歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

題名のない音楽会で

2012-04-29 14:24:05 | Weblog
毎年「歌ってみまショー!」という副題のアマチュアがオケをバックに歌う!という企画をしています。
人気ですよね!きっとたくさんの応募者から選ばれているんだと思います。

今年は、今週・来週と2回10人の方かな?

久しぶりに良眠、番組の開始前に起きだしました。


アマチュア歌い手を続けている私には、こういう方々を見ると励まされますね。
お年を重ねて、素敵に歌われている方には、自分もまだまだ歌える!と。
若い人には、これから先が長いから、もっと学んで歌い続けてほしい!と。

今日の出演者は、7歳、14歳、23歳、77歳、79歳。
講評をされているプロの音楽家の表情も楽しみなんです。
最初の一声で、その人の声が分かるんだなあ、とそのあたりも分かる。

第一声は大事なんですよねえ。

60歳過ぎると、声が(音程)下がってくる。
しかし、それが維持できている!
「私のお父さん」を美しく歌われた77歳の方への賛辞でした。
3人の娘さんが応募されたというのも羨ましい・・・。

79歳の方は「わが祖国の敵よ」(アンドレア・シェニエ)という難曲。
お医者さんには音楽をされる方が多いのですが、
この方も歯医者さん。もちろん現役だそうです。

歌うには、歯が大事!
義歯では発音が上手く出来なくなりそうです。


と~っても励まされますね!
十数年前に当時60代の方が歌うのを一緒に聞いた友人が、その方に年齢を聞きに行き「仕事をリタイアしてから習い始めたんだって、まだまだ大丈夫だよ!」と、私のお背中を押してくれました。
そのときのアリアが「沈黙のうちに」(ランメルモールのルチア)でした。

あの方は、今も歌っておられるでしょうか?
ときどき思い出しています。

がんばってますよ!私。

巷に雨が

2012-04-26 11:45:11 | Weblog
雨の日は辺りが静かです。音が吸収されてしまうのかな?

深夜に眼が覚めてしまう癖が付いてしまったらしく、熟睡できる夜が少なくなりましたねえ。
そのせいかどうかは分かりませんが、右目の毛細血管が切れやすい・・・。
血圧?いえ、高くはないですよ。
乾燥してるのかと思い、涙代わりの目薬を使ってます。
なので、介護ネット相談はお休みしてます。


今週から、音楽サークルの練習にも参加。
というより、伝えていない人が多いのですが・・・。ブログを見てくださっている方々だけですね。


私が終末後のあれこれを載せているのは職業柄もあります。
戸惑う方が多いので、何かのときの参考になればよいと思っています。
お嫌な方もいらっしゃるでしょうが、もうしばらくお付き合いください。


市役所関係は終了。
ホームの引渡し(契約解除)は今週末で終わる予定です。何とか月をまたがずに済みました。
おそらく想定範囲内で済むと思います。

残るは、銀行の解約。
これが最大の難関!
なんと、婚姻前の戸籍まで必要らしい。
さすがに私も「え~っ!」と非難すると「再婚とか、婚姻前に子供がいるかもしれませんから。」といわれ、まあ、それはあるよね・・・、と納得してしまった。
本人の戸籍原本、相続人の私の戸籍、印鑑証明。
最低、これだけは必要なんですよ。

10ヶ月以内にすればよいので、連休明けに郵送依頼しよう。
今は、該当自治体のHPから申請書がダウンロードできます。

うちの場合、私以外に相続人はいませんから他の書類は要りませんが、兄弟姉妹のいる方はそちらのほうも必要になりますよね。
亡父の時のほうが簡単でした。個人情報がそれほど厳しく取りざたされていなかったからでしょう。


なアンだか、相続というのがおこがましいほどの金額なのに・・・、手間も必要経費も同じとは・・・。これというのも、途中解約するにも本人を連れて行かないと出来なかったのが原因なのです。

銀行によっては、委任状があっても信用してくれないのですよ。(苦笑)





前を向いて

2012-04-23 22:02:17 | Weblog


ひとあめごとに緑が芽吹いていますね!
新潟のトキも子育てをしているようですし。

来月から仕事にも復帰したくて、行動をし始めてます。
市民後見の研修も続きが始まるようです。
好きなことして生きていくためにも、収入は少しでもあったほうが良い!
私たちの世代は、生涯現役でいなくちゃいけないと私は思ってます。

偶然尋ねてこられた知人が「どうしてそんなに元気なの?」と。
その方と私、同い年。
職業柄かもしれません。(笑)
あと、
新しいことに興味心身だから。好奇心の、お・か・げ?

自由に動ける間に出来るだけは終えておこうと、しています。
先延ばしして大変になるのは自分ですから。

ん?私、もう働きモードになってますね。(笑)


一仕事終えてから、6月のロビーコンサートの打ち合わせに公民館まで足を延ばしました。

思いがけないところから「アンサンブルフエア」出演のお誘いがあり、迷わず受ける事に。
準備期間がないのですが、パートナーも見つかったことだし!
審査があるらしいのですが、割り切って歌うことを楽しむつもりです。
5月5日の午後、東大和で歌います。

思い出して、声かけていただけるうちが「華」!

散り逝くものは

2012-04-21 20:20:26 | Weblog

勘違いして立ち寄った先で、満開の八重桜が。



逝った人は、春に生まれて春に逝った。
会津生まれで、庭には花が咲いて実をつける木がたくさんあったらしい。
90過ぎてからは、戦前に住んだ家と混同していたようですが。

入居していたホームの居室を引き渡さなくてはならないので、業者に片づけを依頼しました。
10年も住んでいたので、単身者と同じくらいの荷物が・・・。
何しろ「あれがない、これがほしい。」という人だったので。

車椅子とオムツ類、タオルはホームで使ってもらう事に。
不用品の片付け費用、占めて3万円ですね。

それが終われば、リフォーム。
車椅子で自走していたので、あちこち傷だらけ。経年劣化は除外されますが・・・果たして!

斎場での火葬費用は、市民なので全額補助でした。(住所を移さなくて良かった!)
健保でも申告すれば葬儀費用補助が出るそうです。(自己責任で申告しないといけないのです!)

来月、山形に納骨に出かけます。
父を納めてくれて35年、あまりに遅れてなのですぐに返事が来なかった・・・。
何とか考えてくれ、受け入れてもらえるようです。
縁が遠くなるので申し訳ないけれど、厚意に感謝して甘える事に。


出来る限りの感謝の気持ちが伝わるようにしたい。

花のもとにて

2012-04-17 13:57:41 | Weblog
願っても思うようにはなりませんが、まだ花が残る中で、母は旅立ちました。
ホームの職員に見守られ、静かに静かに逝きました。

連絡が来て、かねてから準備していた装束を持ちタクシーで。
深夜にもかかわらず、運良く5分ほどでタクシーが捕まえられた!

死装束は、母が自分で縫った白麻の着物。
もっと若いときに縫ったので、黄ばんでいましたが、かねてから「これを着せて」と言っていたので言葉どおりに。

ターミナルケアを何人も手がけ、死化粧することもあったので、自分の手で清拭し、着替えさせ、義歯もきちんと入れ顔も整えられました。


骨壷の大きさと重さに息子が驚いて、代わりに抱いてくれました。



雑務は残っていますが、携帯を24時間気にすることから開放されます。
先の予定も立てられるようになり、
偶然とはいえ、待っていたように次々とお誘いが・・・。
喪に服すことはせず、私自身の生き方を通すことで育ててくれた御礼にしたいと思います。