近況はこんな感情

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時給400円

2017年12月18日 00時00分00秒 | 枕電子計算機
▽帰省中はテレビをよく見るんですよ。

ダイニングにテレビがあるので、夕食後にグダグダしながら。

たまに夕飯中にも。


▽先週末から今週頭にかけて帰省していたのですが、

その余韻かアパートでも普段はつけないテレビをつけてしまったりなんかして。


▽「ガイアの夜明け」をやっていました。

外国人実習生の労働実態についての特集番組。

時給400円、下宿先のたこ部屋家賃3万円。光熱費別。

某大手服飾関係企業の孫請け会社で“働かされて”いる実習生たちの実情を伝える、

なかなかにショッキングな内容でした。

日本人の人口はどんどん減っていて国外から人員を誘致しなければ立ち行かない日本、

しかし受け入れ態勢は全く整っていないと思わせる番組でした。


▽番組終盤で実習生たちが弁護士の方と一緒に意見書を持ってその大手メーカーへ出向くも、カメラもあってか企業側は冷たい対応。

親会社も孫請け会社も一応名前が伏せられてはいましたが、この服は自分たちが縫製しましたと広げて見せたりもして。

「あ、これは特定すぐできる放送の仕方だな」と思った覚えがあります。

で、案の定服のデザインから企業が特定され炎上。


▽もちろん安すぎる人件費で人を雇うことも問題ですが、

たまたま番組で知った悪い企業だけを攻撃するのもどうかと思います。

番組の趣旨をわかろうとしていないというか。

製作者側は特定の企業を叩いてほしくて作ってるのではなく、

日本として、これからの日本に住むものとして考えてほしいから番組を作ったのではないでしょうか。

仮に今回の炎上が大きな不買運動に発展し、番組に出ていた企業が倒産してしまったとしても、

恐らくまだまだ劣悪な待遇・環境で働かされている人たちは大勢います。

魔王を倒しても第二第三の魔王は存在しているのでしょう。

今の日本の法律ではその魔王の蛮行を食い止めることはできないのだから。

狡猾な人は法の網を抜けてきます。

今回のガイアの夜明けは、そこをなんとかしなければ、私たちには何ができるのだろうか、という根本のところを問いたかったのではないでしょうか。

おそらく今回炎上に加担した人たちは第一の魔王を倒してしまえば飽きてしまいます。

ゲームのように。冷酷なまでにあっさりと。

とりあえず目に見えた悪を倒して、自分の目につかない悪は存在しないものとする。もしくはそんなものがあることなんて思いも寄らない。

殺人的無関心。

番組の内容から外国人の受け入れ体制の不備を感じましたが、番組に対する視聴者の動きが受け入れ態勢が出来上がっていないことも感じました。



▽そういえば昔ゲームで

倉庫に置いてある者を指して「ハシゴがある」と言った女の子に対し、主人公が「あれはキャタツだよ」というシーンがありましたが、

あれと似てますよね。

「もっとホンシツを見ようよ、なるほどくん。」


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