MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

子ども達が小さい頃から、絵本の読み聞かせを続けてきた、本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

絵本の読み聞かせの“MAYU CLUB” ~学校司書まゆみの絵本棚~ へようこそ!!

“MAYU CLUB” ~まゆみの絵本棚~ は絵本の読み聞かせにハマったMAYUが、絵本やインテリア、自分の育児などについて思ったことを綴っています。 高3の息子と中1の娘の母で、現在は学校図書館で司書として働いています。

休校中、不安定な娘が笑顔になった理由は・・・

2020年04月20日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
新型コロナウイルス感染拡大防止による小学校の休校も、
早いもので夏休みを超える長さとなりました。

体を動かすのが大好きな娘にとって、家の中での生活はつらいようです。
お友達と遊びたいけれど、症状がないだけで、どちらかが感染している可能性もあるので、
いくら外とはいえ、休校になってからは、友達とは遊ばせていません。

私の仕事が休みの日は、時々一緒に散歩をするのですが、
散歩では遊んだ気分にならないようです。

中学生のお兄ちゃんと家の中で遊んだりもしますが、
それだけでは物足りないようです。

外で遊ぶことが減り、体力が有り余るようになり、
最近では、寝る時間になっても、なかなか眠れないようで、
寝室からリビングにやってきて「眠れない」と言ってくる日も増えました。

昨夜は娘が寝る前に寝室へ行くことも嫌がりましたが、何とか寝室へ連れて行き、
寝室でお話しをしていたとき、いつも読んでいる本の続きを読んでみました。

最初は落ち着かなかったのですが、本の世界に入ったのがわかり、
きりのいいところまででおしまいの予定でしたが、2章続けて読んだところ、

「続きも読んで!!!」

と言い出すほど。

さすがに遅い時間になっていたので「続きは明日ね」と伝え、
私自身も布団に横になり、娘が寝付くのを待ちました。

翌日、娘は朝から不機嫌で、起きてもすぐ寝室に戻ってしまいましたが、
「そろそろ起きよう」と声をかけると
「本の続き読んでくれるなら!」と言いだしたのです。

朝から本を読むことはまずないのですが、私に甘えたかったのでしょう。
本の続きを嬉しそうに聞いていました。

そして聞き終わったあと、

「ホットケーキ焼くけれど、食べる?」

と私がきいた時は、すっかりご機嫌になり、ホットケーキが焼けるのを、
今か今かと待っていました。

本当は家にあったパンで朝ご飯を済ませたかったのですが、
ホットケーキを焼くことで、朝からワクワクする雰囲気を作りたかったのです。

最近は朝起きるのが遅くなってきた息子も、ホットケーキにつられて起きてきました。

私がホットケーキを焼いている途中に

「やけたなぁ~」

と娘に聞くと

「まぁ~だまだ!」

と娘は言い返してきました。

『しろくまちゃんのほっとけーき』(注1)のお話に出てくるセリフです。

焼けたホットケーキは、娘が一番に食べていました(笑)

もちろん、これだけで一日がハッピーになったわけではありませんが、
こうした楽しみがあると、休校中の不安定な心も、少しほっとするのだなと思いました。

今日も寝る前に「本を読もうか?」と聞いたところ

「ママが読みたいなら読んでもいいよ」

と言ってきたので

「じゃあ読もうかな」

と言い、娘が寝る前に今朝読んだ本の続きを読みました。

娘は素直に「読んで!」と言ってこないのですが、そこを突っ込むと、
本人は嫌だと思うので、あえてその辺には触れませんでした。

本を読んでいるときは、私の体にペタペタ障ってきたので、
甘えているんだなと思いました。

休校中に出ている学校の宿題などもあるので、
私もついつい娘に厳しいことを言ってしまい、娘に嫌な顔をされてしまいますが、
本を読んでいるときだけ、やさしいお母さんになることができます。

今日も娘にいろいろ言ってしまって申し訳なかったので、
寝る前に、娘に寄り添いたかったという気持ちもありました。

昔から寝る前に絵本を読んできた習慣に、とても救われています。
最近はそれが絵本でなく児童書こそなりましたが、
赤ちゃんが、ママに抱っこされると泣き止むのと同じだと思いました。

理屈であれこれ言うより、子供に本を読む。

それだけでもとの関係に戻れるというか・・・

絵本の読み聞かせのおかげで、娘と凄い絆を培うことができたなと思いました。

最近は娘が不安定なことが多いので、こちらからもどんどん
「本を読もうか?」と意識的に声をかけようと思いました。

(注1)わかやまけん 作&絵 『しろくまちゃんのほっとけーき』こぐま社、1972年。

【今日(昨日)読んだ本】
アンドリュー・クレメンツ 著/田中奈津子 訳 『こちら『ランドリー新聞』編集部』講談社、2002年。(児童書)

「最近寝る前に毎日リクエストされる本。小3には少し難しい内容ですが、読んでもらえばストーリーは楽しめます。」

水野敬也 著 『顔ニモマケズ どんな「見た目」でも幸せになれることを証明した9人の物語』 文響社、2017年。(ノンフィクション)

「生徒に紹介しようと思い読んでいたら、子供たちが写真に興味を持ち、読んでくれと言ってきた本。大人にもお勧め」

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