ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国スター選手事情

2010年02月17日 | 米国○○事情
スノーボードのハーフパイプの競技をテレビ観戦しました。
アメリカのお家芸スノーボード。
今回は、国母選手の服装問題なんかが報道されていて、ここニュージャージーの日本人妻&米国人夫の我が家でも注目されていた競技でもありました。
旦那は最初、わたしが事の発端を説明しても、なんでやねん??という感じだったけれど、一連の謝罪会見やニュース報道の仕方やマスコミの取り上げ方を見せるうち、「日本のマスコミってやっぱり変わってる」と、首を左右に振りながらポツリと一言。
そして、スキー連盟ややくみつるという人が、彼を日本に召還させるべきだと言っていることを説明すると、口をぱっくり……絶句しておりました。

いきがって突っ走ったことをする若者と、それを苦々しく思う年配者。
けど、そこまで悪いと思ってたのなら、そこまで許せないと感じていたのなら、どうしてこんな騒ぎになる前に、人前に姿を晒す前に、すぐそばに居たはずの人達が口頭で教えるなり指導するなりしなかったのか、それがどうしても解せません。
騒ぎになった途端、世間の後ろ盾を背にした途端、拳を振り上げて言いたい放題。あんたらそれでも年配者か?と、ものすごく腹が立ちました。
今日は新聞で、国母くんにある意味命を救ってもらったという人の記事を読みました。彼は人を思い遣り、その思いを行動に移せる、いい青年やと思います。


おっとっと、前置きが長過ぎて、今日一番話したかったことがこんな後になってしまいました。

今日の優勝者ショーン・ホワイト選手。
競技前に、彼の普段の練習ぶりを伝える映像がテレビに数分流れました。
彼は、彼専用の、巨大なハーフパイプ(オリンピックと同サイズ)を所有していて、そしてそれは、どこだか秘密の山奥に造られていて、そこに行くには彼のプライベートヘリコプターでしか行くことができなくて、でも、そこに行ったらもう彼だけの世界。思い存分滑りまくり。

いったい日本の選手の誰が、いや、日本だけじゃなくて、世界中でも、こんな馬鹿げた、お金がかかりまくりの生活できてます?
そりゃ彼はもちろん、とても才能のある人だと信じています。練習だって人の何倍もこなしてきてるんでしょう。
けど、あの桁外れの練習ができるよう、いったい誰が、どれだけのお金を出費しているのか、わたしにはそれがとても気になりました。
オリンピックって……もう全然公平でもなければアマチュア精神に則ってもいないんだなあ……と、今さらながらに思った夜でした。
 
コメント (12)
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