やっと仕事がひと段落しました。ふう。しかしこのブログの更新頻度は……(笑)。毎日エントリー上げてる人ってたくさんいるけど、なんであんなことができるのかなあ(素朴にうらやましい)。てなわけで今回は仕事上がりの脱力状態、当然頭がカラッポなので、めずらしく日記(というか映画の話)を書こう。お題は「ぜひまた観たいこの1本」であります。
仕事が落ち着いたんで、きのうの夜中にレンタルビデオ屋さんで映画を3本借りてきた。脳がすっかり仕事モードでヨレヨレだから、観たことない映画を観ても頭が対応できそうにない。で、前に1度観てよかったやつをまた借りてきました。その3本てのは『プレッジ』、『父の祈りを』、『シャイン』です。
今回はまだ観てないけど、カンタンに紹介しよう。ちなみにアフィリエイトではありましぇん(笑)
■『プレッジ』(2001年)
監督:ショーン・ペン、主演:ジャック・ニコルソン
この映画を以前観て、「ショーン・ペンってマジで才能あるんだなあ」とうならされた作品。ジャック・ニコルソンはいうまでもなくハマリ役だ。
ちなみにgooの映画紹介では、主人公の刑事が「妄執に取り憑かれて行動する」とか書かれてる。おいおい、「妄執」じゃないだろこれ(笑)。人間の「根源的な良心」が逆に人の人生を破綻させていく、っていう高度にシニカルなひねりを入れた話じゃないか。この映画は人間の脳の奥底に隠された「動かしがたい良心とは何か?」を問いかけてるでしょうに。妄執どころか、私はニコルソンの行動原理に激しく共感してアツくなったよ? ってあんまり書くとネタバレになるからやめとこ。
さて、この映画でたったひとつだけ不満に感じたのはラストシーンだ。あそこに限ればニコルソンは「演じすぎ」だと思う。あのシーンでは、「逆に何もせずにボーッとただ座ってるだけ」のほうがインパクトが強烈じゃないか? なによりそのほうが、主人公の心象風景がよりリアルに出ると思うんだけど。
これ、はるか昔にタルコフスキーの『惑星ソラリス』(1972年)を観て、唯一ラストシーンだけが不満だったのと理屈は同じだ。要するに「説明しすぎ」なの。どっちもすごくいい映画なのに、最後の最後でマイナス点がついちゃうのはもったいないよなあ。てか、あくまで「私的に」だけど。
要は、「説明しなきゃわからない人もいるから」ってことなんだろうけど、「わからなきゃわからないでいい」じゃない? 映画って。
■『父の祈りを』(1993年)
監督:ジム・シェリダン、主演:ダニエル・デイ・ルイス
監督のジム・シェリダンは、あの『マイ・レフトフット』(1989年)の監督さんです。ダニエル・デイ・ルイスの才能を確信させられた映画であります。
父と子の物語なんだけど、人生の「答え」を探して紆余曲折してた息子が最後には、みたいなお話。私が以前、エントリー「自分探しに疲れたあなたに贈る処方箋」で書いた、魚屋さんになったほうのA君とその親父、ってところだ。70年代のロックを取り巻く状況が小道具として出てきておもしろかった。この作品もかなりイキました。
■『シャイン』(1995年)
監督:スコット・ヒックス、主演:ジェフリー・ラッシュ
ピアニスト役を演じたジェフリー・ラッシュが、第69回アカデミー賞で主演男優賞をとったので、この作品は知ってる人も多いだろう。精神病院で長い間を過ごした主人公が、天才ピアニストとして開花していく物語だ。
しかしよく考えたらこの作品にも、父と子のあり方がサブストーリーとして流れている。こうしてみると、私がツボにくる映画ってけっこう共通してるのか? たしかに「父親」なる存在は、私の深層意識にトゲとして刺さってるわけだし(謎)。人は、「自分の観たいものを映画の中に観る」みたいなことですかね?(笑)。
私は映画を観て泣くことはあまりないが、この映画にはワアワア泣いた。たぶん私は「ハンディキャップを乗り越えて」みたいな、アメリカ人が好きそうなわかりやすい設定にハマったんじゃない。主人公に強く感情移入したのは事実だけど、それは「うんうん、天才ってこういうもんなんだよなあ」とか、例の「父と子のモンダイ」の部分に心をゆさぶられたからだ。
んー、映画のネタって、あんまりくわしく書くとネタバレになるんでむずかしいわ(笑)。この3本はとにかく観てソンはありません(キッパリ)。おすすめです。ただし『プレッジ』だけは、「ものすごくツボにくる人」と「それほどでもないけど、でもおもしろいと感じる人」に分かれるかもしれないけれど。
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(追記)一部、語尾を整えた(2005,9/10)
