歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

これからを決める家族面談

2009-09-01 23:34:59 | Weblog
治療方針を決める医師面談もあるが、
施設は家なので治療よりも安楽さをとりたいと私たちは願う。

「自然のままに無意味な治療はしない」
「苦しまないでチューブにつなげたくはない」
そういう家族もあるが、
「出来る限り生きていてもらいたい」
「何もしない家族といわれたくない」
そういう家族もある。

最終方針は家族の選択。
ご本人の決定は、殆ど出来なくなっている。
90過ぎても、100になっても、親は親。
世界でたった1人しかいない。
60,70の子供が選択する寿命。
迷いが伝わってくる。

そういう迷いを何度も見てきて、自分の最後は自分で決めておこうと思う。

今日も2人の入居者の面談に立ち会った。
1人は、中心静脈栄養か胃ろうのどちらかが出来たら選択したいという。
1人は、積極的な治療はしないという。
面談記録を纏め、個人的に話すのとは別にする。
中心静脈や胃ろうについて具体的にお話しようかと思ったが、医師面談に任せることにした。あまり、お分かりでないように見えたが、私の守備範囲ではない。
医師に伝えて話してもらおうと思う。


半年ごとに、余った薬を「処分して」とお持ちになる方。
もう3回目。
安定剤、下剤3種類。袋がいっぱいになる。
(胃薬が減ったな)
「これ、全部お金ですよ、手元に余っているっていいましょうね。」
なかなか言い辛いようだ。
往診医ではないので自立している方は本人任せなのだ。

使える薬はありがたく頂いているが、医療費ももったいないなあ・・・。