いつも通っている道の中に、その道を車で走っているだけで、なぜか気持ちがワクワクしたり、嬉しい気持ちになったり、元気が出たりする道ってないでしょうか
私はあります。
方角的に北西~東南に位置する道路ですが時々通るこの道は、私にとってのレイラインかなぁ…と。
では一般的に言われるレイラインって何だろう…?
と思い、調べてみました。
『レイラインハンター』の著者・内田一成氏は、
「旅をしていて初めて訪れた土地なのに、そこにいるだけでとても懐かしい感じがしたり、体の中に力が漲ってくるような場所があったり、
逆にそれまで元気だったのに、その場所に立った途端に体の中の力が吸い取られてしまうことがある。
そう言った正と負の感覚は、それぞれの場所に固有なもので、何度訪れても印象は殆ど変わらない。
紀元前1世紀、古代ローマ帝国が全盛を極め、ヨーロッパ全域から北アフリカにまでその範図を広げた時、辺境に派遣された兵士達は、進駐した土地に固有の雰囲気が漂っているのを感じとり、それを【ゲニウス・ロキ=地霊】と名付けたという。
ローマの兵士達がゲニウス・ロキ(地霊)を強く感じ取った場所は北ヨーロッパではケルトの聖地に符合し、北アフリカでも土着信仰の聖地に符合していた。
つまり太古から、人々は土地に秘められた地霊を感じ取り、他の土地とは区別していたことを物語っている。
一体、地霊とは何なのか。
山に登っていると、古い祠が祀られているのをよく見かける。
人々を拒むように聳える山岳は、世界のどこでも神々が住む場所とされた。
そこで神々の領域である山岳に踏み込み、そこで修行する修験道が発達した。
ゲニウス・ロキ=地霊を感じる場所は聖地とされていることが多い。
人に畏怖を抱かせるような場所だから、そこが特別な場所として聖別されるのは当然とも言えるが、
様々な聖地を訪ねてみると、単にそこが周囲とは異なる雰囲気の場所であるというだけではなく、他の聖地と共通する雰囲気を持っていることに気づく。
そして同じ雰囲気=ゲニウス・ロキを持つ聖地を地図上で結んでみると、直線上に並んでいたり、幾何学的な形に配置されているケースが多い。
そのように同じ雰囲気=ゲニウス・ロキを秘めた聖地同士を結ぶことで表れてくるラインを【レイライン】と呼ぶ。
日本でも古来から聖地を結ぶ直線(ライン)が存在することが知られている。
それは神社や仏閣、山々などを結ぶライン…修験道や密教の世界で“御来光の道”と呼ばれてきた。
太陽の運行と結びついた巨大建造物や聖地、そしてレイラインのような配置は一般的に“農事暦”と説明されることが多いが、自分でレイラインを巡り、劇的な演出が姿を表すその瞬間にその場に居合わせると、
レイラインは光と密接な関係のある大地に眠る地霊を顕在化させる装置なのではないかという気がしてくる。
東洋医学では、人間の体には見えない“経路”という循環ネットワークがあり、それに沿って気=生気が流れると考える。
気の流れがスムーズなら身も心も健康だが、それが滞ると病気になる。
複雑に絡み合う経路の交差する場所で気が滞り易くなるが、そのツボを指圧や鍼で刺激することによって気の滞りを解消して健康を取り戻す。
そんな考え方を地球に当てはめてみれば、レイラインは人体にとっての経路に当たるものであり、地霊が宿る聖地はツボということが出来る。
そしてツボに打たれる鍼は聖地に置かれる様々なランドマークと言える」
と、著書の中で述べています。