演劇人 RAKUYU

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民話劇「夕鶴」のあらすじ

2011年12月25日 | インポート

素朴な人々が暮らす小さな村。正直な若者与ひょう

はやさしく美しい妻つうと貧しくとも仲むつまじく、楽

しく暮らしていた。村の子どもたちと唄い、遊ぶことを

何よりの楽しみとする無邪気なつう。そんな幸せな

日々も長くは続かなかった。  つう与ひょうのた

めに織った素晴らしい布「鶴の千羽織り」が巨万の

富をうむ名品であると知った村の運ず惣どは欲の

とりことなり、「つうにもっと織らせろ」と与ひょうをそ

のかす。そして、与ひょうの心にも欲を植えつけ

る。 つうの正体は、以前に与ひょうが「罠から助

けた鶴の化身であった。けがれない心を愛する

つうには人間たちの欲望が理解できず、与ひょう

が自分の手の届かないところに行ってしまうことを

恐れ、自分の身を削らねば織ることができない「鶴

の千羽織り」をもう一度だけ織る決心をする。 

 「私が織っている間は決してのぞかないでくだ

さい。」と与ひょうに言い渡して・・・。しかし、運ず

惣どに心を乱されている与ひょうは・・・。

劇作家木下順二の代表的な戯曲の一つ。佐渡の

民話「鶴女房」を題材に金銭にとらわれず、ひたむ

きに人を思う純真な心の美しさを詩情豊かに描く。 

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