~1989年・夏・北海道の旅~
朝、根室からジープで霧多布へ、そして午後は、
レンタサイクルで霧多布から厚岸方面へ10数㎞の知られざる名所、
「涙岬」へ向かいました。
当時、涙岬はほとんど口コミの観光地(?)だったので、
駐車場もなく、
注意しないと通り過ぎてしまうかもしれない・・・と聞いていたので、
急ぎつつ、尚且つ注意しながら、自転車をこぎました。
道道1020号線は思ったよりも起伏があるように感じ、
琵琶瀬展望台で霧多布湿原をみたあとは、
ひたすら目的地までまっしぐら。
幸いなことに、8月なのに道東の気候は暑くなく、
自転車を漕ぐのにはちょうどよかったように思います。
そして・・・道路から少し空き地があるところが目印と言われていたとおり、
涙岬の入り口に到着。
涙岬はその岩の形が、
女性の横顔に見えることから知られるようになったそうです。
そのいわれについては、割愛させていただきますが、
自分も旅がこれで終わるし、なんとも物悲しい気持ちに・・・。
ようやくここまでたどりついた、という気持ちと、
霧多布までまた戻らなくては・・・と、気も急いていて、
感慨に浸るのもそこそこでございました。
ちなみに、涙岬では自分以外に人はいなくて、
起伏を利用してオートシャッターで自分も入れてしました。
涙岬から霧多布までの帰り道はあまり覚えていないのですが、
霧多布に近づいてから多少時間に余裕も見えてきたので、
霧多布湿原の遊歩道でも歩いてみようかと、
うろうろ探しましたが・・・、
見つからず・・・、
人に聞こうにも人通りもなく、看板も見当たらずで、
結局、心残りのまま、あとにしました。
霧多布からJR浜中駅までバスで移動し、
そこから厚岸駅へ・・・その夜は厚岸のYH(ユースホステル)に宿泊。
前日に満室ぎりぎりのところで予約が取れました。
YHでは旅の最後の宿泊地になるわけで、
荷物の整理などをしているうちにすぐに時間が過ぎ、
疲れもあって、あっという間に寝てしまったように思います。
簡単に旅日記もつけていましたが、この日はあまり書いていません。
翌日は北海道を離れる日・・・。
もっとゆっくり回りたかったけれど、
学生の身の上、金銭的にも、スケジュールの上でも、
JRの20日間周遊券はよくできておりますね。 ~あと少し続く~