1989年夏・北海道に入って約10日が過ぎ、
友人タケが所用で先に帰り、一人旅も3日目に入りました。
増毛の住民の方には失礼な言い方ですが、
タケと二人の旅ならば、
増毛に行くことは多分なかったと思います。
現に、それまでのYH(ユースホステル)では、
女子学生ペアをよく見かけましたが、
増毛では女子率は低かったのです。
そういう土地でも行ってみたいときに行けるのが、
一人旅のよさですね。
早朝に増毛を出発して、
次の目的地は一路オホーツク海側・・・サロマ湖へ向かいました。
実は、その半年前、冬にサロマ湖へ行ったのですが、
日程の都合でただ宿泊するだけになってしまい、
「次は連泊でいらっしゃい」と言われていたので、
今回はきちんとサロマ湖を見てみたいと思ったわけです。
JRを乗り継ぎ網走駅へ・・・そこからはバスで約1時間。
少し歩いてサロマ湖のYHに着きました。
・・・がペアレントさんが代わっておりまして、
ここのYHは直営なので、転勤のように、代わったばかりだったのでした。
YHでは、ヘルパーさんという、繁忙期を手伝う人たちがいますが、
こちらはヘルパーさんの募集が間に合わず、
大変忙しいご様子で、
今後の予定もほとんど決めていない自分は、
どういうきっかけだかは忘れてしまったのですが、
その日の夕食の準備のお手伝いに借り出されることになりました。
もう一人、四国出身で津田塾大のAちゃんも一緒に、
キャベツの千切りやら、なんやらかんやら・・・、
普段食事を自分で作ることもほとんどなかったので、
できるだけ簡単なことだけでしたが・・・。
こちらのYHは収容人数が多めで、
夏休みということもあり、かなりの食事を用意しなければならないのに、
食事の内容は豪華できれいでした。
たとえば、葉っぱを庭から摘んできてお皿に敷いたり、
名物のホタテも見栄えよく盛り付けたり、
ホステラーを気持ちよく迎えようという意識の高さにちょっと感動。
お手伝いさせていただいて、
こちらも気分のよい1日となりました。
数日後にはヘルパーさんも来る予定だというので、
それまで、できる範囲で手伝ってほしいとの打診を受け、
「数日なら OKです」と快諾しました。
その夜はほかのホステラーさんたちと星を眺め、
台湾から観光に来たおばさんとお話したりして、眠りにつきました。
翌朝はサロマ湖から上る朝日を見るために、
4:00a.m.の起床です ~つづく~