ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

半年後のことを言えば、さて誰が笑う?

2011年04月09日 | 音楽とわたし
恥ずかしながら、そしてまだまだ不肖未熟ながら、10月29日、カーネギー内ザンケルホールで行われるコンサートに出させていただくことになりました。

今回ばかりはほぼ、落ちたと思っていただけに、11グループ中6番目の点数をいただいたことに、本当に驚いております。
当日は自分の乱れた演奏にかなり落ち込み、「もし落ちたらわたしのせい、万が一受かったらあなたのおかげだからね」と、パートナーのヴァイオリニスト、サラに涙ぐみながら謝ったのでした。
「なんのなんの!けど、あの曲はわたしもだぁ~い好きだから、カーネギーが無理でも、どっか他のとこで演奏しよう!」と励ましてくれたサラ……。
22グループのエントリーがあったわけですが、情熱と気迫に満ちた、しかもどんぐりの背比べ的な実力も備わっている、強者ぞろいの演奏が繰り広げられ、
それだけに、この幸運とチャンスをいただけたことを心から感謝し、少しでも良い演奏ができるよう、小指の関節の治療を怠らず、様子を見ながら無茶をせず、しっかりと練習を重ねたいと思います。

来月からパートナーシップをとるOSL(The Orchestra of St. Luke's)から、出演者の演奏力アップのための指導のオファーもきていて、
この夏はレッスンあり、公開リハーサルありの、ボケ~ッとしていられない夏になりそうです。

みんな、聞きに来てね!
と、気軽に言えないこの距離が悲しいなあ。


街の春もまだぼちぼち始まったところ、という感じでした。
今年の冬の厳しさはやっぱりハンパじゃなかったのですね。
これはいったいなんの木でしょうか?桜でもない、マグノリアでもない、花水木でもない……。


その木の奥に、工事中の教会が見えました。


いつもの春だと、もうとっくの昔に満開になって散っているはずの梨の花。


でも少しだけ開き始めています。


春のアレルギーで頭がしくしく痛む旦那。けれどもとりあえずお祝いということで、去年の夏、H師匠とあさこ、そして我々の4人で入ったタッパスバーに行きました。


オーナーが替わっていて、イタリアンのタッパス。
若者オーナーが日本人っぽかったので尋ねると、フィリピン人なのでした。
ワインにうるさい旦那の質問にさらさらと答え、ワインテイストなのにドボドボと注いでくれる太っ腹なオーナー。
お気に入りのを注文できた旦那はかなり幸せそうでした。

外のテーブルには八重桜の一輪挿し。


旦那がワインをお代わりしたので、わたしもちょいと贅沢をして、アーモンドビスコッティとお茶を注文したところ、
「お店を始めてまだ2週間しか経ってなくて、なのでコーヒーやお茶を作る設備が来週まで入ってこないんです」と、申し訳無さそうに言うウェイトレスさん。
「じゃあ、お湯だけでもいいです」と言うと、「ちょっと待っててください。なんとかしますから」と言って厨房の中に入ってった彼女。
しばらくして、彼女が運んできてくれたのは、なんとなんと、プライベート用のこれ。
なんとも美味しいコーヒーをいただきました。


しかも無料?!もちろんチップを多めに払ったのは言うまでもありません。

さて、このお店のトイレが気に入った旦那。「我々の家のトイレを造り直す時は、あんなふうにしたい」などと言うので、カメラを持って入ってきました。


シンプル好きな旦那が気に入るのはよくわかります。けど、これだったらわたしでもできそうやん……などと思ってしまいました。
え?それは物事を知らな過ぎる?
多分、そうでしょう、はい。今までにも、そのために何度トラブったことか……。



コメント (16)
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生まれて初めて、数字を読んで号泣した朝

