歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

100年前、国産ピアノがあった!(^O^)

2012-10-15 17:37:23 | Weblog

先週末、石川町のイタリア庭園へ。職場の同僚が、ブラフ18番館でサロンコンサートをしました。


アップライトですが、国産ピアノが100年前に作られていたってことに感動!


癖があって弾く人はむずかしいそうですが、音色は優しさで満たされていました。(^_^)


チャンスがあれば、歌ってみたいですね~

介護する側、される側

2012-10-13 00:37:12 | Weblog
入居者が出会い頭に、かわし損ねて片方が転倒。
幸い、出血、内出血はなかったけれど脇腹あたりの痛みを訴えられるので、週末でもあり懸念された。


訪問看護に電話連絡し状態を報告し、様子観察か受診かを問い合わせる。
看護師ですから医療診断決定はできないので、当然【受診】を進められる。



往診に来ていただいている提携病院まで出かけました。
付き添いは、私が行くことに・・・。

3時間ほどかかりましたが、ご本人は遊びに言っている感覚でしたから、外出がてらになってよかったかな~と。
「静かで景色が良くて、こうゆうところに住みたいですね。」
「桜が咲くときはきれいなんですよ!」

季節感覚はなくなっておられるので、桜の咲くころがおすきだったようです。

せっかく二人きりでお話できるので、生き方、お付き合い、昔の住まいなどをそれとなく引っ張り出します。
引き出しを一つづつ開けていきます。
脈絡はなくとも、この方の生活への考え方や、先の気がかりなどは分かるものです。


「年を取りますとね、あれこれとうるさく言わずに黙っているのがよろしいのよ。」
黙ってばかりいると、おなかが膨れますよ。パンッと割れたらどうしますか!(笑)

「パンが好きなんですよ。アンドーナツがすきなの。朝は、コーヒーにパン。パンにジャムをつけましてね。」
高齢者が、ご飯に味噌汁、お茶好きとは限りません。

周りに竹やぶが見渡す限り・・・。
ほら、すごい竹ですね!5月ごろにはたけのこがたくさん取れそう!
「美味しいですよねえ。私は嫌いなものはないんですのよ。」

「もう長くは生きたくありませんの。」
じゃあ、わたしも連れて行ってくださる?(笑)

「わたしは歌が好きなの、気分がよいと歌いたくなるんですけど、忘れてしまいましてね。歌っていると、うるさがる方もいるし。」
これは事実です。他の入居者の反応を気づいておられる。


ゆったりとしたときの流れでお話しすると「何を言ってるのか理解不可能」といわれる人がそうではないという事が分かるものです。
「理解できない」のは、ケア側の勝手な思い込み。
話が飛ぶのは、言葉の端々で今話していることからピョンと一気に言葉尻の名詞からの連想になるからだとわたしは思います。

この方は決して他人の非難は言わず、今の生活を受け入れています。
誉め上手で、おそらくたくさんの人を使ってこられたと思われます。
娘時代は、お手伝いさんが2人いたと話しておられました。


言葉遣いと笑顔を絶やさない、ありがとうの言葉。
簡単そうに見えますけど、できないときありますよね!


帰りのタクシーの運転手さん、交わって話しに加わり、何か感動して涙ぐんでいました。
「大事にしてあげてね。」と、別れ際に。
自分の親御さんを思い出したようです。
運転手さん、70歳。奥様は6歳年上だとか。


帰って玄関を入ると、みんなが振り向いて気にされるので「なんともなかったですよ~!よかったですね~!」と告げると、笑顔で、よかったね!と全員から答えが返ってきました。
70代の現役、素晴らしいです!お二人とも、気になるのは足の筋力のようでした。

お一人さまもタノシ!

2012-10-08 23:22:05 | Weblog


「さびしくなりましたね。」
「さびしくありませんか?」
時々このように同情(?)されます。
「いいエー、さびしくなんかありませんよ!」と答えると、不思議そうな顔をされるのです。(がっかりさせてごめんなさい。)
たいてい、次の言葉が続かなくなるようです。


慣れてしまうと、これほど気楽で誰にも気を使う必要がない生活はやめられないのです。(笑)
自分の面倒さえみてればよいのですから!

