1991年2月、高知県大豊町・・・
友人クミちゃんと四国を回るにあたって、細かく予定を立てておらず、
今となってはなぜ、大豊に宿泊することになったのか、覚えていないのですが、
面白そうなユースホステル(YH)がある・・・ということで、
行ってみたような気がします。
はたして、たった1泊でしたが、心に残る宿泊でした。
朝、YH(お寺)で、和太鼓で読経をするというので、
我々も参加させていただきました。
今まで聴いたことのないリズム感のあるお経で、
和太鼓が冷たい空気の中、ズンズン体に響いてきます。
その日の予定も特に決まっていなかったのですが、
あまりのんびりできる時間もなかったもので、
夕方には高知駅に着いていたいという制約の元、
午前中に、大豊の「福寿草の里」へ行くことにしました。
YHから約7㎞、山に向かって歩いていくと、
ちょうど、福寿草の祭りがあるというのです。
こういった情報もYHならではで、口コミの面白さは旅のグレードをUPさせます。
というわけで、クミちゃん、フィンランド人のアンナ、私の3人で出発。
YHで、「腰に巻くように」と「修行中」と書かれた布を借りました。
この日は陽が当たっていながら、凍てつくような寒さで、
道もなかば凍っている為、滑らないように黙々と歩きまして・・・。
クミちゃん、アンナの「修行中」の布が腰にゆらめくのを見ると、
なぜだか歩く力が湧くというか
アンナが転んで鼻血が出てしまった時は、ヒヤッとしましたが、
すぐにリカバリーして一安心。
余談ですが、
アンナは顔も可愛いし、プロポーションもナイス(お風呂一緒だった)、
何より、精神的にタフで、心優しく、
日本のことを好きでいてくれて、一緒に歩けてよかった
人気のない道を2時間くらい歩いたか・・・
福寿草の里に到着
雪の間から福寿草が顔を出しています。
ただ、噂では「咲き乱れる」と聞いていたので、それにしては寂しかったかな。
そして、お祭り?の会場には町の方たちが数十人は集っており、
「暖まってね~」と囲炉裏の前へ案内してくれて、お茶を頂きました。
現代と違い、ペットボトルもなく、山道には当然コンビニもなく、
熱いお茶は冷えた体に染み渡りました。ありがたい
行きはよいよい帰りは怖いと逆に、
帰り道は下りで、気温も若干上がってきた為か、
あっという間にYHまで戻ってきてしまい、
アンナやペアレントさんと惜しみつつ別れ、
今度はJRの駅までてくてく。
そして高知駅に着きまして、YHに宿泊を決め、
確か日曜市が開かれていたので(曜日がおぼろげですみません)、
暖かい日差しの中、見て回りました。
高知市の「市」については、ゼミの先輩が卒論に取り上げていて、
ぜひ、見てみたかったものです。
高知市で2泊し、その後は一気に足摺岬へ行くことにしました。
JR周遊券で特急に乗って移動できるのはよいのですが、
残念ながら、特急での移動はあまり心に残らず・・・。
車窓の風景も覚えていないのです。Oh,no
~ 続く ~