仁さんからのドッキドキLOVEメッセージは止まることを知らなかった。
2日ほど経った頃のことである。
ピロリン
『メイサさん、こんばんは!』
『仁さん、こんばんは(^^)』
『今日はお仕事どうだった?』
『いつも通りかな。仁さんは今日は何していたの?』
彼は、日本に行く準備をしていたよ、と答えた。
彼は無事テスト期間を終え、大好きな日本を訪れるための準備をしていたのだ。
期間にして実に1ヶ月。
彼は数多のスポットをめぐる予定でいた。
へー、楽しそうだなぁ。
仁さん本当に日本好きなんだろうな。
日本人の私にはわからないけど、親日家なのは悪いことではないよね。
『いいね!具体的には何を用意していたの?』
『日本の友達にあげるお土産とか。お世話になるからね』
『いいね!どんなもの?』
『パスタを作る道具とか』
(°▽°)
『め、珍しいね!』
『僕の国の工芸品だからね』
『そうなんだ…。メイサさんに会うときも、それ持ってきてくれるの?』
『メイサさんにはもっとロマンチックな物をあげたいけど(笑)』
ふぅーん?
仁さんて、結構ロマンチストなんだなぁ。
ま、私も大概人のこと言えないけど。花が欲しいとか言うような女だしね。
ポチポチポチ
『例えば何?』
『僕の国では、某バスグッズブランドが有名なんだけど、入浴剤を始め、すごくクオリティが高いんだ。
特に、彼らの提供しているマッサージオイルが凄くいい。』
(OvO)
『えっとぉー…(笑)ちなみに、マッサージオイルと入浴剤のどっちをあげたいんですか?』
ピロリン
『僕がマッサージしてあげられるなら、マッサージオイルの方がいいです』
やっぱり。
ちょっと待って。
そういうキャラだったっけ?(笑)
『ハハハ!やっぱりね!(笑)えっと、それは本当にただのマッサージなの?』
『そうだよ。どうして?他に何かあるの?』
すっとぼける仁さんに、私は思わず吹き出した。
ふふーん?そっちがそう来るなら……
『そんなの決まってるでしょ。オイルを使ってすることなんて……
料理よ』
なるほど、と仁は呟いた。
『もしあなたがオイルを使ってバニーをマッサージしていたら、彼女を料理して食べたくなっちゃうと思うわ』
『確かにね。。。じゃ、メイサさんはマッサージオイルと入浴剤のどっちが欲しいの?』
こ、これ、マッサージオイルって答えなきゃいけないやつかな。←どんなやつ
んー。
イヤではないけど、すんなり答えるのも芸がないなぁ。
ってー事はだな………
ポチポチポチ
『そうね。答える前に入浴剤についてもちょっと情報をもらう必要があるわね』
『(笑)わかったよ。入浴剤はいくつか種類があって、その効能で色が分かれている。
ピンク、緑、紫、黄色なんかがあるかな』
『ねぇ、白はないの?』
『入浴剤がいいの?( ̄(工) ̄)白はないと思うよ』
私はスラスラと指を走らせた。
『そっかぁ~残念。私、白い入浴剤が大好きなんだけど、白い入浴剤を使う時には問題があるの。。。』
『なに?』
『白い入浴剤って、浴槽が滑りやすくなるのよね。
だから、使う時は誰か一緒に入って抱いててもらわなきゃいけないの。。。』
ピロリン
『考え直してみたんだけど、やっぱり白あったわ』
無いやろ
『(爆笑)あるんだぁー笑』
『うん(笑)だから入浴剤がいいんじゃない?』
『じゃぁ、誰かに一緒に入ってもらわなきゃ』
『誰か?もう誰がいいかわかってるんじゃないの?』
『わからないなー、誰か紹介してくれる?』
『僕のオススメは、日本文化全般が好きで特に温泉文化も好きな外国人の彼だね』
『彼、一緒に入ってくれるかしら?ちゃんと抱きしめててくれる?』
勿論!!と、その外国人の彼は答えた。
こういうユーモラスなセクシートークは嫌いじゃない。
直接的な話はハニーとだけしたいけど、オブラートに包まれた会話はハチミツほど重くない。
脳みそフル回転させて、エッチだけど下品じゃない、ロジカルだけどロマンスも忘れない
そんな会話をするのはとても楽しいし、それが出来るのは頭がいい相手とだけだ。
余談になるが、私は頭がいい男が好きだ。
と、言うと、勉強ができるって意味じゃないんでしょう?と言われる事がある。
何をおっしゃるやら。
勉強ができる男の方がいいに決まっている。
これは私の持論だけれど、勉強の得手不得手は持って生まれた才能によるところが大きい。
みんなあまりそれについて語りたがらないが、運動神経と同じだ。
やればやるだけ上手く、少なくともマシにはなるけれど、誰もが皆プロ野球選手やウサインボルトになれるわけではない。
勉強もそうで、例えばこの時私が必死に勉強していた英語だって、その国に生まれただけで私より幼かろうが勉強ができなかろうが、ペラペラ喋るネイティブスピーカーがいる。
それはひとえに常にその環境に置かれて来たからである。
そして彼らが同じ条件で同時に言語の勉強を始めたなら、悪いけど負ける気はしない。
勿論、勉強ができると一口に言っても、その得意分野は様々だ。
例えば私なら、正直恥ずかしいのであまり言いたくないが、数学と物理が苦手だ。
まぁ一応言い訳をさせていただくと、始めに躓いてしまった事と興味が湧かなかった事、
担当教師が好きじゃなかった事など、とにかく私は数学と物理が苦手なのだ(笑)
変わりと言っちゃなんだが、現文や古文、英語に古文などは得意だった。
もちろん歴史全般のスコアも良かったが、知識として身についているものは皆無だ。
試験のためだけに記憶して、試験が終わると消しゴムのカスと共に机の上に置いてきてしまったのだ。トホホ。
一方で、なぜか全く英語ができないと言う友達がいた。
彼らは決まって理数系が得意だった。
概して私はそういった理系の人間に惹かれる事が多かった。
男の子に限らず、女の子でも理系の子と話すと、私とは違った世界を
垣間見れてワクワクした。
けれど一番は男の子だ。
ロジカル、合理的、記憶力の良さ……そしてどこか無骨。
全てがものすごく魅了的で、そういった男の子と話すと一瞬で胸が弾んだ。
もちろん彼らが頭が良ければ、だけど!
