インターネット上で右翼的な言動を展開する人々を「ネット右翼」というらしい。
自分の主義主張を唱えるだけなら許容の範囲だが、特定の国や人種に対する差別的発言を繰り返す。
過激な表現で排外主義を主張するので、幕末のころの「攘夷論者」のようである。
国内においても自分と意見が合わなければ相手を口汚くののしる。
すっかり日本の国柄を品の無いものにしている。
かってネット右翼でもあった古谷経衡によれば、約200万人(有権者の2%)くらいいるだろうとしている。
彼らの属性は少なくない部分がサラリーマンではなく、独立自営の零細経営や個人事業者であるという。
ということは意外にも50歳以上のシニア層が主力で、大都市圏で中産的な生活を送っている。
古谷経衡「ネット右翼はそれ単独で体系的な右翼知識を持たないので、誰かの理屈に”乗っかる”ことになる。
彼らの主張を強力に後押しする存在が必要であった。概ねそれは「保守系言論人」とか「右派系言論人」などと言われる人々である」
残念なことは彼らは余り読書習慣がない。ネットで動画を読み漁るようだから知識が集積しない。
「保守系言論人」といわれる人たちの言説も「保守」を名乗るには少々お粗末だ。
「日本の何を守るのか」明確でない。さらには時代の変化に柔軟に対応しようという気迫もない。
一番問題なのは、先の大戦の反省がないことだ。下手をすれば戦争賛美の道に行きかねない。
彼らの言説をあまり信用しないほうが賢明だろう。