仕事が落ち着いたんで、きのうの夜中にレンタルビデオ屋さんで映画を3本借りてきた。脳がすっかり仕事モードでヨレヨレだから、観たことない映画を観ても頭が対応できそうにない。で、前に1度観てよかったやつをまた借りてきました。その3本てのは『プレッジ』、『父の祈りを』、『シャイン』です。
今回はまだ観てないけど、カンタンに紹介しよう。ちなみにアフィリエイトではありましぇん(笑)
■『プレッジ』(2001年)
監督:ショーン・ペン、主演:ジャック・ニコルソン
この映画を以前観て、「ショーン・ペンってマジで才能あるんだなあ」とうならされた作品。ジャック・ニコルソンはいうまでもなくハマリ役だ。
ちなみにgooの映画紹介では、主人公の刑事が「妄執に取り憑かれて行動する」とか書かれてる。おいおい、「妄執」じゃないだろこれ(笑)。人間の「根源的な良心」が逆に人の人生を破綻させていく、っていう高度にシニカルなひねりを入れた話じゃないか。この映画は人間の脳の奥底に隠された「動かしがたい良心とは何か?」を問いかけてるでしょうに。妄執どころか、私はニコルソンの行動原理に激しく共感してアツくなったよ? ってあんまり書くとネタバレになるからやめとこ。
さて、この映画でたったひとつだけ不満に感じたのはラストシーンだ。あそこに限ればニコルソンは「演じすぎ」だと思う。あのシーンでは、「逆に何もせずにボーッとただ座ってるだけ」のほうがインパクトが強烈じゃないか? なによりそのほうが、主人公の心象風景がよりリアルに出ると思うんだけど。
これ、はるか昔にタルコフスキーの『惑星ソラリス』(1972年)を観て、唯一ラストシーンだけが不満だったのと理屈は同じだ。要するに「説明しすぎ」なの。どっちもすごくいい映画なのに、最後の最後でマイナス点がついちゃうのはもったいないよなあ。てか、あくまで「私的に」だけど。
要は、「説明しなきゃわからない人もいるから」ってことなんだろうけど、「わからなきゃわからないでいい」じゃない? 映画って。
■『父の祈りを』(1993年)
監督:ジム・シェリダン、主演:ダニエル・デイ・ルイス
監督のジム・シェリダンは、あの『マイ・レフトフット』(1989年)の監督さんです。ダニエル・デイ・ルイスの才能を確信させられた映画であります。
父と子の物語なんだけど、人生の「答え」を探して紆余曲折してた息子が最後には、みたいなお話。私が以前、エントリー「自分探しに疲れたあなたに贈る処方箋」で書いた、魚屋さんになったほうのA君とその親父、ってところだ。70年代のロックを取り巻く状況が小道具として出てきておもしろかった。この作品もかなりイキました。
■『シャイン』(1995年)
監督:スコット・ヒックス、主演:ジェフリー・ラッシュ
ピアニスト役を演じたジェフリー・ラッシュが、第69回アカデミー賞で主演男優賞をとったので、この作品は知ってる人も多いだろう。精神病院で長い間を過ごした主人公が、天才ピアニストとして開花していく物語だ。
しかしよく考えたらこの作品にも、父と子のあり方がサブストーリーとして流れている。こうしてみると、私がツボにくる映画ってけっこう共通してるのか? たしかに「父親」なる存在は、私の深層意識にトゲとして刺さってるわけだし(謎)。人は、「自分の観たいものを映画の中に観る」みたいなことですかね?(笑)。
私は映画を観て泣くことはあまりないが、この映画にはワアワア泣いた。たぶん私は「ハンディキャップを乗り越えて」みたいな、アメリカ人が好きそうなわかりやすい設定にハマったんじゃない。主人公に強く感情移入したのは事実だけど、それは「うんうん、天才ってこういうもんなんだよなあ」とか、例の「父と子のモンダイ」の部分に心をゆさぶられたからだ。
んー、映画のネタって、あんまりくわしく書くとネタバレになるんでむずかしいわ(笑)。この3本はとにかく観てソンはありません(キッパリ)。おすすめです。ただし『プレッジ』だけは、「ものすごくツボにくる人」と「それほどでもないけど、でもおもしろいと感じる人」に分かれるかもしれないけれど。
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(追記)一部、語尾を整えた(2005,9/10)
ショーン・ペンはいい味だしてますよね。完璧とは程遠い人を演じるのがうまい・・・言い回しがへんてこりんですみません。
TBありがとうございました。blogをはじめてから睡眠時間が減ってましたが、最近心を入れ替えて更新は休んでも、きちんと眠るようにしています。そのため、更新頻度を勇気を持って落としました(笑)
マニフェストを…ではなく、4年間の実績から…でもなく、
多くの有権者はコイズミの中に、自らの
「見たいもの」を見ていたのだろうと。
だから、実績を無視するような期待を持ち続け、
言ってもいない、やる気すら無いであろうことを、
今も、望み続けている。