でも皆さん、わかりません?
"勉強ができる人"は、当然その才能を持って生まれたわけですが、
それに加えて努力していますよね。
人間はみんな生まれながらに平等なんかじゃない。
だけどその才能にあぐらをかかず、努力して結果を出している人達がいる。
彼らが私のタイプなのだ。
まぁ勿論、他にも色々と条件はあるのだが(何様だよ←いや本当に)
とにかく第一声で『頭がいい人が好き』と言える。
この時私が仁さんに惹かれた理由も、まさにそれだった。
彼はド理系で、合理的で、非常にロジカルだった。
いつも勉強していて、話していると頭が良いことがよく伝わってきた。
独学だけでこんなにも日本語が上手になったことも、尊敬できた。
『話していて楽しいから好き』
それは、理由であって理由じゃない。
どうして楽しいか。
ロジカルな考え方ができて、返しがスマートで、ユーモラスだったから。
賢い彼に、私はすっかり夢中だった。
だけどいつも大きな不安を抱えていた。
年の差だ。
続きます。
2日ほど経った頃のことである。
ピロリン
『メイサさん、こんばんは!』
『仁さん、こんばんは(^^)』
『今日はお仕事どうだった?』
『いつも通りかな。仁さんは今日は何していたの?』
彼は、日本に行く準備をしていたよ、と答えた。
彼は無事テスト期間を終え、大好きな日本を訪れるための準備をしていたのだ。
期間にして実に1ヶ月。
彼は数多のスポットをめぐる予定でいた。
へー、楽しそうだなぁ。
仁さん本当に日本好きなんだろうな。
日本人の私にはわからないけど、親日家なのは悪いことではないよね。
『いいね!具体的には何を用意していたの?』
『日本の友達にあげるお土産とか。お世話になるからね』
『いいね!どんなもの?』
『パスタを作る道具とか』
(°▽°)
『め、珍しいね!』
『僕の国の工芸品だからね』
『そうなんだ…。メイサさんに会うときも、それ持ってきてくれるの?』
『メイサさんにはもっとロマンチックな物をあげたいけど(笑)』
ふぅーん?