家の中は片付いているし!
掃除も洗濯も少ない。
おなかがすけば食べたいものを食べ、散歩がてらに買い物する。(基本、わたしは外食がそれほど好きではありません。お弁当も好みません。)
デ、自分で作り置きします。

マ、嵐の夜や雷のときは怖いですが・・・。
自然災害は、いつどこで誰といても避けようがないですし。


上野千鶴子氏の著書に「おひとりさまの老後」という本があります。
その中にも書いてありますが、一人暮らしはセキュリテイとコミュニテイが成り立てば、気楽な暮らしなのです。
読み返してみて、そのとおりだなあ!と。

上野氏は、キャリアの方ですから老後の収入はわたしなど比較しようもありません。
財布の大きさで生活を変えていけば、何とかなるのではないかなあ。


実は、介護施設で勤務している経験者のほとんど(おそらく90%以上)が、施設では生活したくない!といっているのです。(これから支給されるかどうか分からない年金では入居できない、というのもある。)
いまの高齢になられている方々と、これから高齢になるわたしたちとでは、生活がまるで変わりました。
「家に帰りたい」という、「家」の基盤が違っているのです。

文章ではお伝えできない微妙なニュアンスがあるのですが、わたしにそれだけの文章力がありませんのでお許しください。


「おひとりさま」で生活し続けるためには、何が必要か?どうすれば可能か?
そんなことを考え、実現できるようにしたいと始めたのが「たま・らいふ」という地域情報発信企画です。

さあ、みんなでやってみよ~!と、言うところから発進です。

天高く

2012-10-05 18:49:31 | Weblog
日中の気温は高いですが、さわやかですねえ!
とわいえ、このところ右と左に大荷物(?)を担いで通ったので肩こり気味です。
う~ん、筋力がないのでかねエ。


見上げれば、吸い込まれそうな青空!
青い、青い、どこまでも青い・・・。

少し歩くと銀杏が立ち並ぶ場所に。
ん?今年の銀杏は落ちてくる前にしなびているように見えます。
だから、あの独特の臭いが少ないのだ・・・。
長くて乾いて、暑すぎる夏のせいかな?植物は敏感です。


とある介護施設の話題。
そこは、ボーナス明細を渡すときに職員にいくつか聞き取りをするそうです。
どうも聞き取りの中で、あるリーダー職に対して短所の指摘がいくつかあがったらしい。
本人には何の通達も説明もなく降格人事。
誰もかばう人もなく退社して行ったらしい。
でも、決まっていたシフトはきちんとこなしていったということでした。



辞め方はいろいろありますが、
介護職の離職率は一般企業に比べて、とても高いのです。
わたしの知る限り、1年間で30%という施設がありました。
理由は様々あるでしょうが、入居している方々にとって、決して良いことではないでしょう。

7年8年と退職者がなかった施設が、半年の間に崩れるようになじみの職員がいなくなるということもあります。
介護職は、ある意味個人企業みたいなものです。みんなで助け合って、というところがあまり見られません(そうじゃないよ!という声も聞こえてきそうですが・・・笑。違っていたら謝ります。)


会社が離職率をきちんと報告している場合は、まだ信用できるでしょう。
家族会などで報告されない会社では、報告できない数字だからだと考えたほうが良いと思います。

もし、介護施設を探しておられる方がいらしたら、こういうところも参考にしてみてください。

わたしは「マグロ」か?

2012-10-01 20:23:29 | Weblog


「マグロだねえ!」と、しみじみと言われたわたしですが、そうなんでしょうか?
何かアイデアが次々と浮かんでくるのは確かですし、実行もしていきますが。

できると気づいたら、やるに越したことがないでしょ!
人材と手段、場所があれば、ほとんどのことは動いていけるような気がします。
え?資金はないので、お金はかけません。
もっぱら口コミと足。

何かを始めようとするには宣伝と顔つなぎが必要になります。
出かけて、お話して、それはそれで喜んでいただけるので、こちらもうれしい。

そして、一つ先のお話をさせていただく。
ありがたいことにキャンセル、というのが出るんですよ、これが!
むこう様にとっても渡りに船、なんでしょうね。
(矢切の渡し、値上げだそうですが)

とある喫茶店で、展示と宣伝、講座をすることになりましたが、これが慌しくて・・・。(と、言ってはいけないのね。)
ありがたいことなんです。だって、どんなものか知らないままに委託してくださるのですから。
考えたら恐ろしい・・・、ですよね。


古くからあるコミュニテイカフエ、ここが日曜日がお休みなので、その日曜日を貸して頂けないかと交渉中。
高齢者ばかりのところで行き場がない方の多い地域でもあり、カフエがデイサービス化?しているように思います。
商店街といっても、その面影はなし。

だったら、日曜日に何かをすれば集まれる場が増えるのではないの?
と、提案したのがきっかけです。

色が変わると、何かが変わるかもしれませんでしょう。


あるものを有効利用、これもリサイクルです。


脳が満杯になる(?)と思考力が落ちるんですけど(私の感覚です)、いまのところ何とか切り替えられてますが・・・、



マグロの休息は、本を読んでいます。