2011年04月09日 | 日本とわたし
中日新聞の記事より

『東日本大震災から11日で1カ月。
政府の緊急災害対策本部の集計によると、9日時点で計42の国と地域、国際機関から毛布や水など多くの援助物資が寄せられた。

「毛布」
タイから3万6千枚
インドから2万6千枚
カナダから2万5千枚
デンマークから2万3千枚
ロシアから1万7千枚
フランスから1万4千枚
インドネシアから1万枚  
ネパールから5千枚
バングラデシュから2千枚など、計18万枚を上回った。

「水」
韓国から580トン
英国とフランスから100トン
インドから10トンなど、重量が把握できる分だけで960トン余り。500ミリリットルのペットボトルで193万本分を超えた。

「ガソリンとディーゼル油」
中国から各1万トンなど

「ツナやインゲン豆の缶詰」
イランから5万個 

「ゴム手袋と長靴」
バングラデシュから
  
「放射線防護服」
アメリカから1万着

「線量計」
アメリカから3万個 

世界の恵まれない子どもを支援する国連児童基金(ユニセフ)からは、下着20万枚とおもちゃ、ぬいぐるみ、絵本8万冊なども。
日本への援助は終戦後の脱脂粉乳や伊勢湾台風の被災者支援以来約半世紀ぶりという』



最初、毛布が一番に送られてきた時、規格外のサイズだからというので、政府が受け取りを拒否した、などというバカバカしい記事が載っていた。
アホか!と、パソコンに向かって大声で怒鳴ってしまった。
今はもう、そんなアホなことがまかり通っていないことを祈るばかり。
政府も役所も、規定だの法律だの手続きだの、そんないつも通りの生活の中でのうのうと寝そべってたことを、この非常時に持ち出すな!
貧しい国も、混乱の中にいる国も、みんな知恵を絞って、なにか助けになるものをと送ってくれている。
その思いにまず感謝をし、ありがたく受け取れ!
ほんとクソだった政府よ、ずっとウソをついてた原発関係者よ、
人の心が少しでも残っているのなら、今こそ人生をかけて、クソとウソの償いをしろ! 
原発などという、世にも恐ろしく愚かしい施設を国から無くし、それでも発展は可能だという証明を見せつけて、
今でもなお、原発を支持する阿呆な国を正しい道に導き、
この地球という美しい惑星を救世した国として、名を後世に残してみろ!
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もやもやどきどきしながら

2011年04月09日 | ひとりごと
ずっとウソだったんだぜ
ほんとクソだったんだぜ

と歌う斎藤くんの声が頭の中でずっとこだましていて、
昨夜の夢のテーマソングだったし、今もしっかりバックグラウンドミュージックになっていて、
体が彼の歌に合わせてリズムをとろうとするので、キーが打ちにくくってしょうがない。やれやれ。

寝坊をしたかあちゃんを、新しいお気に入りの場所で待つショーティ。


やけにこじんまりとしている。


しかも目線が下向き。わたしと目を合わそうとしない。
なるほど、これだったか……。
かあちゃんの一番大事にしてるコーキュー(5千円もした!我が家ではこのくらいを高級と云ふ)ラグで、爪研ぎしてしもた、の図。


まあよかろう。猫だって、たまには魔が差す時がある。

ドアの向こうでは、鳥の鳴き声がにぎやかに響き渡っている。
桜のポンちゃんのつぼみが、紅色から桃色に変わってきている。


これはもうマジか、いや、間近だな。
相当に我慢しているっぽい。


彼女のウズウズ感が、空気に乗って、離れているわたしにまで伝わってくる。
『坊さんが屁をこいた』遊びは多分、ここ両日中に行われる予感満々。
今年は負けへんで~!

大好きなムスカリくん達も、ニョキニョキと地面からのびてきた。


部屋に入ると、向日葵猫がだら~っと寝そべっていて……、


もうちょっと近づいてやれ、と企んでいると、見事なキャットストレッチを見せた後、スタスタと立ち去っていった……けち。



今日はカーネギーのオーディションの結果が出る日。
採点の集計と、それに基づいたプログラム作成の会議に出るため、昼過ぎからマンハッタンに出かける。
街の春はここより早いからすごく楽しみ。



 
コメント (2)
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