仁さんて、結構ロマンチストなんだなぁ。
ま、私も大概人のこと言えないけど。花が欲しいとか言うような女だしね。
ポチポチポチ
『例えば何?』
『僕の国では、某バスグッズブランドが有名なんだけど、入浴剤を始め、すごくクオリティが高いんだ。
特に、彼らの提供しているマッサージオイルが凄くいい。』
(OvO)
『えっとぉー…(笑)ちなみに、マッサージオイルと入浴剤のどっちをあげたいんですか?』
ピロリン
『僕がマッサージしてあげられるなら、マッサージオイルの方がいいです』
やっぱり。
ちょっと待って。
そういうキャラだったっけ?(笑)
『ハハハ!やっぱりね!(笑)えっと、それは本当にただのマッサージなの?』
『そうだよ。どうして?他に何かあるの?』
すっとぼける仁さんに、私は思わず吹き出した。
ふふーん?そっちがそう来るなら……
『そんなの決まってるでしょ。オイルを使ってすることなんて……
料理よ』
なるほど、と仁は呟いた。
『もしあなたがオイルを使ってバニーをマッサージしていたら、彼女を料理して食べたくなっちゃうと思うわ』
『確かにね。。。じゃ、メイサさんはマッサージオイルと入浴剤のどっちが欲しいの?』
こ、これ、マッサージオイルって答えなきゃいけないやつかな。←どんなやつ
んー。
イヤではないけど、すんなり答えるのも芸がないなぁ。
ってー事はだな………
ポチポチポチ
『そうね。答える前に入浴剤についてもちょっと情報をもらう必要があるわね』
『(笑)わかったよ。入浴剤はいくつか種類があって、その効能で色が分かれている。
ピンク、緑、紫、黄色なんかがあるかな』
『ねぇ、白はないの?』
『入浴剤がいいの?( ̄(工) ̄)白はないと思うよ』
私はスラスラと指を走らせた。
『そっかぁ~残念。私、白い入浴剤が大好きなんだけど、白い入浴剤を使う時には問題があるの。。。』
『なに?』
『白い入浴剤って、浴槽が滑りやすくなるのよね。
だから、使う時は誰か一緒に入って抱いててもらわなきゃいけないの。。。』
ピロリン
『考え直してみたんだけど、やっぱり白あったわ』
無いやろ
『(爆笑)あるんだぁー笑』
『うん(笑)だから入浴剤がいいんじゃない?』
『じゃぁ、誰かに一緒に入ってもらわなきゃ』
『誰か?もう誰がいいかわかってるんじゃないの?』
『わからないなー、誰か紹介してくれる?』
『僕のオススメは、日本文化全般が好きで特に温泉文化も好きな外国人の彼だね』
『彼、一緒に入ってくれるかしら?ちゃんと抱きしめててくれる?』
勿論!!と、その外国人の彼は答えた。
こういうユーモラスなセクシートークは嫌いじゃない。
直接的な話はハニーとだけしたいけど、オブラートに包まれた会話はハチミツほど重くない。
脳みそフル回転させて、エッチだけど下品じゃない、ロジカルだけどロマンスも忘れない
そんな会話をするのはとても楽しいし、それが出来るのは頭がいい相手とだけだ。
余談になるが、私は頭がいい男が好きだ。
と、言うと、勉強ができるって意味じゃないんでしょう?と言われる事がある。
何をおっしゃるやら。
勉強ができる男の方がいいに決まっている。
これは私の持論だけれど、勉強の得手不得手は持って生まれた才能によるところが大きい。
みんなあまりそれについて語りたがらないが、運動神経と同じだ。
やればやるだけ上手く、少なくともマシにはなるけれど、誰もが皆プロ野球選手やウサインボルトになれるわけではない。
勉強もそうで、例えばこの時私が必死に勉強していた英語だって、その国に生まれただけで私より幼かろうが勉強ができなかろうが、ペラペラ喋るネイティブスピーカーがいる。
それはひとえに常にその環境に置かれて来たからである。
そして彼らが同じ条件で同時に言語の勉強を始めたなら、悪いけど負ける気はしない。
勿論、勉強ができると一口に言っても、その得意分野は様々だ。
例えば私なら、正直恥ずかしいのであまり言いたくないが、数学と物理が苦手だ。
まぁ一応言い訳をさせていただくと、始めに躓いてしまった事と興味が湧かなかった事、
担当教師が好きじゃなかった事など、とにかく私は数学と物理が苦手なのだ(笑)
変わりと言っちゃなんだが、現文や古文、英語に古文などは得意だった。
もちろん歴史全般のスコアも良かったが、知識として身についているものは皆無だ。
試験のためだけに記憶して、試験が終わると消しゴムのカスと共に机の上に置いてきてしまったのだ。トホホ。
一方で、なぜか全く英語ができないと言う友達がいた。
彼らは決まって理数系が得意だった。
概して私はそういった理系の人間に惹かれる事が多かった。
男の子に限らず、女の子でも理系の子と話すと、私とは違った世界を
垣間見れてワクワクした。
けれど一番は男の子だ。
ロジカル、合理的、記憶力の良さ……そしてどこか無骨。
全てがものすごく魅了的で、そういった男の子と話すと一瞬で胸が弾んだ。
もちろん彼らが頭が良ければ、だけど!
でも皆さん、わかりません?
"勉強ができる人"は、当然その才能を持って生まれたわけですが、
それに加えて努力していますよね。
人間はみんな生まれながらに平等なんかじゃない。
だけどその才能にあぐらをかかず、努力して結果を出している人達がいる。
彼らが私のタイプなのだ。
まぁ勿論、他にも色々と条件はあるのだが(何様だよ←いや本当に)
とにかく第一声で『頭がいい人が好き』と言える。
この時私が仁さんに惹かれた理由も、まさにそれだった。
彼はド理系で、合理的で、非常にロジカルだった。
いつも勉強していて、話していると頭が良いことがよく伝わってきた。
独学だけでこんなにも日本語が上手になったことも、尊敬できた。
『話していて楽しいから好き』
それは、理由であって理由じゃない。
どうして楽しいか。
ロジカルな考え方ができて、返しがスマートで、ユーモラスだったから。
賢い彼に、私はすっかり夢中だった。
だけどいつも大きな不安を抱えていた。
年の差だ。
続きます。