本日も、とっても寒く.....
年末に一度、歯科へ行くつもりだったのに電話 したら既に留守電。
そう、お正月休みに入った直後だったのです。
そしてお正月明け「行かなアカンなぁ~」と思いつつ、数日が経過。
今日になってしまいました。
待合室で待っていると、いつものように明るい先生が
「久々やぁー」と声をかけてくださったので、
「先生よろしく」とごあいさつ。
ところが、診療室に入るとき「あのさ、これ修理できる?」
『きゃぁーっ、なんか変!?と思ったら犬一郎の左のお耳と前髪がぁーっ』
と思いつつも、陶製のお人形は衝撃を与えれば割れてしまうもの。
怪我した人いなかったかなぁー。
「こんなん置いてたからやねぇ。すみません」
いつもお世話になっている歯医者さんのカウンターに飾ってもらっていた犬一郎は、
私が作ったハブラシスタンドの陶人形なのです。
(今日は、いつもよりカウンターの隅でしかもちょっと後ろ向きに置いてあったんです。)
ミニサイズの試作品(本日の写真)は手元にあるのですが、
少し大きめのサイズはハブラシホルダーの部分を大きめに作ってあるので、
新品の箱入り商品のハブラシの販促活動をしつつ、
歯医者さんの看板犬としてここ数年活躍中
「これ気に入っているから、直るといいんやけど」
「(たぶんないやろうなぁと思いつつ)破片の部分ありますか?」
先生は奥さんに聞いてみたのですが、
奥さんは一言「もうない」
やっぱり破片部分は残ってなくて....
『もう一度、作るしかないかぁー。。。でも同じものは私の実力では無理やなぁ』
と思った矢先の先生の言葉
「僕、これ気に入ってるねん」を連呼。
この言葉って本当に作り手としては嬉しい。
どれだけ似せて作ろうとしても一点物はやっぱり一点物で、
その人形の良さがあるのです。
しかも、『大事にしてもらっているんだなぁー』を実感。
気に入っているものの修復ということならやるしかないでしょ。
元通りというわけにはいかないけど、出来るだけのことをしてみようと思っちゃいます。
犬一郎を持ち帰りながら、かなり大変だぁー
でものなーみんでした。
ワンポイントアドバイス
そうそう、日本の伝統的な手法に欠けた陶器を修理する方法として
金継ぎという方法があります。
生漆を使う方法は素人にはいささか難しい(材料の調達などの面においても)のですが、
欠けた部分が、粉々になっていない限り、金継ぎもどきなら比較的簡単にできます。
もし、修復を望まれるなら、取っておいてくださいね。
午後からは新春初ホンダ陶芸に持ち込みと思ったのですが、
寒さに負けてしまいました。