Drマサ非公認ブログ

雇用調整助成金とハラスメント社会

 先ほどテレビを観ていたら、コロナで就業困難になった労働者に対する保証、雇用調整助成金について取り上げられていた。要は不十分な助成であり、手続きが複雑で申請が大変だということであった。相変わらずだ!というのが感想のはじめ。

 何か手続きするとなると、本当に面倒だと感じることが多いのではないだろうか。何言う私自身、手続きが面倒なので、やれば出来ることを回避してしまうぐらいである。

 特に手続きに行政が絡むと、さらに面倒臭い度合いが増えるように思う。ついでに、お上のやり方を模倣する組織も同様であるから、日本の多くは面倒臭い手続きで充満している。多分生産性を低くする1つの要因じゃないかと疑っている。

 行政機関の手続きが面倒になるのは、実はおかしい。行政が手続き重視となる理由は行政が勝手なことをしないようにするためだ。よく言う権力の暴走を抑えるためだ。

 市役所の窓口職員が規則に従って業務を行わず、彼の気分で行うとしたら、随分勝手なことができるだろう。例えば、市民の一人が何か認可を取ろうとしているが、実は認可の基準に達していなかったとする。しかしながら、その市民から100万円受け取って、認可の基準に達していないにもかかわらず、市役所の職員が勝手に認可をしてしまったらどうだろう。当然問題だ。

 そこで手続きを規則に従って行うことで、職員が暴走しないようにしているわけだ。これを手続き主義という。窓口職員は権力なのであるから、手続き主義で縛ってあげるわけだ。これによって、市民に対して公正な扱いができるというわけだ。

 普通は行政の窓口にいる職員を権力とは思わないものだが、近代国家としてはこの見方が正しい。繰り返すが、手続きが重視されるのは権力の暴走を止めるための知恵である。

 ところがだ。誰もそうは思っていない。行政の窓口職員も、国の偉い方々もそうは思っていない。彼らは手続きをするための書類を試験の点数でもつけるように、合格か否かを判定する父権的な立場に立ってしまう。もし、書類が不十分なら、彼らは的確なアドバイスをして、手続きをスムーズに進めるのが仕事である。

 そのような役割を果たさず、手続きを滞らせるのは、明らかにハラスメントである。これは権力によるハラスメントである。上っ面だけ丁寧であるが、親身になりはしない。公僕の意味を考えるべきだ。こちら側の負担を重くすることをなんとも思わないで、行政が「こちらが正しい」とでもいう態度がハラスメントなのであり、いじめである。

 こんなハラスメント、いじめで手続きする場面ができている。イヤになっちゃうよ。

 僕の友人に公務員はいる。市民の役に立とうと努力している。僕はそれも知っているので、最後に付け加えておく。

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