女子バレーボール日本代表、
ひとまず、オリンピック出場出来て良かった。
「格下相手に」とか「日本開催の疑問」とか云々……
いろいろ言う人もいるけど、
選手たちの頑張りには関係がない。
興味薄い人ならではの、外野のつまらない野次だ。
そんな力ない言葉など、ものともせず、
選手たちは光っている。輝いている。カッコいい。
佐野選手が一旦レギュラーから外され、
そこから這い上がったエピソードには胸打たれた。
選手ではなく、裏方として皆を支えた時期がある。
このときの気持ちを考えると、グッとくる。
どんなに試合に出たかったろう。
どんなにプレイしたかったろう。
仲間の活躍を間近に見ながら、
プレイ以外のこまごまとしたことに従事するのは辛かったろう。
いろいろな思いが浮かんでは消え、唇を噛んだことだろう……
それらを乗り越えてのレギュラー入り。
選手として、チームプレーに徹する、その姿は、
裏方のときと変わることはないはず。
インタビューで復活や活躍に触れられても、
「まだまだこれから」を繰り返し、今までを振り返らない。
バレーを出来ない恐怖を肌で知ってるから、浮かれない。驕らない。
その彼女が昨日見せた涙は、まさしく言葉にならない気持ちを表していた。
(インタビュアーが無理強いした感じも、多少あるけど)
木村選手の亡き後輩への思いも含め、
人によっては、安っぽいメロドラマの設定って言う人もいるかもしれない。
(実際、そういう意見も耳に、そして目にした)
私は、そういう、ひ弱な皮肉を好まない。
内野に入れない者の僻みだ。
「みんな泣いてるけど、あんなの安っぽいメロドラマだ。
自分は、その安っぽさに気付いてるぞ。
それに気付かず、流されて泣かされてるバカとは違うぞ。
自分はしっかり物事を見ることの出来る、賢い人物なんだぞ」
…… So what?
そういう意味なら、私は、バカでいい。
そんなに賢くなくてもいい。
人から言われない限り、賢いかどうかなんて考える必要もないし。
エピソードが安っぽかろうが、そうでなかろうが、どうでもいい。
何に心動くとバカかどうか、他人の評価を考える必要もない。
そんなもので、エピソードが持つ、人の心を動かす力は弱まらない。
外野のもの欲しそうな愚痴が届かないところで、
選手たちの活躍は光り輝いている。
北京でも頑張れ!