植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

水ぬるむ

2019年03月01日 | 植物
 二日間の雨模様で、愛犬のスミレもワタシも、幾分ストレスが溜まっております。一雨毎に暖かくなる季節柄とは言え、外仕事はままならず、冷えも体と心の活動を鈍らせます。
 メダカを飼育して丸2年になりますか。うちの変わっている所は、屋上で育てているということ。ワタシが、仕事場兼テナントビルとして建てたちっぽけな2階建てには、屋上を作りました。通常低コストで低層ビルを建てるとしたら、ほとんどが波トタン屋根です。工場の屋根なんかに使われるやつですね。しかし、人類の将来を見据え、地球温暖化防止に資するという高邁かつ遠大な理想を持つわたくしは、屋上緑化に固執したのです。ヒートアイランドとか温暖化は、人類が発生させる化石燃料の燃焼熱やオゾン層の破壊もさることながら、緑地、植物面積の減少が大きくかかわっています。アマゾンの熱帯雨林減少、中国の砂漠化などが顕著な例ですね。日本では、まだまだ豊かな山間部が多く残されており、さして問題が無いようにも言われます。それでも、高速道路・ダム・ゴルフ場等の人工物が森林や里山をじわじわと減少させ、都市部では車やエアコン等から発生する都市熱が、環境を悪化させ熱中症、作物被害、異常気象を助長するでしょう。衛星写真を見るとき、大都会にはほんのわずかの街路樹と小さな公園以外には緑地は見当たりません。ワタシのアイデアは、ビル建設の許可条件は屋上を緑地にする。既存のビルも緑化した場合、毎年助成金を出す、ということです。実効性に疑問がある太陽光発電の推進なんかよりよほど効果があがるでしょう。
 それで「隗より始めよ」、政治や社会に文句を言う暇があったら、まず自分が出来ることをしよう、ということ。残念ながら、わがビルは、建設会社が嫌がって理想通りにはことが進みませんでした。コストが嵩むのです。屋上に土砂を乗せるということは、重量が増大し構造強化のためのコスト負担が乗ります、根が回ると簡単な防水シートを侵食して漏水の心配もあります。水やりや排水管詰まり等の管理コストもありますね。それやこれやで、鉄骨の骨組みと電気・水道だけを引いた30坪ほどの陸屋根(防水を施した平坦な屋根)を確保するにとどめました。2階建ての建築物に3階部分を増設することは出来ません。消防法や建築基準法等に違反しますし、3階以上の建造物になると関係する法律が三つも四つも足されて、コストが急増します。出入りに使う塔屋はOKですが。そこに、ワタシの自作で温室を作りました。サンルームとも言えますが、真冬以外は暑くて居られません。その周囲に花壇をこしらえ、木製プランターを設置し、空中庭園を造ったというわけです。空中庭園(屋上庭園)といえば、なんとなくゴージャスで金持ちそうに聞こえます。実際エクステリア工事で業者に頼むと、数百万円!もかかるわけで、年金暮らしに突入しそうなわたしらにとっては、夢のまた夢。そこで、貧乏くさいですが、木材から、床回りプランター・花壇と資材をすべて自分でえっちらおっちら運び上げ、すべて自作する、ということになったのですね。

中略

 半年ほどかかりましたが、どうやらサマになってきました。ただし、屋上というのは、想像するよりはるかに夏は暑く、冬は寒いのです。植物たちにとっては、夏は40℃を軽く超える乾燥した砂漠みたいだし、冬は寒風が吹きつけ地面に比べて気温も低く水は凍ります。強風も半端ではなく、鉢物やデッキチェアみたいなものは、倒れて吹き飛びます。夏場に、乾燥して熱風が吹き付けるというのは、丁度、四六時中ドライヤーをHIGHにして乾かしているようなものです。これは、冬場の温室内以外はほとんどの植物には厳しい環境ですから、今年は少し作戦を考えるつもりです。
 で、メダカ。屋上のメダカは、当初「白メダカ、カラフルメダカ((笑)、ダルマ系」の3種、13匹でしたね。コンクリートを混ぜる「プラ舟」に入れて飼い始めました。2回の繁殖期を経て、100匹以上になりました。日当たり以外にはなんらメリットのない屋上で、それでも生きながらえていますよ。
 水が少し、温かくなったせいでしょう、ようやく餌を食べてくれてます

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