<厚生委員会3日目 北九州市 国民健康保険特定検診・特定保健指導>
医療費は高齢化、技術高度化に伴い1年1兆円づつ増加。一方で、産業構造の変化、低所得者層拡大と滞納の増加、国補助の削減など国保財政は慢性的赤字状態。こうした中で医療費の適正化と重症化予防など特定検診・保健指導の重要性が高まっています。
そこで97万人口中26万人の国保人口、特定検診対象40~74歳人口18万5000人の政令市・北九州市のこの分野での先進的取組みの視察。医師会への委託によるかかりつけ医・個別検診と集団検診の組み合わせで2011年度30,3%政令市中3番。
2010年度、検診を受け「黄色信号」対象者5147人のうち1940人、「赤色信号」対象者1664人のうち419人に、保健師・栄養士が個別指導したとのこと。受診率向上に向けた様々なソフト対策。小学校区に1人の健康づくり推進員配置もそうです。
地域から推進員を推薦してもらい養成講座を受けてもらいます。あるいは、いくつかの受診条件を満たすとポイントによる景品提供するという健康マイレイジ事業。1人当たりの医療費が広島市に次いで2番目の高さという中、での検診率向上の取り組みです。
静岡市にとっても検診率の向上は大きな課題です。今年度の予算審議でも人工透析患者予防のために検診率1%アップすると医療費がどれくらい減少するかの算定もしています。北九州市の実情については公表する段階ではないが成果がありそうとのことでした。
3日間の急ぎ足での視察でしたが、毎年のことですがいくつかの今後の議会活動に役に立つことも発見できます。視察については様々な批判的意見もありますが、私にとっては有益な政策的刺激を受ける場となっています。9月議会に活用したいと思います。