歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

生きているから笑うんだ!

2012-06-26 19:05:05 | 認知症ケア



今年も甘い香りを放っている大好きな「泰山木」の大輪の花です。
つぼみ、満開、散り際。
生きるものの姿はみな同じですね!


バイト先では、出勤する日は必ず声を出して大笑いします。
入居者さんは、とても明るくて、いろいろ出来事はありますけど、陽気ですね。
スタッフは、高年齢者と若者と半々かな?
経験が浅い分だけ、認知症という症状を過大に捉えすぎたり、気が付かなかったりですけれど、ご家族とは関係が良好なようで何よりです。

94歳になる女性が、
「夢かもしれませんけど、私、死んでいるんじゃないかと思うんですのよ。」と、まじめなお顔で相談されました。
この方、ユーモアで返しても大丈夫なので、
「え?では、私は天使なんでしょうか!?ひねた天使ですねえ!!」と、返すと大笑い。

会話のすべてが伝わるわけではありませんが、その一瞬は伝わります。
「この人、楽しい人だ。」と感じていただけると、後のケアがぐんとラクになります。


トイレに立っていない方、どうも危ないので昼食前に声をかけます。
「お昼ご飯になりますから、私と一緒にトイレへ行きませんか?」
「行きたくないわよ、別に・・・」と、言われたので、
「私、一人じゃ寂しいから付き合ってください。」と、お願いすると「仕方ないわね。」というようにしながらも手をつないで。

この方、きっと人に頼られてきた方なのだろうと思います。


さりげなく周りの入居者に気配りされる方あり、引きこもりの方あり、言葉が出にくくなり決まった言葉しか言わない方も。
最近、声をかけると返事をしてくださるようになりました。
歌う声も聞こえてきます。

気分が良いと、鼻歌を歌う方。「音楽を習っていたのよ!」そういうときの顔は、生き生きしています。


遅れていたケアプランが、ようやく平常まで行き着きました。
2週間も取れなかった偏頭痛、うそみたいになくなっちゃった・・・。仕事がたまってるとあせるので、そのせいだったか。
コレって、でも私の入社前の仕事だと・・・、どこへも文句を言いようがないので片付けました。


お金をいただくのは責任と引き換えです。