ国以上が賛成したら、国連緊急特別総会が開催出来ます。
この規定に従って、ジュネーヴで開催された国連緊急特別総会で、3月2日に対ロシア非難決議が採択されました。 この時、賛成したのは141ヶ国で、反対は5ヶ国、棄権が35ヶ国でした。
(余談 :現在の非常任理事国) 現時点の非常任理事国は次の10ヶ国です。 カッコ内は任期期限年です。
アルバニア(23年)、ブラジル(23年)、ガボン(23年)、ガーナ(23年)、インド(22年)、アイルランド(22年)、ケニア(22年)、メキシコ(22年)、ノルウェー(22年)、アラブ首長国連邦(23年)
(余談 :国連憲章の改正) 過去・3回国連憲章は改正されています。参加国の2/3以上の国が総会で賛成し、2/3以上の国が署名すると改正されます。(和文と英文の国連憲章がインターネット上に公開されています。)
(余談 :国連憲章の不思議) 常任理事国は現在でも、アメリカ、フランス、イギリス、中華民国(台湾=The Republic of China)、ソビエト連邦(the Union of Soviet Socialist Republics)となっています。 中華人民共和国とロシア連邦とはなっていません。
日本とドイツ等の国は、現在でも『敵国』と明記されています。 (第53条、第77条、第107条を読んでみて下さい。)