闇営業問題で記者会見する宮迫博之と田村亮の記者会見を放映していたが、吉本興業ひいては芸能プロダクションが抱える問題点を浮き彫りにしていたと思う。
二人の軽率な行為は決して是認できるものではないが、自らが行った行為に問題があったと認め、それを謝罪しようとした行為は評価してよい。「過ちてすなわち改むるにはばかることなかれ」
二人の話を聞いているうちに、吉本興業が抱える問題点は矮小化しないほうが良いと考える。
まず第一の問題は雇用契約がないということだ。
悪く勘ぐれば使い捨て自由という前近代的な労働慣行である。
芸人は一応「吉本」と言う看板を使わせてもらっているが、社員としての身分が保証されているわけではないという。
安い賃金でこき使おうとする外国人労働者問題と根っこの部分でつながっている気がする。
第二の問題点は真実がある程度明らかになっても「臭い物に蓋をする」吉本興業側の姿勢だ。
結局このような対応が傷口をどんどん広げてしまうのだ。
あったものをなかったことにする姿勢は、どこか安倍政権(年金2000万円問題や森友加計問題)ともかぶってくる。
一国のリーダーがそのような卑怯なふるまいをすると伝染するのであろうか?
そういえば大阪の補選の最中に安倍晋三は吉本のお笑い劇に特別出演したそうだが、まあ似たようなレベルなんだろう。
第三の問題点は反社会的勢力は虎視眈々と売れてきた芸人を狙っている。
吉本は自分の会社を通せばそのようなリスクを防げるといううが、給料も満足にもらっていなければ今回のようなケースは防ぎきれないだろう。
自民党が平成初期の時代から導入した非正規雇用の拡大が、日本の良き労働慣行(会社と社員は同じ家族という考え方)をぶち壊し、富める者と貧しい物との格差拡大を助長している。
芸人仲間が宮迫・田村の応援に立ち上がっているようだが、この業界を正常な状態にするためには望ましい方向だと思う。
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