これは1930年代初頭の帽子。スポーツ用のヘルメット型の帽子をエレガントに進化させたもので、女性らしくやわらかくゆれるスカートのために頭部は小さくまとめるのが当時の流行だったそうです。これはフェルト製です。
左は1930年のシアーズのカタログから。安価な化繊のレーヨンが1924年に世に出た事と新しいバイヤス裁ちのテクニックでたっぷりと布を使った左のようなスカートのデザインが可能となったのです。小さい帽子に注目。
焦げ茶色のレーヨンの柔らかい小さなキャップ。20センチ程の幅のピンタックされた布地をうまくまとめてキャップに仕上げています。
帽子の素材は長い間、天然のストロー、ウサギの毛のフェルト、ビーバーの毛、シルクなどが使われてきました。1930年代になって初めて化繊の帽子が出てきたのはもちろん化繊が新しい発明という事もありますが1929年の世界大恐慌の影響も大きかったのです。欧米では帽子は必需品だったので家計の負担を少なくするために帽子のパターンを買って自分で作ることが当たり前になったために価格がシルクの半額以下だった化繊の帽子が大量に作られたのでしょう。
次回も1930年代の帽子の事をお話しする予定です。このあたりの帽子からわりとアンティークショップでも見つける事ができるし、またおもしろいデザインの帽子がたくさんあるのです。お楽しみに!
左は1930年のシアーズのカタログから。安価な化繊のレーヨンが1924年に世に出た事と新しいバイヤス裁ちのテクニックでたっぷりと布を使った左のようなスカートのデザインが可能となったのです。小さい帽子に注目。
焦げ茶色のレーヨンの柔らかい小さなキャップ。20センチ程の幅のピンタックされた布地をうまくまとめてキャップに仕上げています。
帽子の素材は長い間、天然のストロー、ウサギの毛のフェルト、ビーバーの毛、シルクなどが使われてきました。1930年代になって初めて化繊の帽子が出てきたのはもちろん化繊が新しい発明という事もありますが1929年の世界大恐慌の影響も大きかったのです。欧米では帽子は必需品だったので家計の負担を少なくするために帽子のパターンを買って自分で作ることが当たり前になったために価格がシルクの半額以下だった化繊の帽子が大量に作られたのでしょう。
次回も1930年代の帽子の事をお話しする予定です。このあたりの帽子からわりとアンティークショップでも見つける事ができるし、またおもしろいデザインの帽子がたくさんあるのです。お楽しみに!