30歳女性独身です。
私は幼少期から大人しい性格から人見知りをしてしまいがちで、人と仲良くなるのにかなり時間のかかるタイプでした。
ですがそんな引っ込み思案な性格を直して、もっと社交的になりたいと思い、高校生の時にある方法を試してみたところ、自然と人と仲良くなれるようになり友人が増えました。
それは全く初対面の人に思い切って声をかけるというシンプルな方法です。
元々の私は誰かの話を聞いているのが好きな聞き手タイプで、初対面の人に自分から話しかけるなど到底できない気弱なタイプでした。
しかも人に話しかけられても最初は戸惑ってしまい口ごもってしまうほど対人コミュニケーションが苦手でした。
しかしそうした性格もあって中学時代は友人が少なく、華やかな青春というものを謳歌することが出来ませんでした。
そのため高校デビューに伴って沢山の人と仲良くなりたいと思いました。
またこの引っ込み思案な性格を直して明るい性格になりたいとも思ったのです。
そこで高校の入学式の際、校舎に入って自分のクラスの靴箱の辺りにいる女子全員に思い切って声をかけました。
今振り返ると相当思い切った行動だったと思いますが、当時の私は暗い性格をなんとか変えたいという気持ちでいっぱいだったので、これを打開するためには一歩踏み出すしかないと腹を決めていたのです。
すると靴箱の前に居た数人の女子は未だ互いに会話すらしていない段階だったようで、突然「ねえ、○○クラスの子だよね?入学式一緒に行かない?」と話しかけた私に驚いた様子だったものの、すぐに楽しく会話をすることが出来ました。
彼女たちは今でも連絡を取り合うほどの親友です。
こうして高校生活は沢山の友人に囲まれる学校生活を送ることが出来ました。
ただ私はもっとコミュニケーション能力を高めたいと思っていたので、その後大学に進んだ後も常日頃今までの自分の直すべき所はどこか分析しました。
もちろん誰かが自分に話しかけてくれるのを待つタイプだったので、その点は自分から話しかけられるよう慣れなければと思いました。
他にもいくつか課題を見つけましたが、どれも共通点があり「他の人がする前にやってみる」ということでした。
例えば他の人が話す前に話しかけてみる、他の人がやる前に自分からやる、他の人が質問しないなら自分が最初に質問してみるといったようなことです。
つまり今まで他人の言動待ちで自分は全く動かない受け身だったのです。
そこで率先して動くことや他の人がやらないこと・過去の自分がやったことのないことを片っ端からやってみました。
するとこの方法が就職活動で活躍したのです。
例えばグループ面接の時は別室で待機している間に自分から初対面の学生に話しかけ、張りつめた緊張の糸をほぐしました。
正直就活は仲良くする場所ではないのですが、グループ面接にありがちな「相手を蹴落とす空気」をあえて壊しに行ったのです。
すると先ほどまできつい目つきだった学生が柔和な雰囲気になり、他の学生とも就活の悩みを話し合えたり一緒に励まし合えたのです。
ピリピリした空気の中では中々自分を表現するのは難しいですから、その緊張感を面接には持っていきたくありません。
なので別室で待っている間に自分の緊張を解すためにもあえて声掛けをしてみたのです。
こうして徐々に会話力だけでなく、人に好印象を抱いてもらえるような話し方やタイミングのコツを掴んでいきました。
コツを掴めばバイト先などでも効果が出始め、新しいバイト先の先輩方に自分から話しかけたり率先して動く姿を見せるなどしてすぐに打ち解けることが出来ました。
仲良くなった後に先輩方からは「明るく話しかけてくれるから、この人と話すと楽しそうだなと思った」と言われ、非常に嬉しかったのを覚えています。
振り返って良かったと思うのは、自分の苦手分野であるコミュニケーションというものから目を背けず、むしろ今までの自分なら避けてしまうような新しい行動を次々と試す勇気を持てたということです。
誰しも苦手なことは避けてしまいがちですし、特に人間関係に正解はありませんから人と仲良くなる方法というのは最も難題であると思います。
しかし苦手だからと言っていつまでも避けて通れる道ではないので、自分でその踏ん切りをつけて前進しようと思えたことが良かったのだと思います。
唯一の後悔は高校の入学式の日、もっと肩の力を抜いて靴箱の前の女子に話しかければ良かったと少々恥ずかしく思います。
後から話しかけた女子たちに話を聞くと、突然物凄いテンションで話しかけられて一瞬固まったと言われて空回りしていたのではと恥ずかしくなりました。
人と仲良くなると言っても親友になりたいのか、クラスメイトや会社の同僚と円滑なコミュニケーションを取りたいのかなど相手との理想の距離感によって話し方が変わってきます。
ただ共通しているのは過度に自分を出し過ぎないこと、そして相手の話をきちんと聞くということです。
むやみに話しまくるのではただのお喋り者になってしまい、出しゃばりな人だなと思われます。
適度な会話量に留めて自分が話し終えたら、今度はしっかりと相手の話の聞き手に徹するというコントラストをきちんとつけて会話を作り上げるのが最大のコツです。
またお相手の話すペースに合わせたり、適度に話題を相手に寄せることも必要かと思います。
”なぜ男性客の心を開けないのか?というと、自分が話そうと思うことと、男性客が話したいと思っていることが違うからです。
男性としては、話したいことが話せないから、つねにモンモンとした状況です。そんな状況では心も開けません。
やはり誰もが、話したいことを話して、スッキリしたいのです。”
自分の話したい話題だけ話す人は正直ごく少数の同じタイプの人同士でないと会話が出来ません。
自分が興味の無かった話題が出たならば、相手にその話題の魅力を引き出して貰えるような返事の仕方を心掛けると上手く会話が成り立つと思います。
今人とのコミュニケーションで悩んでいる方にはこうしたコツを掴んで、ぜひご自身の個性を織り交ぜた会話に挑戦して欲しいと思います。
最もお伝えしたいのは、全て人に合わせてばかりで個性や意見というものが無い人は会話をしても魅力的に見えないということです。
どうか貴方らしさを忘れずに自分を適度にアピールするような気持ちで会話を楽しみ、お互いの魅力を認め合える仲の良い関係を築いて欲しいと思います。