スペイン出身の著明なメゾソプラノ【テレサ・ベルガンサ】の公開レッスンを受講してきました。
18時からという「若い人向け」というか、音大の学生や研究生向けですね。
招待してくださる人があり受講できました。
レッスンを受けた人たちは大学院生から新国立オペラ研修所の学生。
4名の選抜された歌い手。
コンテのアリアでは、レチの表現がアリアよりも大切にして!と何回も。
そうなのです、レチでその人の性格や感情まで伝えなければいけないのですよ。
だから、難しい!
後の3名はソプラノ。
特に最後に歌った、倉本絵里さんは素晴らしかった!
透明な、耳に心地良いジルダ。
先生は、自分の声を大事にしなさい、自分に合ったオペラだけを歌いなさい、と繰り返し丁寧に話しておられた。
「声は音楽に奉仕する道具。そこに言葉がついていれば、言葉の表現をするの。」
「毎日の練習と努力に尽きるわ。」
そう、先生は、ご自分の声に合った役だけを歌ってこられた。
ロジーナ、ケルビーノ、ドラベッラ、カルメン。
特にロジーナは当たり役だったらしい。
聴けなかったのが残念。
他は歌曲である。
同じ世代の大歌手ミレッラ・フレーニ、自分に合ったオペラを選んで息長く歌い続けた人だ。
選べるだけの実力をお持ちだったとは思うけど。
マエストロベルガンサは私より一世代ちかく上の方。
その方が、遠くなく復帰すると誓われていた。
もちろん、今のご本人にふさわしい曲で。
願わくば、私も歌い続けていたい。
「声は与えられたものだから。」
そうも仰っていた。
学びは、刺激が強い!(笑)