伊藤涼太郎が巣立った新潟の現在地は?
アルビレックス新潟はエースの伊藤涼太郎がシントトロイデンへの移籍で抜け、いったいどうなるんだろうと思って観た。
だが、むしろ全員が以前よりイキイキしてプレイしているのが印象的だった。熱気がひしひしと伝わってきた。
みんなボールを蹴る一挙手一投足に意志とエネルギーがこもり、「やってやるぞ」という雰囲気が手に取るようにわかる。力強い。
フォーメーションは以前の4-2-3-1から、4-4-2に変えた。
スタメンは三戸舜介が鈴木孝司と2トップを組み、右SHにダニーロ・ゴメス、左SHに小見洋太を置いた。また2CMFは高宇洋と星雄次。最終ラインは右から藤原奏哉、トーマス・デン、渡邊泰基、新井直人だ。
ひとまわり大きくなった三戸舜介
特に2トップの一角として起用された三戸舜介は、いつものようにキレキレで俊敏だった。ボールスピードとプレイスピードがすばらしく速い。
彼はメンタル面でもひとまわり大きくなった感じがした。エースの伊藤がいなくなり、「オレがやらなきゃ」という自覚が強く芽生えたのだろう。それがプレイに表れていた。
いつもより一歩足を出す。いつもより気合いを入れてダッシュするーー。そんな三戸には輝くような未来が見えた。
彼はパリ五輪をめざすU-22日本代表に選ばれている。6月4日から始まった欧州遠征に帯同し、10日にはU-22イングランド代表と、14日にはU-22オランダ代表と対戦した。
イングランド戦では右サイドのライン際でボールを受け、リズミカルにパス交換しながら左サイドまで移動。エリア内に侵入し、彼がシュートを放ったあとのこぼれ球に味方が反応して詰めた。
またオランダ戦でもスタメン出場し、積極的にシュートやセンタリングを放っている。
どう見ても将来のA代表候補だろう。
新潟はいつものパスサッカーだった
ゲームの前半は、6-4から7-3で新潟がよかった。いつもの強くて速いグラウンダーのボールを2タッチ以内でつなぐサッカーが冴え渡った。
かたや柏レイソルはパスワークが鈍く、なかなかうまく行かない。シュートにも結実しない。ないないづくしだった。
これが後半になると逆転し、柏優勢になった。
一方の新潟はスムーズにパスは繋いでも、それがフィニッシュにつながらない。まるで「パスを回すゲーム」をやっているかのような状態だった。
後半の柏も同じ。
かくて試合は両者無得点の引き分けに終わってしまった。
新潟は展開はいいのだから、あきらかにフィニッシュを強化する必要がある。場合によっては選手の補強も必要なのではないか?
新潟CBトーマス・デンに注目した
選手別では、新潟はCBトーマス・デンの力強いインサイドキックと展開力が光った。
ほかの日本人選手と同じようにインサイドで蹴っているのに、彼だけは「グン!」とパスが力強く伸び、ボールが生きている。腰の使い方や筋力が違うのだろう。
一方、柏はスタメンのなかで、マテウス・サヴィオだけが「別の世界」でプレイしているような感じだった。彼だけがシャープで鋭くチャンスを作り出していた。
ただ途中出場した仙頭啓矢もいいプレイをした。彼はサガン鳥栖時代から目についていた選手で、なぜスタメンで使われないのかよくわからない。不思議だ。
いかにも「下位同士の戦い」という感じのこのゲーム。どちらも決定力がなく、両者無得点で引き分けというのも頷ける内容だった。
アルビレックス新潟はエースの伊藤涼太郎がシントトロイデンへの移籍で抜け、いったいどうなるんだろうと思って観た。
だが、むしろ全員が以前よりイキイキしてプレイしているのが印象的だった。熱気がひしひしと伝わってきた。
みんなボールを蹴る一挙手一投足に意志とエネルギーがこもり、「やってやるぞ」という雰囲気が手に取るようにわかる。力強い。
フォーメーションは以前の4-2-3-1から、4-4-2に変えた。
スタメンは三戸舜介が鈴木孝司と2トップを組み、右SHにダニーロ・ゴメス、左SHに小見洋太を置いた。また2CMFは高宇洋と星雄次。最終ラインは右から藤原奏哉、トーマス・デン、渡邊泰基、新井直人だ。
ひとまわり大きくなった三戸舜介
特に2トップの一角として起用された三戸舜介は、いつものようにキレキレで俊敏だった。ボールスピードとプレイスピードがすばらしく速い。
彼はメンタル面でもひとまわり大きくなった感じがした。エースの伊藤がいなくなり、「オレがやらなきゃ」という自覚が強く芽生えたのだろう。それがプレイに表れていた。
いつもより一歩足を出す。いつもより気合いを入れてダッシュするーー。そんな三戸には輝くような未来が見えた。
彼はパリ五輪をめざすU-22日本代表に選ばれている。6月4日から始まった欧州遠征に帯同し、10日にはU-22イングランド代表と、14日にはU-22オランダ代表と対戦した。
イングランド戦では右サイドのライン際でボールを受け、リズミカルにパス交換しながら左サイドまで移動。エリア内に侵入し、彼がシュートを放ったあとのこぼれ球に味方が反応して詰めた。
またオランダ戦でもスタメン出場し、積極的にシュートやセンタリングを放っている。
どう見ても将来のA代表候補だろう。
新潟はいつものパスサッカーだった
ゲームの前半は、6-4から7-3で新潟がよかった。いつもの強くて速いグラウンダーのボールを2タッチ以内でつなぐサッカーが冴え渡った。
かたや柏レイソルはパスワークが鈍く、なかなかうまく行かない。シュートにも結実しない。ないないづくしだった。
これが後半になると逆転し、柏優勢になった。
一方の新潟はスムーズにパスは繋いでも、それがフィニッシュにつながらない。まるで「パスを回すゲーム」をやっているかのような状態だった。
後半の柏も同じ。
かくて試合は両者無得点の引き分けに終わってしまった。
新潟は展開はいいのだから、あきらかにフィニッシュを強化する必要がある。場合によっては選手の補強も必要なのではないか?
新潟CBトーマス・デンに注目した
選手別では、新潟はCBトーマス・デンの力強いインサイドキックと展開力が光った。
ほかの日本人選手と同じようにインサイドで蹴っているのに、彼だけは「グン!」とパスが力強く伸び、ボールが生きている。腰の使い方や筋力が違うのだろう。
一方、柏はスタメンのなかで、マテウス・サヴィオだけが「別の世界」でプレイしているような感じだった。彼だけがシャープで鋭くチャンスを作り出していた。
ただ途中出場した仙頭啓矢もいいプレイをした。彼はサガン鳥栖時代から目についていた選手で、なぜスタメンで使われないのかよくわからない。不思議だ。
いかにも「下位同士の戦い」という感じのこのゲーム。どちらも決定力がなく、両者無得点で引き分けというのも頷ける内容だった。