ジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)率いるイギリスのロックバンド、セックス・ピストルズの唯一のオリジナルアルバム。
パンクムーブメントを象徴する存在であり、イギリス王室、政府、大企業、商業ロックを攻撃した反体制派の歌詞が特徴。
1970年代半ばのロックシーンはハードロックやプログレッシブロックなどテクニック重視や高価な器材を使用した大作主義でした。
それにより当時のロックはビジネスとして肥大化し、かつての衝動性を失っていました。
その中に現れたのがセックス・ピストルズであり、シンプルなロックンロール、反体制的な歌詞、過激なファッションにより注目を集めました。
また、ロックに未来を見いだせずフラストレーションが溜まっていた若者に希望を与え、無数のピストルズフォロワーを生み出すことになります。
その後、本作をリリースし全英1位を獲得。
二代目ベーシストにシド・ヴィシャスを迎えバンドはさらなるカリスマ性を獲得します。
全米ツアーに乗り出すもジョン・ライドンがうんざりしてしまいツアーの最中に脱退。セックス・ピストルズは解散することになってしまいます。
ジョン・ライドンがバンドを脱退するときに「ロックは死んだんだ」と発言します。しかし、ニール・ヤングが「Rock and roll can Never Die(ロックは決して死なない)」とそれに応えることからピストルズの与えた影響はとても大きかったと言えます。
総評としてパンクムーブメントを起こし、後世に多大な影響を与えたロック史上極めて重要な作品です。
その影響力からロックの殿堂に選ばれるも、「このクソみてえな系図に組み込まれねえのが、本当のセックス・ピストルズってもんだからさ」と受賞を拒否しています。
【トラックリスト(CD版)】
1. Holidays in the Sun
2. Bodies
3. No Feeling
4. Liar
5. God Save the Queen
6. Problems
7. Seventeen
8. Anarchy in the U.K.
9. Submission
10. Pretty Vacant
11. New York
12. E.M.I.
God Save the Queen
Anarchy in the U.K.
【和訳】
今すぐやっちまえ
俺はキリスト教なんて信じねぇ
俺は政府も信じねぇ
何が欲しいかわからないが、手に入れる方法は知っている
通行人をぶっ壊したい
なぜなら俺はアナーキーになりたいから
しっぽをふるような奴にはならない
無政府状態のイギリス
いつかそうなるだろう
ひどい時代にしてやる、交通を止めてやる
お前の将来の夢はお買い物の計画
なぜなら俺はアナーキーになりたいから
この国でな
お前が欲しいものを手に入れる手段はどれくらいあるんだ?
俺は最善の物を使う
俺は余り物を使う
俺は敵を利用する
俺はアナーキーを利用する
なぜなら俺はアナーキーになりたいから
それが唯一の方法だ
それはM.P.L.A.(アンゴラ解放人民運動)か?
それともI.R.A.(アイルランド共和軍)か?
俺は思うんだ、そいつはイギリスだと
あるいは単に別の国か
別の評議会か
俺はアナーキーになりたい
無政府状態
俺の言っている意味がわかるか
俺はアナーキーになりたい
頭にくる
ぶっ壊したい
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